観葉植物ユッカの植え替えが必要なタイミングと植え替え方法

観葉植物のユッカは成長が盛んな植物です。今の鉢のままでは窮屈で、元気に育てなくなってしまいそうな時には、植え替えが必要になります。でも、植え替えを初めてするという方は、どのような手順で行えば良いのかわからないという方も多いと思います。
そこで、ユッカの植え替えが必要なタイミングや、植え替えの手順、植え替え後の注意点などをご紹介します。植物を長く育てていると、植え替えは欠かせないお世話になります。植え替えのポイントを覚えておきましょう。

スポンサーリンク

関連のおすすめ記事

観葉植物を室内で飾る場合は鉢選びも重要。インテリアに合った鉢

観葉植物が室内にあると、おしゃれだったり癒やしの空間になりますね。 またインテリアにマッチした...

よく育つ観葉植物のカポックに必要な剪定や挿し木についてご紹介

観葉植物のカポックは丈夫で育ちやすい植物として人気です。ぐんぐんと成長をするので、カポックを育てるに...

観葉植物の鉢替えは時期も重要。避ける時期と最適な時期

お宅にある観葉植物は育て始めて何年たちますか?鉢がそのままの場合は鉢替えが必要です。 鉢が何年...

パキラの植え替え方法と剪定のやり方についてを紹介します

パキラの植え替えをしたいけれど、剪定も同時に行っていいのでしょうか? 剪定や植え替えに適してい...

観葉植物パキラの剪定のやり方とわかりやすいタイミングについて

初心者さんでも育てるのが簡単といわれている観葉植物のパキラ。 すくすくと成長が早いので、枝が伸...

観葉植物でおしゃれな大型の種類5選。飾り方や魅力を紹介

広めのリビングに大型の観葉植物をおくと、お部屋のアクセントにもなり明るい雰囲気にしてくれます。 ...

観葉植物でおすすめは『パキラ』風水で運気をあげるなら

観葉植物でおすすめするのは『パキラ』です! どこにどのように置くかでアップする運気を変えること...

サンスベリアスタッキーは偽物が多い?本物の見分け方について

観葉植物のサンスベリアのスタッキー!よく園芸店で見かける植物だと思っていましたが、実は本物ではないこ...

観葉植物の入った鉢が穴なしの場合の育て方。水やりや鉢カバー

買ったばかりの観葉植物は、黒や緑色のプラスチックの簡単な容器に入っています。 そのまま売られている...

観葉植物モンステラを挿し木で増やす方法・メリットと管理方法

観葉植物のモンステラを育てている人の中には、挿し木をして増やそうと考えている人もいるのではないでしょ...

観葉植物のフェイクをおしゃれに!部屋に置く時のポイント

観葉植物を置きたいけれど、お世話が大変なのはちょっと・・以前観葉植物を育てていたけれど枯らしてしまっ...

観葉植物の育て方の基本、幸福の木を元気に育てる環境の作り方

幸福の木という観葉植物がありますが、見た目の通り原産は熱帯地域の植物です。 ドラセナ属に分類されま...

観葉植物をインテリアに!大型で室内に置く初心者向きの観葉植物

室内のインテリアとして、大型の観葉植物を置きたいと考えている人もいますよね。 ですが、今まで観葉植...

アンスリウムの花を長く楽しむには花が変色してきた時がポイント

アンスリウムは葉と花部分のコントラストが鮮やかで美しい花です。花が咲き始めたらできるだけ長く楽しみた...

鉢の受け皿が必要な場合といらない場合について。選び方も紹介

観葉植物などの鉢を飾る場合には受け皿は必要なのでしょうか。 観葉植物の鉢植えを購入したり、インテリ...

スポンサーリンク

ユッカなどの観葉植物に植え替えが必要なタイミングの見極め方

ユッカは鉢に植えている場合には2~3年おきに植え替えが必要です。根が生長して鉢の中が窮屈になってしまうからです。ずっと植え替えをしないでおくと、根が充分な水や栄養を吸えなくなり枯れてしまいます。

  1. 鉢の底の穴から根が出ていたら植え替えする
  2. 鉢の中が根でいっぱいになる他に、土が硬くなった時も植え替えが必要

鉢植えの土は水をかけるたびに少しずつ沈んで硬くなります。更に根の生長によって押されて硬くなるので、水をあげた時に直ぐに吸収されずに土の上に溜まるようになったら植え替え時です。

