観葉植物のユッカは成長が盛んな植物です。今の鉢のままでは窮屈で、元気に育てなくなってしまいそうな時には、植え替えが必要になります。でも、植え替えを初めてするという方は、どのような手順で行えば良いのかわからないという方も多いと思います。
そこで、ユッカの植え替えが必要なタイミングや、植え替えの手順、植え替え後の注意点などをご紹介します。植物を長く育てていると、植え替えは欠かせないお世話になります。植え替えのポイントを覚えておきましょう。
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ユッカなどの観葉植物に植え替えが必要なタイミングの見極め方
ユッカは鉢に植えている場合には2~3年おきに植え替えが必要です。根が生長して鉢の中が窮屈になってしまうからです。ずっと植え替えをしないでおくと、根が充分な水や栄養を吸えなくなり枯れてしまいます。
- 鉢の底の穴から根が出ていたら植え替えする
- 鉢の中が根でいっぱいになる他に、土が硬くなった時も植え替えが必要
鉢植えの土は水をかけるたびに少しずつ沈んで硬くなります。更に根の生長によって押されて硬くなるので、水をあげた時に直ぐに吸収されずに土の上に溜まるようになったら植え替え時です。
ユッカは生命力の強い植物
植え替えは難しくはありませんが、時期を誤ると枯れてしまう場合があります。
春から秋までの暖かい時期によく生長します。休眠している間に植え替えると根が伸びないので、新しい土の中で根付くことができなくそのまま枯れてしまう場合があります。
植え替えはユッカがよく生長する期間に行うことが重要
もっとも良いのは5月から6月の間です。この時期ならば休眠が空けてぐんぐんと生長するので植え替え後にしっかりと根付くことができます。
観葉植物ユッカの植え替えの手順
ユッカの幹を持って根を土ごと鉢から引き出します
引き出す前に、鉢の底に根が絡まっていないか確認します。絡まっている場合にはハサミで切っておきましょう。
根の周りの土を残して全体の3割程度の土を落とします
色が黒くなりジメジメとしている根は腐っているので切り落とします。
植え替える鉢はひとつ大きなサイズのものを選びます
鉢の大きさはユッカを元気に育てるために重要なポイントです。
大きすぎると根から遠い部分の土中から水を吸えなくて残ってしまい、土が常に湿った状態になってしまいます。そうなると根腐れを起こしてしまう可能性が高くなります。ユッカは乾燥に強いのですが、ジメジメした環境には弱いのです。
新しい鉢の底にネットを敷いて水はけをよくするために鉢底石を敷きます
鉢の底にネットを敷いておく細かい石が出てこない他に、鉢の底からナメクジなどが入り込むのを防ぐことができます。その上に土をサラッと敷きます。土は水はけの良い観葉植物の土を使用します。
一旦ユッカを鉢に入れて、植え付けの高さを決めます
土が鉢の縁よりも4cm程度下がるようにしましょう。土を入れすぎると水をあげた時に溢れてしまいます。
土を適量敷いたらユッカを入れて幹が真っ直ぐになるよう支えながら土を入れます
根の間に隙間が出来ないように棒などでつつきながら入れましょう。
観葉植物のユッカの植え替え後の水やりの注意点
ユッカは非常に乾燥ひ強い植物なので、とにかく水のあげすぎによる根腐れに注意が必要です。植え替え後は多くの植物ではたっぷりと水をあげるところですが、ユッカには水をあげない方がよいのです。植え替えの時には多くの細い根が切れてしまいます。根が修復されて新しい土の中に根付くまでの間はほとんど水を吸わないので、水をあげると根腐れを起こしてしまいます。植え替えて1週間程度たってからあげるようにしましょう。
観葉植物ユッカの植え替えで失敗しないためのコツ
植え替えによりユッカは大きなダメージを受けた状態です。
植え替え後は1週間から2週間の療養期間が必要
この期間は日差しが当たる場所を避けて置きましょう。外であれば日陰、室内であれば窓際は避けます。また、風が当たる場所も避けましょう。
ユッカは丈夫な植物ですが、植え替え直後は体力が落ちていて病害虫が付きやすい状態になっています。葉が乾燥しすぎないように霧吹きで水をかけてあげましょう。
ユッカを挿し木で増やす方法
ユッカは生命力が強いので挿し木で増やすことができます。
わき芽がある場合には、わき芽に幹をつけて切り取ります。切り取ったわき芽を挿し木用の土に挿しておくと根付きます。
幹を切り、幹を土に挿して増やす事もできます。幹を切断して挿し木用の土に挿しておくと根付きます。
切断面は雑菌が沸かないように根枯れ防止ようの薬剤を塗布します。
挿し木を成功させるにはやはり時期が重要です。休眠している間に行ってもまず根付きません。
5月から6月の間に行うと根付きやすく、根付いてから生長する期間が長くあるので最適です。