観葉植物が植え替え後に元気ない時の原因と対処法とその後のケア

観葉植物の植え替え後に「元気ないな」と感じていませんか。

植え替えをした後に観葉植物の元気がなくなることはあります。

もしかすると植え替えの時に根を傷付けてしまったことが原因かもしれません。
また土に原因がある場合や植え替え時期が適していなかった場合もあります。

観葉植物の植え替え後は扱い方に注意が必要なのです。以下でご確認ください。

植え替えのやり方やタイミングも併せてご紹介します。

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観葉植物の植え替え後に元気ないのは根が傷ついたから

観葉植物を育てている方なら、1~2年おきに植え替え作業を行いますよね。
育ている観葉植物によっては、もっと早くに植え替えしているかもしれません。

植え替えは観葉植物がより大きく育てるように、今の鉢サイズよりも大きなサイズへ交換する作業です。

植え替えで新しい土を使う理由

団粒構造が崩れて水はけが悪くなっていた土を取り替えることで、植物にとって快適な環境を作ることができます。

この様に、植え替えは観葉植物のために行う作業です。しかし、せっかく行った植え替えで観葉植物の元気が無くなってしまうこともあります。

元気がない原因の1つは根が傷ついてしまったこと

  • 古い鉢から引き抜く時
  • 古い土をほぐして取り除く時
  • 古い根をカットする時

根が傷ついてしまうタイミングはたくさんあります。

植え替えはとても順調に行えたとしても、観葉植物に刺激を与える行為です。
人間で例えるなら、全く知らない土地の新しい家へ引っ越してきたようなもの。

まずは根が新しい土に馴染むまで様子を見ましょう。

傷ついた状態ですから、癒えるまでは普段より慎重にお世話してあげてくださいね。

直射日光は避けて、明るい日陰で管理しましょう

根が馴染んでいない状態なので、いつもよりも水分や養分を吸い上げる力が弱くなっています。
根腐れを起こさないように、水の与えすぎには注意してくださいね。

また、肥料を与えても吸収できずに土が過栄養状態となって根を傷めてしまいます。

調子が整うまでは、肥料は与えずに新しい土に馴染むことに集中させてあげましょう。

植え替え後に元気ないのは観葉植物の植え替え時期を間違えたから

観葉植物が植え替え後に元気がないというのはよくあること。
始めの数日間は、根は新しい土に馴染むことに一生懸命で、いつものような機能を果たせません。

それでも1週間も立てば、だいたいいつもの調子を取り戻してくるもの。
全くその気配がないなら、不調に陥っていると判断しましょう。

根を炒めていないのに、元気を取り取り戻さない。
それは、植え替え時期を間違えたせいかもしれません。

植え替えに適した時期は成長期の始まる前や、成長期前半

この時期は生命力に溢れているので、新しい環境にもすぐに馴染んで、根を伸ばしてくれます。

反対に、休眠期には活動がとても緩やかになります。
そのため、水やりの間隔も長くして管理しますよね?
この期間はあまり活動していないので、新しい根を出す力も弱いときです。

間違ってこの休眠期に植え替えしてしまったなら、暖かい室内へ移動してみると良いでしょう。

観葉植物は熱帯原産のものが多く、寒い期間が休眠期であることが多いです。

植え替えに適した気温は15度以上と言われるので、15度以上をキープできる室内であれば、元気に回復するかもしれません。

観葉植物が元気ない。植え替え後のケアが重要です

植え替え後に観葉植物の元気がない場合、多くは植え替え後のケアがポイントになります。
冒頭ご紹介したように、植え替え後の観葉植物は見知らぬ環境で戸惑っている状態です。
根が普段どおりに機能して、葉を茂らすためには、体制を整える時間が必要になります。
それがだいたい植え替え後の1~2週間。