ユッカは生命力の強い植物

植え替えは難しくはありませんが、時期を誤ると枯れてしまう場合があります。

ユッカは熱帯で育つ植物なので、日本で栽培していると寒い冬の間には休眠して殆ど生長しません。

春から秋までの暖かい時期によく生長します。休眠している間に植え替えると根が伸びないので、新しい土の中で根付くことができなくそのまま枯れてしまう場合があります。

植え替えはユッカがよく生長する期間に行うことが重要

もっとも良いのは5月から6月の間です。この時期ならば休眠が空けてぐんぐんと生長するので植え替え後にしっかりと根付くことができます。

8月は気温がとても高いのでユッカにも厳しい時期です。5~6月を過ぎた場合には8月は避けて9月までに植え替えるとよいでしょう。

観葉植物ユッカの植え替えの手順

ユッカの幹を持って根を土ごと鉢から引き出します

引き出す前に、鉢の底に根が絡まっていないか確認します。絡まっている場合にはハサミで切っておきましょう。

鉢からなかなか出てこない場合には土と鉢の間に長い棒を差して隙間を作ってから引き出します。

根の周りの土を残して全体の3割程度の土を落とします

色が黒くなりジメジメとしている根は腐っているので切り落とします。

植え替える鉢はひとつ大きなサイズのものを選びます

鉢の大きさはユッカを元気に育てるために重要なポイントです。

大きすぎると根から遠い部分の土中から水を吸えなくて残ってしまい、土が常に湿った状態になってしまいます。そうなると根腐れを起こしてしまう可能性が高くなります。ユッカは乾燥に強いのですが、ジメジメした環境には弱いのです。

新しい鉢の底にネットを敷いて水はけをよくするために鉢底石を敷きます

鉢の底にネットを敷いておく細かい石が出てこない他に、鉢の底からナメクジなどが入り込むのを防ぐことができます。その上に土をサラッと敷きます。土は水はけの良い観葉植物の土を使用します。

一旦ユッカを鉢に入れて、植え付けの高さを決めます

土が鉢の縁よりも4cm程度下がるようにしましょう。土を入れすぎると水をあげた時に溢れてしまいます。

土を適量敷いたらユッカを入れて幹が真っ直ぐになるよう支えながら土を入れます

根の間に隙間が出来ないように棒などでつつきながら入れましょう。

観葉植物のユッカの植え替え後の水やりの注意点

ユッカは非常に乾燥ひ強い植物なので、とにかく水のあげすぎによる根腐れに注意が必要です。植え替え後は多くの植物ではたっぷりと水をあげるところですが、ユッカには水をあげない方がよいのです。植え替えの時には多くの細い根が切れてしまいます。根が修復されて新しい土の中に根付くまでの間はほとんど水を吸わないので、水をあげると根腐れを起こしてしまいます。植え替えて1週間程度たってからあげるようにしましょう。

観葉植物ユッカの植え替えで失敗しないためのコツ

植え替えによりユッカは大きなダメージを受けた状態です。

植え替え後は1週間から2週間の療養期間が必要

この期間は日差しが当たる場所を避けて置きましょう。外であれば日陰、室内であれば窓際は避けます。また、風が当たる場所も避けましょう。
ユッカは丈夫な植物ですが、植え替え直後は体力が落ちていて病害虫が付きやすい状態になっています。葉が乾燥しすぎないように霧吹きで水をかけてあげましょう。

我が家では植え替え後は療養スペースを作ってその中に入れています。ユッカを庭の風が通り日当たりのよい場所に置き、四隅に棒を立てて園芸用のネットをすっぽりと被せて覆います。ネットを大きめに切り下に余った部分を大きな石で押さえて固定します。こうすると日の当たり具合がネットで遮られて調度よくなり、雨が降ったときだけ水やりしたことになります。自然というのは人間が世話をするよりも実に上手に世話をしてくれるものです。秋になる頃にはとっても元気に丈夫に生長しています。

ユッカを挿し木で増やす方法

ユッカは生命力が強いので挿し木で増やすことができます。
わき芽がある場合には、わき芽に幹をつけて切り取ります。切り取ったわき芽を挿し木用の土に挿しておくと根付きます。
幹を切り、幹を土に挿して増やす事もできます。幹を切断して挿し木用の土に挿しておくと根付きます。
切断面は雑菌が沸かないように根枯れ防止ようの薬剤を塗布します。

挿し木をした鉢は植え替え後の療養期間と同様に管理します。
挿し木を成功させるにはやはり時期が重要です。休眠している間に行ってもまず根付きません。

5月から6月の間に行うと根付きやすく、根付いてから生長する期間が長くあるので最適です。