モンステラの株分け方法!実際の手順と注意点・育て方を解説

インテリアとしても人気の高い観葉植物のモンステラは、株分けをすることで増やすことができます。ですが、実際に株分けの方法がわからなければ、うまく株分けをすることができないものです。

ここでは、モンステラの株分け方法についてお伝えします。実際の手順や注意点・株分け後の管理方法についてご紹介しますので、是非参考にしてみてください。

株分けをすることでモンステラを元気に育てることもできますので、是非株分けにチャレンジしてみましょう。

スポンサーリンク

関連のおすすめ記事

観葉植物の水やりの頻度に決まりは無い。水やりのタイミングとは

観葉植物を枯らしてしまうことの原因に水やりがあります。 友人宅の観葉植物はよく枯れているので聞...

観葉植物をインテリアに!大型で室内に置く初心者向きの観葉植物

室内のインテリアとして、大型の観葉植物を置きたいと考えている人もいますよね。 ですが、今まで観葉植...

観葉植物を室内で育てる時は『土』で育てることをおすすめします

観葉植物があると、室内の空気がスムーズに流れる気がしますよね? 緑が育つには『水』『日光』『風...

ユッカロストラータの植え替えの手順と失敗しないための注意点

ユッカロストラータはシャープな葉が印象的な観葉植物です。植物は長く育てていると、植え替えが必要になる...

サンスベリアスタッキーに新芽が!植え替えや株分けについて

サンスベリアスタッキーという観葉植物をご存知ですか?葉がまっすぐにツンツンと育つ姿がとくちょうてきな...

観葉植物で人気のモンステラの花言葉と飾りたい場所を紹介

花には花言葉がありますが、観葉植物にも花言葉があります。 観葉植物を置く場合に花言葉を調べて飾って...

観葉植物ウンベラータの挿し木に適した時期と元気に増える手順

ウンベラータは、大きなハート型の葉が人気の観葉植物です。ウンベラータを増やしたいという時には、挿し木...

よく育つ観葉植物のカポックに必要な剪定や挿し木についてご紹介

観葉植物のカポックは丈夫で育ちやすい植物として人気です。ぐんぐんと成長をするので、カポックを育てるに...

観葉植物の水やりを夜にしてはいけない季節とその理由やコツ

観葉植物に欠かせない水やりですが、簡単そうにみえて実は水やりにもコツはあるのです。 水をあげ過...

フィカス・ウンベラータの剪定方法と注意点。挿し木の方法も

室内のインテリアグリーンとして人気の観葉植物、フィカス・ウンベラータ。 剪定しないで放っておくとぐ...

ガジュマルの挿し木の方法!詳しい手順と挿し木後の楽しみ方

観葉植物としても人気の高いガジュマル。挿し木という方法で増やすこともできます。ガジュマルを剪定して出...

パキラが根腐れした時の復活方法・植え替え手順と予防法を解説

育てているパキラに元気がなくなり、異変が見られるようになった場合、根腐れしてしまった可能性があります...

ホヤを増やして楽しもう!植物の増やし方とホヤの管理方法

植物のホヤを育てている人の中には、ホヤを増やして楽しみたいと考えている人もいるのではないでしょうか。...

モンステラの気根が出てきたら挿し木に挑戦してみましょう

モンステラを増やしたいのであれば、気根が出てきたときが挿し木のタイミングとなります。 生命力の...

シマトネリコは花が迷惑?常緑樹だからと放っておいてはダメ

シマトネリコの花が落ちて近所に迷惑をかけてしまっているのでは…?掃除をしてはいるけれど、風の強い日や...

スポンサーリンク

モンステラの株分け方法・株分けの意味と適したタイミング

モンステラを育てていると段々と葉が生い茂って茎が伸び気根が出てきます。

成長するままに任せておくとモンステラを置いている一角はジャングルのようになってくることでしょう。それも素敵ではありますが、限られた部屋の中では掃除をしたりする時に邪魔になってしまいます。また、葉や茎が込み合うと空気の流れが滞り虫が発生する場合もあります。剪定をしてすっきりとさた方がよいでしょう。

上部が成長すると根も同様に成長しているので鉢の中は窮屈な状態になっています。2年から3年植え替えを行っていない場合には、植え替えてあげましょう。

株分けは植え替えで根を土から出した時に行うのが最適

通常植え替えはひとつ大きな鉢に行いますが、株分けをすると同じ鉢を使用することができます。

株分けは増やす目的以外に、鉢を大きくしたくない場合にも有効

株分けされたモンステラは成長がよくなり、ぐんぐんと大きくなります。

植え替えや株分けは植物にとっては大きなダメージを受ける作業です。そのため、成功させるためには適した時期に行うことが重要です。

春から夏にかけてモンステラが成長を始める時期に行うのが最も良い

具体的には5月から6月頃です。モンステラは熱帯の植物なので寒い冬の間は休眠状態となりほとんど成長しません。その時期に植え替えや株分けを行うと根が新しい土に根付かずに枯れてしまう場合があります。
また、8月など暑すぎる気候でも負担が大きくなるので、8月になってしまった場合には暑さが過ぎるのを待ち、9月に行う方がよいでしょう。

