ドラセナは育てやすい観葉植物と言われ、お家で育てている方も沢山いらっしゃいます。
しかし育てやすいドラセナだけに、大きく伸びすぎてしまう場合も。また小さなドラセナを他の場所に置きたいいう場合もありますよね。
そこでドラセナの挿し木や剪定について、挿し木に適した時期や失敗しないコツをご紹介いたします。挿し木以外の方法で増やす方法についてもご紹介をしていますので、ぜひ参考になさってください。
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ドラセナの挿し木に適した時期について
ドラセナは生命力の強い植物なので挿し木で容易に増やすことができます。ただし、挿し木を行う時期がよくないと強いドラセナでも枯れてしまう場合があります。
ドラセナは熱帯に自生する植物なので寒い日本の冬は苦手です。
冬の間は休眠して殆ど生長しません。その殆ど生長しない時期に挿し木を行うと成功率は格段に低くなります。
生長し始めた頃は根も伸びやすく最も挿し木に適した時期となる
熱帯の植物なので暑いほど元気になるのかというとそうではなく、日本の7月後半から8月の暑さではパワーダウンします。
真夏に行うよりは9月になり暑さが落ち着いた頃に行うことをおすすめします。
ドラセナの挿し木には時期と同じくらい大切なポイントが
挿し木を行うときには、時期のほかに土の選択と水のあげ方が大切なポイントとなります。
土は必ず新しいものを使用
古い土だと雑菌が繁殖して切断面が腐ってしまう場合があります。土の種類は挿し木用の土か観葉植物用の土を選ぶとよいでしょう。
水は挿し木の作業を完了した時点でたっぷりあげる
その後根が出るまでの間は控えめにあげることが大事です。根が出るまでは水をあまり吸えない状態なのであげすぎると腐らせてしまいます。
ドラセナを剪定する場合も時期を選んで
挿し木にする部分は、挿し木を目的として切り取る場合もありますが、剪定して切り取った部分を利用すると無駄がありません。
ドラセナの葉が込み合ってきたら剪定して挿し木に利用すると良い
植え替えてから2年程度経過すると鉢内で根詰まりを起こしてしまう場合があります。そうなると植え替えてあげないと枯れてしまいます。
根詰まりしなくても鉢の中が根で渦巻くほどいっぱいになったら植え替えが必要です。
植え替える際には鉢のサイズをワンサイズアップさせるものですが、鉢を大きくしたくない場合には剪定して木を小さくして同じ鉢に植えます。
そのため、ドラセナを育て続けていると必ず剪定をする時期がやってきます。そんな時に挿し木を行うとよいでしょう。
ドラセナの挿し木方法について
剪定して切り落とした枝で挿し木を行いましょう。
剪定は切断面が丸くなるように切る
切り落とした枝は土に挿す部分を斜めに切断して面積を広くします。茎の下の方に付いている葉は切り落として2~3枚だけ残します。葉が大きい場合には一枚だけ残す、もしくは半分切り落とします。これで挿し穂の完成です。葉が沢山ついていると蒸散して水分がなくなり、栄養分も余計に取られてしまうので、葉は少なめに残す、もしくは全てなくしてもよいくらいです。
挿し木用の土を用意して挿し穂を挿します
新芽を利用する場合には新芽の付いた枝を切り取り、切断面を斜めに切って土に挿します。
しっかりと根付いて生長を始めたら親株と同様に管理しても大丈夫です。
ドラセナは乾燥に強い植物
鉢で栽培する場合では水を与えすぎて根を腐らせてしまう場合が多くあります。水は土の表面が乾いたのを確認してあげましょう。
また、冬の休眠している間はもっとあげる回数を減らします。目安は土の表面が乾いて5日程度経過してからです。
冬季は置き場所の違いで温度や湿度が大きく異なるので、環境に合わせて適切な量を見極めましょう。
いろいろなドラセナの増やし方
ドラセナを増やす方法はいく通りかあります。
ドラセナは大胆にメインの幹を切断してしまっても、わき芽が生えてきてまた大きく生長してくれます。
管挿し
切った先を葉のある部分と葉の無い幹だけに切り分けて、幹だけを挿し木しても育ちます。この幹だけを挿して増やす方法を「管挿し」と呼びます。
茎伏せ
ドラセナの茎だけを切り取り横にして土の中に埋める方法でも増やすことができます。この方法は「茎伏せ」と呼びます。
水挿し
葉の付いた茎を水に挿すと切り口から根が出てきます。この方法は「水挿し」と呼びます。
芽が出てきたときには何ともいえない喜びを感じます。
ドラセナを購入するにはお金がかかりますが、増やしていくと土や鉢代を考えても非常に安価です。知人にプレゼントすると喜ばれる場合もあります。
ドラセナは増やす楽しみを大いに味わう事のできる植物です。