秋まき一年草として知られるストック。たくさん花が咲いて枯れてしまうとさみしく感じてしまいますが、切り戻しを行うことでまた花を咲かせることができるので挑戦してみませんか。
今回は、ストックの花の切り戻しの方法について説明します。すべての花が咲いた後で切り戻しを行いましょう。
また、ストックの花は切り花としても人気なので、花を切り戻した後は花瓶に入れたり、フラワーアレンジメントにしても楽しめるでしょう。
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ストックの花の切り戻しの方法について説明します
美しく咲いている花を切ってしまうのは気がひけるものですが、切花にして飾ることができるうえにまた切った部分には花が再生することを考えると一石二鳥であるとも言えるでしょう。
ストックは一年草なのでその株はワンシーズンしか楽しむことができません。
出来る限り有効に花を咲かせて長く楽しみたいものです。
ストックの切り戻しをするのに良いタイミングは、満開を過ぎて枯れたりしおれた花が1割程度になってきた頃です。
茎の根元近くで葉をある程度残して切ります。茎の生え際から切ってしまうとわき芽が出てこないので、葉をいくらか残して切るようにしましょう。
切り戻しをした後のストックに再び花が咲く時期について
切り戻しをしてから新しいわき芽が出てつぼみを付けて花が咲くまでは、おおよそ2ヶ月程度かかります。そのため、ストックの株自体が終わりに近づいている時期にはもう切り戻しをしない方がよいでしょう。地域によって差はありますが春頃までの間行うことをおすすめします。
ストックの育て方の注意点と害虫予防
ストックは日当たりを好む植物なので、日当たりの良い場所に植えてあげましょう。
鉢植えにして室内に置く場合には日当たりの良い窓辺に置くとよいでしょう。ただし、あまりに強い日光が当たり続けると葉焼けを起こしたりして弱ってしまう場合があるので、様子を見て移動させたり直射日光を遮ってあげましょう。日当たりが悪いと貧弱に育ち花もよく咲きません。室内の中程よりは窓に近い位置に置きましょう。
土が古かったり毎年同じ場所に植えていると株全体が枯れる「立ち枯れ病」を発症してしまう場合があります。外に植える場合には毎年場所を変えるか新しい土を入れて土壌を改善してあげましょう。鉢植えにする場合には新しい土を買って使用するか、黒くて栄養のよい庭土を使用しましょう。根腐れを起こさないように水はけの良い土を使用し、鉢底石を入れましょう。根腐れ防止用の三角錐の形をした網状の製品があるので、鉢底石の変わりにこれを使用すと植え替えや後片付けの手間が軽減されます。
ストックにはアブラムシが付き易いです。どんどん増えるので早期に発見でき数が少ないうちはつまんで取り除くとよいでしょう。数が多い場合には水圧で吹き飛ばすか、薬剤を散布しましょう。最近では人やペットなどには有害ではない薬剤が販売されているので、他の生物への害が心配な場合にはそのような薬剤を選ぶと良いでしょう。
冬はストックの花を寒さから守りましょう
ストックを種から育てるには、秋に種を撒くので越冬をさせなければなりません。鉢植えの場合は室内に入れたり霜の当たらない軒下などに置きましょう。
庭で育てる場合には藁や園芸用の防寒ネットなどを被せて寒さで枯れてしまわないように守ってあげましょう。
常時寒くはないけれど寒波が来る時などはダンボールで覆うのも有効です。
切り戻したストックの花はフラワーアレンジメントにも適しています
フラワーアレンジメントを作るようなセンスは無いわ…と思われる方も多いかもしれませんが、ポイントを抑えると初心者でもそれなりに素敵に仕上げることができます。作品展に出品するわけではないので気軽にチャレンジしてみましょう。
フラワーアレンジメントではガーベラなど1輪の花から茎が一本伸びている花をマスフラワーと呼びます。カスミソウのように茎に花が沢山付いた花をフィラフラワー、そしてストックのように長い1本花をラインフラワーと呼びます。
ラインフラワーを中央、もしくは後部に配置しマスフラワーをメインとして前部や側面、その周囲をフィラフラワーで埋めます。
フラワーアレンジメントは好みなので自分が好きなように配置して作ってみましょう。
部屋の中にお花があると視界に入るたびに気持ちが華やかになります。生活の中に潤いを与えてくれるありがたい存在であると感じます。
「終わりが無く続く美しさ」「愛情の結びつき」です。美しいストックを飾り、その花言葉に癒されて過ごしたいものです。是非とも秋に種を撒いて、越冬が難しい場合には春に苗を購入して育ててみましょう。