この期間は以下の点に注意して、管理してくださいね。

明るい日陰の場所 直射日光などの強い日差しは刺激が強すぎるため。
風通しの良い場所 湿度のある場所では土が乾燥せず根腐れを起こしやすくなるため。
土が乾いてから水やりする 水分を吸い上げる力が弱いため、与えすぎると根腐れを起こしやすくなるため。
肥料は与えない 根が新しい土に馴染んでおらず、養分を吸い上げる機能が低下しているため。
植え替え時に大きすぎる鉢を選ばないこともポイントです。

植え替えは鉢が小さくなったら行うので、次の植え替えを遅らせられるようにと大きな鉢を選ぶ方がいますが、それはおすすめできません。

植物に対して鉢が大きすぎると、土の量に対して植物の水分を吸い上げる力が弱く、常に土が湿った状態となってしまい、根腐れの原因となるからです。

観葉植物の植え替えのやり方を確認

植え替え後に観葉植物の元気がないのは、植え替えが適切ではなかったのかもしれません。
そこで、ここでは植え替えの方法を再確認しましょう。

いちばん重要なのが植え替え時期

多くの観葉植物の植え替え時期は気温が15度以上になる頃。
5月くらいからと言われます。
ただし、冬に成長して真夏に休眠する植物もありますから、育てている観葉植物が活発に成長する時期をきちんと確認してから作業することをおすすめします。

次に注意したいのが、鉢と土

鉢は今の鉢よりもひと回り大きな物を選びます。
生長の早い植物であればふた周り程大きくてもOKな場合もありますが、どんな植物でも大きすぎはよくありません。

土は植物に適した土を用意しましょう。

どのような土が良いのか迷うのであれば、市販の「〇〇の土」と記載されていたりする専用土を購入するのがおすすめです。

また、必ず鉢底石も使うようにしましょう。
排水性を良くしてくれます。

植え替え前の準備

植え替えを行う時には、1週間ほど前から水やりを控えて土を乾燥させて作業しやすくしておきます。

植え替えは優しく丁寧に

土が乾燥したら鉢から引き抜き、根についている土を手でほぐして軽く落としていきます。

もっとも根を傷める可能性がある作業ですから丁寧に行いましょう。

根の状態を確認して、根腐れで傷んでいる部分は清潔なハサミでカットします。

適期以外に植え替えする場合には、これら作業は行わず古い土がついたまま新しい鉢へ植え付けた方が良いでしょう。

  1. 新しい鉢には鉢底ネットと鉢底石をいれて、土も少し注ぎます。
  2. 観葉植物を真ん中にセットしたら周りから土を入れて、根に行き渡るように棒で突きながら土を入れていきます。
  3. 最後に勢いよく水をたっぷりとかけて、土を締めて終了です。

水で土が沈んだら、上から追加してくださいね。

観葉植物の植え替えを見極めるタイミング

観葉植物の植え替えスパンはおおよそ1~2年に一度。
生長の早い植物の場合には半年ほどで必要になるケースもあります。

どのサイトを見てもこのようなことが記載されていると思いますが、1~2年というのはかなり長い期間で、あまりにもアバウトな目安ですよね。

ということで、植え替えのタイミングについてご紹介しましょう。

鉢底から根が出てきてしまった時

見るからに窮屈そうですよね。
根詰まりを起こしているので、大きな鉢への引っ越しが必要です。

水やりをした時に、水がなかなか吸い込まれていかない時

これは土の状態が悪いことを現しています。

植物を育てるときには、団粒構造の土がベストと言われます。
大きさの違う土の塊が混ざり合っていて、粒と粒の間に適度が隙間がある状態を団粒構造といいます。

ポイントとなるのがこの隙間で、水はけの良さや空気の通りを良くしてくれます。
また、土が塊になっていることで水や栄養を蓄えることもできるのです。

新しい土は団粒構造になっていますが、長い間水やりしていると土の塊が崩れて土がギュッと締り、隙間がなくなってしまいます。
そのため水が染み込まないという状況が生まれるのです。

自然環境ではミミズなど様々な土壌生物が団粒構造をつくる役割を果たしてくれますが、鉢植えの場合にはそうはいきません。
団粒構造が崩れてしまった土は、新しい土と交換しましょう。