観葉植物の中でも人気があるサンスベリア。増やして他の部屋にも飾りたい人におすすめの方法が「葉挿し」ですが、そのやり方がわからない人も多いでしょう。
そこで今回は、サンスベリアを葉挿しで増やす方法について説明します。必要なものや適した時期についても理解しましょう。
また、サンスベリアと言えば縞模様が特徴ですが、葉挿しするとその模様が消えてしまう可能性もあります。そのため、模様を残したい場合は「葉挿し」ではなく「株分け」で増やすようにしましょう。そのやり方についてもご紹介します。
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観葉植物「サンスベリア」を葉挿しで増やすために用意するものと適した時期
縞模様の葉が特徴的なサンスベリアは、個性的な種類が多いことも魅力ですよね。
小さなものを棚の上に置いたり、大きくなったらリビングや玄関などで床置きにしたりと成長するごとにいろいろな飾り方を楽しめるので、とても人気のある観葉植物です。
そんなサンスベリアを増やしたいと考える方はたくさんいらっしゃいます。
植物は種から育つというのは常識ですが、それでは大きくなるまで時間がかかるので、とても気の遠くなる話です。
実は、もっと手軽に増やす方法もあります。
手軽に増やせるのが葉挿し
葉挿しは土にサンスベリアの葉を挿すだけととても簡単な方法です。
土に挿しておくと、水分や養分を吸い上げるために根を生やすのです。
そのため、元気に活動する5~8月が挿し木の適期となります。
寒い時期にはほどんど活動していないので、失敗しやすくなりますから注意しましょう。
葉挿しに使うのは多肉植物用の土をつかうと良い
注意したいのは、新しく清潔な土を使うことです。
使い古しの土では菌の数も多く、サンスベリアが病気になってしまう可能性が高いからです。
鉢やサンスベリアをカットするハサミも清潔なものを用意しましょう。
観葉植物「サンスベリア」をさっそく葉挿しで増やしましょう
サンスベリアを葉挿しするための準備が整ったら、早速作業に入りましょう。
まず、葉挿しという方法についてご紹介しましょう。
”土に葉をさして根を張るのを待つ”至って簡単な方法
ですから、まずは今育てているサンスベリアの鉢から葉を一枚切り取りましょう。
それを10cm幅くらいになるように切り分けます。
湿った切り口から菌が入って傷んでしまい、育たないからです。
カットしたサンスベリアは、日陰で休ませて、切り口を乾燥させましょう。
切り口が乾燥したら、葉挿しを行います。
鉢に鉢底石と多肉植物用の土を注ぎ入れれて、サンスベリアを挿します。
この時、葉先側が上になるように挿していきましょう。
根が生えるまでは水や養分を吸い上げられないので、水やりは必要ありません。
行ってしまうと腐ってしまうこともあるので注意しましょう。
サンスベリアの葉挿しを土ではなく「水挿し」で行うこともできます
サンスベリアを増やしたいときには、新たな根を生やすことがポイントになります。
根が生えれば、水や栄養分を吸い上げて成長することができるからです。
先程は土に挿して根を生やす方法でご紹介しましたが、水で行うことも出来ますよ。
虫がよってくるのでハイドロカルチャーに挑戦したいと考えているなら、水挿しで増やすほうがおすすめです。
水挿しの方法は至って簡単です。
葉挿しと同じ様に、サンスベリアの葉を10cm幅でカットして切り口を乾燥させます。
根がしっかりと育ったら、土やハイドロボールを使って植え替えしましょう。
観葉植物のサンスベリアの特徴である模様を残したい人は「株分け」がおすすめ
サンスベリアを増やしたい時、葉挿しはとても簡単な方法です。
しかし、葉挿しにはデメリットもあるのです。
葉挿しはサンスベリアの特徴とも言える葉の縞模様が無くなってしまう
不思議なことに、葉挿しで増やすと縞模様のない濃い緑色の葉になるのです。
しかし、サンスベリアを育てている方の中には、縞模様が気に入って育てているという方も多くいらっしゃいますよね?
そういう方におすすめしたいのが、株分けです。
この方法なら、縞模様をなくすこと無く増やすことができますよ。
ただし、葉挿しよりは手間がかかってしまします。
準備するものも、葉挿しと同じ物ばかりです。
株分けするサンスベリアを鉢から抜き出して、根の土をほぐして軽く落とします。
サンスベリアの土に埋まっていた部分をみると太い地下茎があるので、地下茎ごとに切り分けましょう。
切り口を乾燥させるため、日陰で数日間休ませてから、それぞれを新しい鉢に植え付けます。
葉挿しで増やしたサンスベリアのお手入れ方法について
サンスベリアを増やす方法はいくつかありますが、どの方法の場合も間違った管理方法では上手く育ちません。
上手に管理するためのポイント、植物の生命線は「水、光、栄養」
3つに分けてご紹介しましょう。
水
水が無くてはどんな植物も枯れてしまいます。
ですが、多くの植物は多すぎる水分には弱いもの。根腐れや、病害虫を招く原因となってしまいます。
水を与えるときには、土がしっかりと乾いてからたっぷりと与えるのが基本です。
気温が10度以下になると生長が止まって休眠期に入り、この期間は水をほとんど必要としなくなるためです。
光
植物は太陽が大好きなイメージですよね。
そのイメージに間違いは無く、日光が無くては生きていけないほどの必需品です。
しかし、だからといって直射日光を好むわけではありません。強すぎる日差しは葉焼けの原因となってしまいます。
屋内であればレースのカーテン越し、屋外の場合には遮光ネットなどを利用して、強さを調節してあげてください。
栄養
サンスベリアは、もともとそれほど栄養を必要としない植物です。
もしも、早く大きく育てたいということであれば、肥料を与えても問題ありません。
ただし、水やり方法でご紹介したように、サンスベリアにはほとんど活動しなくなる休眠期があります。
この期間は水分だけでなく栄養もほぼ吸い上げませんので、肥料は活発に活動している期間だけ与えるようにします。
風通りが悪いと、サンスベリアが蒸れて腐ったり、病害虫被害が出たりします。
だからといってエアコンや扇風機の風が直接当たるような場所はNGです。葉が傷んでしまいます。