インテリアとしても人気の観葉植物、アガベアテナータを挿し木するときにはどんなことに気をつけたらいいのでしょうか。
アガベアテナータの挿し木に用意しておきたいのは、ちょうどよい植え付け用土になります。水はけが良すぎても悪くてもいけないので気をつけましょう。
アガベアテナータの挿し木の方法、育て方を紹介します。
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アガベアテナータの挿し木をするときの準備
アガベアテナータを挿し木で増やすには、ある程度生長したアガベアテナータのほかに、幹を切断する切れの良い刃物、鉢、挿し木に使用する土が必要です。
土は挿し木が腐らないように水はけのよいものを使用します。市販の観葉植物の土を4割、多肉植物用の土を6割で混ぜて作るとよいでしょう。
幹の長さが20cm位に生長してから行った方が安全が高まるでしょう。
そうして挿し木をする場合に最も重要なのが時期です。
挿し木はアガベアテナータが元気に生長を始める5月から6月の間に行うと成功しやすくなります。
植え替える場合も同様です。鉢が狭くなり植え替えを行う場合にも春になり暑くなる前までが最適です。
アガベアテナータを挿し木するときの方法
- アガベアテナータの幹を切断するのですが、その前に葉の上部1~2枚だけを残して下の方に付いている葉を取ります。
- 幹を傷つけないように葉を根元からもぎ取っていくと、もぎ取った部分は緑色の幹になります。
- 切る位置は、下部の茶色い部分に緑色の幹をある程度付けた位置で切断します。全体の長さを見て、上部の幹が10cm程度残り、かつ親株の幹が茶色プラス緑色の部分が3cm以上残るようにしましょう。
- 切り取った上部は倒れないように用意しておいた土に挿し、たっぷりと水をかけます。その後は水の遣りすぎに注意して土の表面が乾いたらかけるようにします。
直射日光や風が当たらない場所に置きましょう。
そうして注意が必要なのが、この時期に肥料を与えないことです。肥料を与えると栄養がよくなり生長の助けになりそうに思われますが、まだ根が無く肥料を吸えない状態です。却って枯らせてしまう原因となるので、肥料を与えるのはしっかりと根付いて生長をはじめるまではあげないようにしましょう。
親株の方も、挿し木した鉢と同様に管理します。こちらは根がありますが、弱った状態ではまだしっかりと肥料を吸収できないので、元気がでるまでは与えない方がよいのです。
アガベアテナータが育ちやすい環境
アガベアテナータは日当たりの良い場所で乾燥気味に育てると元気に成長します。
夏の間は外に出してあげるとしっかりと丈夫になります。
室内では日当たりは良くても直接日光が当たらない場所に置くとよいでしょう。
水は土の表面が乾いてからあげるようにします。
水をあげた後には鉢受けに水が溜まるので、溜まりきった時点ですぐに捨てましょう。
風通しが悪いと湿気がこもるので、風通しの良い場所に置く事も重要です。
ただし、冷房や暖房の風が常時あたっていると乾燥しすぎて虫が付き易くなるので、冷暖房の吹き出し口付近には置かないようにしましょう。
アガベアテナータを育てるときのポイント
アガベアテナータは暑い地域の植物なので、日本で栽培していると冬の間には殆ど生長せずに休眠します。
ある程度は寒さに耐えられるのですが5度を下回ると枯れてしまうので、冬場の温度管理には注意が必要です。
冬の間は水を与えない方が安全です。この時期に水をあげて根を腐らせてしまうという失敗が多く発生しています。
ただ、冬と一言で言っても地域によって温度差がかなりあります。また、暖房された部屋の中に置く場合と暖房が行き渡らない廊下などに置く場合とでも異なります。アガベアテナータの様子をよく見て調節しましょう。
アガベアテナータの葉挿しは挿し木よりも難しい
アガベアテナータは葉挿しで増やす事も可能ではありますが、挿し木よりも非常に成功率は低くなります。
それでも成功する場合があるので、挿し木を行う時にもいだ葉や剪定をしてもいだ時に葉を捨てないで土に挿してみるのもよいでしょう。
その場合には葉をもぐ時に出来るだけ根元から取りましょう。葉の生え際の太くなった部分が多く付いていると成功しやすくなります。