初めて観葉植物を育てるという場合には、どのような種類が育てやすいのか、その品種の見極めが大切です。育てやすいものもあれば、ちょっと上級者向けという品種もあります。
そこで、観葉植物を育てるが初めてという方でも育てやすい、丈夫な種類と基本の育て方をご紹介します。まずは、育てやすいものから始めて、お手入れの基礎を学び、そこからいろいろな植物を育ててみるのがおすすめです。
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観葉植物初心者でも育てやすい種類のパキラの基本的な育て方
観葉植物の中には、誰にでも簡単に育てやすい種類もあれば、ある程度観葉植物の育て方を理解していないと育てるのが難しい種類もあります。いきなり難易度の高い種類からスタートしてしまうと、早い段階で挫折してしまう可能性が高いため、初心者のうちは、なるべく手間がかからず育てやすい種類から始め、徐々に慣らしていくのがおすすめです。
観葉植物の基本が学べる「パキラ」
観葉植物を育てるうえでは、種類に応じて水やりの頻度を変える必要があります。花を咲かす植物の多くは、毎日の水やりが欠かせませんが、パキラという品種は幹の中にある程度の水分をためこんでおくことができるので、乾燥にとても強く、手間がかからないという特徴があります。
春先から夏場にかけての生長が早く、やがて気温が下がってくると徐々に活動量を減らしていくため、水やりの頻度はさらに少なくなります。生長期には表面の土が乾いてから水を与えますが、冬場にかけてはさらに乾燥が進んでからでも十分です。
室内にも置きやすい種類のモンステラの育て方
個性的な見た目のモンステラは、初心者に限らず人気の高い観葉植物です。
南国雰囲気の観葉植物「モンステラ」
モンステラは、さまざまな種類の観葉植物の中でも、その存在感のある葉っぱが魅力的です。観葉植物としてだけでなく、生け花の花材として使われることも多く、大きな葉は切り花の足元を隠すのにも適しています。
モンステラは暑さを好みますが、直射日光に当てるのはおすすめできません。
室内の日当たりの良い場所として窓辺に置く方も多いですが、レースのカーテン越しに日を当てる程度に留めましょう。暑さには強い半面、寒さに弱い性質があるため、屋外の日陰で育てる場合は、気温が下がってきたタイミングで室内に移すようにしてください。
こちらもパキラと同様に乾燥には強いですが、土の表面が乾いた段階で、多めに水を与えましょう。寒い時期には、水やりの頻度を減らしながら乾燥気味に育て、とくに肥料も必要としません。
観葉植物の中でも丈夫なカポックは初心者にもおすすめ
環境の変化に強く、初心者向きな観葉植物と言えば、カポックもおすすめです。こちらは育て方によって、小さな黄色い花を咲かせることもあります。
適応能力が高い「カポック」
又の名を「シェフレラ」とも呼ばれるカポックですが、このカポックとは主に日本での呼び名だそうです。気温の低い場所でも容易に生育するため、室内外問わず育てることができます。
とは言え、こちらも直射日光には弱いため、室内で育てる場合は窓辺の明るい場所に置き、レースのカーテン越しに日を当てるようにしましょう。先程ご紹介したパキラやモンステラと同様に、暑さや乾燥には強いですが、夏場に室温が高すぎる場所は避ける必要がありますので、状況に応じて日陰に移す必要があります。
葉水で乾燥と病気を予防
水やりに関しては、こちらも土の表面の乾燥状態を見ながら行いますが、カポックの葉は乾燥し過ぎないように、霧吹きなどで適度に湿らせることで、病気を防ぐのにも役立ちます。
ポトスは観葉植物の種類の中でも人気の品種、ポトスの育て方
名前は知らなくても、観葉植物を育てている多くのご家庭で目にする機会の多い観葉植物としては、「ポトス」も根強い人気があります。その人気の一つは育てやすさでもありますが、初心者にも比較的数を増やしやすいという点も大きな魅力です。
種類豊富で葉っぱがかわいい観葉植物「ポトス」
ポトスはツルを伸ばしながら、短期間で大きく成長します。暑さや乾燥に強いのはもちろんのこと、あまり日の当たらない日陰のような場所でも育つため、置き場所を選ばないというのも、育てやすさの一因でしょう。
ポトスも水を頻繁に与えすぎることで根腐れを起こすため、乾燥状態を確認しながら水やりをします。成長して鉢が小さくなってきたら、大きめの鉢に植え替えをしながら育てましょう。
葉が増えすぎて見栄えが悪くならないように、ツルを切ることによって、新たな芽が出てきます。切り落としたツルから挿し木をして数を増やすことも可能です。
スタイリッシュな印象のサンスベリアの育て方
下から上に向かって濃い緑色の茎を伸ばす、サンスベリアという種類の観葉植物も、育て方が簡単なので、初心者にも気軽に育てることができます。
狭いスペースにも置ける観葉植物「サンスベリア」
成長すると葉が生い茂ってしまう種類の観葉植物が多い中で、葉を付けずに細長い茎が縦に成長するサンスベリアは、オフィスなどの限られた狭いスペースにも置くことができる人気の植物です。南アジアを中心に数多くの種類が生息しており、現地では魔除けとして玄関などの出入り口に置かれることも多いのだとか。
こちらも乾燥に強いため、毎日の水やりは不要です。
育て方が難しく、常に注意深く観察する必要があるような種類の観葉植物は、初心者には不向きですので、むしろうっかり水やりを忘れたとしても元気に育ってくれるくらいがちょうど良いとも言えます。