モンステラの株分けに必要なもの・必ず手袋を着用しよう

株分けをするには土を入れる時に使用する園芸用シャベルとモンステラに適した水はけの良い土、鉢底石と鉢底ネット、新しい鉢を用意します。
鉢底石は次の植え替えの時も洗って乾かすと再利用できます。しかし、土と鉢底石を分けるのが以外と手間です。ふるいにかけるのが早くて簡単ですが、最近ではとても便利な商品があります。

鉢底石がネットに入っている便利商品を活用

そのままネットごと入れて使用できるものです。これだと次の植え替えで取り出した時に土と分ける作業が不要となります。とても画期的です。この製品が出てからはもうふるいも必要なく、植え替えの時間がかなり短縮されました。

鉢底ネットも用意

鉢の底にネットを入れておくと、鉢の底からナメクジやワラジムシが鉢の中に入るのを防ぐことができます。中に卵でも産んで繁殖されると厄介なので、鉢底ネットを入れて高さのある場所に置くかなりそういった虫が入るリスクを下げることができます。

モンステラが折れたり葉がちぎれると白い樹液が出ます。これが付くと皮膚によくありません。そのため植え替えや株分け、剪定をする時には園芸グローブをはめるとよいでしょう。

モンステラの株分け方法・実際の手順

まずはモンステラの生え際を掴んで根を土ごと鉢から引き出します。鉢底の穴に根が絡んでいると出づらいのでカットしましょう。

  1. 鉢から出したら大まかな土を落として腐っている根がある場合には切り落とします。
  2. 全体のバランスを見て株分けする部分を切り分けます。
  3. 新しく植える鉢に鉢底石を敷きます。
  4. モンステラを入れた時に鉢の縁から4センチメートル程度下がった位置が地表となるように高さを調節して土を入れます。
  5. モンステラを入れて真っ直ぐになるようにおさえて根の周囲に土を入れていきます。
  6. 根の間に隙間ができないように丁寧に土を入れましょう。

完了したらたっぷりと水をかけてあげましょう。

株分けしたモンステラの正しい管理方法

植え替えを行うと太い根から出る細い根が多く切れてしまいます。それはモンステラにとっては大きな事故に遭ったような状態で、療養が必要です。

強い日差しを避けて半木陰で風の当たらない場所に置いてあげましょう。一週間から二週間程度たち元気が出てきたら通常通りに管理しても大丈夫です。

モンステラの基本的な育て方

モンステラは日当たりの良い場所で元気に成長します。日陰でも直ぐには枯れない耐久性がありますが、長期間日陰に置いておくと弱々しくなり枯れてしまいます。

日の入る明るい屋内であればどこに置いても大丈夫

窓の近くに置く場合には直射日光が当たらないように気をつけましょう。直射日光が当たると葉やけを起こして色が変わってしう場合があります。そうなると元には戻りません。直射日光が差し込む間はレースのカーテンやブラインドなどで遮ってあげましょう。

水は土の表面が乾いてからあげるようにします

しかし、冬の間は休眠してあまり水を吸わなくなるので、土の表面が乾いてから5日程度経過してからあげるようにしましょう。

水をあげすぎると土が湿った状態が続き、根が腐ってしまう場合があります。観葉植物の世話でもっとも失敗しやすいポイントなので気をつけましょう。

一度にあげる水の量は、鉢の底から水が出てくる程度

鉢内全体に水が行き渡るようにたっぷりとかける必要があります。底から出てきた水は鉢皿に溜まります。この水をそのままにしておくと底の穴が塞がれた状態となり空気が流れません。

そうなると根腐れを起こす原因となるので、鉢皿に水が溜まりきったら捨てるようにしましょう。

大型の鉢になると鉢皿を取り出すのが容易ではありません。鉢を容易に持ち上げられない場合にはスポンジで吸い取っては絞って鉢皿の水を除去しましょう。

風通しが悪いと病気になったり虫が付いてしまう場合があります

また、葉が乾燥しがちだと虫が付きやすくなります。病気や虫が付くのを防ぐためには風通しの良い場所に置き、霧吹きで葉に水をかけてあげるとよいでしょう。

水をあげすぎると根腐れの原因となるので厳禁ですが、葉に霧吹きで水をかけるのは毎日行っても大丈夫です。

その際は、葉の表側だけではなく裏側にもかけてあげましょう。葉に埃が積もると光合成や蒸散の妨げにもなるので、数日に一度濡らしたタオルで拭き取ってあげましょう。

このときに、葉の表と裏側をよく見て虫などがついていないか確認するとよいでしょう。