観葉植物ウンベラータの挿し木に適した時期と元気に増える手順

ウンベラータは、大きなハート型の葉が人気の観葉植物です。ウンベラータを増やしたいという時には、挿し木で増やすのがおすすめです。
そこで、ウンベラータを挿し木で増やす方法をご紹介します。ウンベラータは挿し木に適した植物です。挿し木が初めてで、きちんと育つかどうか不安という方もいるかもしれませんが、そんな初心者にも増やしやすい種類です。挿し木に適した時期を守り、手順通りに行えば、挿し木の楽しさを味わえると思います。

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観葉植物ウンベラータを増やしたいときには挿し木がおすすめ

ウンベラータを挿し木で増やす事がオススメな理由は、他の植物と比べて根が出やすく簡単だからです。

他の植物で挿し木で鉢を増やそうとすると、失敗する事も多々あるのですが、ウンベラータに関しては挿し木にしてもほとんどが根をきちんと出してくれるので、初心者でも難しい管理がいらず簡単に育てる事ができるのです。また、手順も簡単ですので神経質になる場面がありませんので、思い立ったらすぐに行う事ができます。

剪定した「枝」を挿し木にする

ウンベラータを挿し木にする時は、元あるウンベラータから枝を取って行います。
枝はどのようにして用意するのかと言いますと、気温が高い時期にウンベラータは活発に成長をしますので、この時期に少し剪定をして形を整えます。
成長期に剪定をした時に出た枝を使って挿し木にすると、どんどんウンベラータの株は増えます。

ウンベラータを挿し木にするのに適した時期は、ウンベラータの成長期である4月から7月頃の暖かく、ウンベラータ自身も生命力でみなぎっている時期を選ぶと安定します。

ウンベラータを挿し木にすると二週間ほどで新芽が出てどんどん成長しますので、毎日観察するのが楽しくなります。

観葉植物ウンベラータを挿し木にする時の剪定方法

挿し木にする時には、秋や冬の寒くなる季節は避けましょう。
剪定する時期は5月の連休頃の暖かくなる季節から8月頃がベストですが、寒い地方では気温と相談して暖かくなる時期を選んでください。

剪定するウンベラータの状態をよく確認してください。

元気なウンベラータは新芽がどんどん出ています

このような状態のウンベラータを選んで選定します。

挿し木にするために切った枝の事を挿し穂と呼びますが、この挿し穂を作るためには切れ味の良い清潔なハサミなどを使って一気に切る事が大切です。

切り口は斜めにする事で水分を多く吸う事ができます

斜めに切る事を心がけてください。

切れ味の悪いハサミですと枝の断面が潰れて繊維に傷がついてしまいます。
繊維に傷が付くとその後の成長に影響が出てしまいますので、一思いにスパッと切るようにしましょう。

また、挿し木にするためにはたくさんの葉は必要ありませんので、葉は上の方を数枚残す程度にして余分なものは切り落とします。

余分な葉が付いていると、葉からたくさん水が蒸発してしまい枯れてしまう事がありますので思い切って落としてしまいましょう。

観葉植物ウンベラータを挿し木にするために発根をさせる

枝を切ったら水につけて発根させます。
水に付ける前には挿し穂の切り口を流水で良く洗ってキレイにします。

水は根が出る部分の先が3センチ程浸かるくらいで毎日交換して水が傷んでしまわないように注意します。

水を交換する時には挿し穂のぬめりがないかを確認してください

入れる容器は透明の方が成長の様子を見る事ができますので、使わないコップなどがあればそれで育てましょう。
適当な容器が無い時にはペットボトルを切ったものでも十分育てる事ができます。

挿し穂はなるべく日当たりの良い場所に置きます

直射日光は反対に枯れる原因になってしまいますので、窓辺に置く場合にはレースのカーテンで日差しをワンクッション優しい物にしてあげましょう。

根は早ければ一週間前後で伸びてきます。
根が伸びてきたら水交換は毎日しなくても良いのですが、水が傷んでしまうとウンベラータも枯れてしまいますので、なるべく毎日交換してあげましょう。

どうしても管理が難しい時には根腐れ防止剤を使用する事で水交換のペースを伸ばす事ができます。

少しずつ成長する根は見守るうちにとっても愛らしくなります。

発根したウンベラータを鉢上げするタイミングと手順

そのまま見守っているとひと月経ったあたりから新芽が出てき始めます。
鉢上げするのもその位のタイミングで行うと十分な根が張っているので安心です。

挿し木を水栽培し始めてここまでにかかる期間はおよそ2か月

必要な物

鉢上げに必要なものは、挿し木を植えるのに適した鉢です。
あまり大きな物ですと根腐れの原因になってしまいますのでちょうどよおい大きさの物を見つけましょう。
それから鉢の底に敷くネットと鉢底石、観葉植物用の培養土です。

手順

鉢の底にネットを敷いて、鉢底石を入れます。こうする事で水はけがよくなります。
それから培養土を鉢の1/3程入れて、挿し穂を置き、手で優しく押さえながら周りに培養土を入れて倒れないように固定します。
用意する土は新しい清潔なものを用意しましょう。
古い土は虫が卵を産み付けている事があり、室内用には適さない事があります。

作業自体に難しいことはありませんが、せっかく伸びてきた根を傷つけないようにだけ注意して作業しましょう。

ウンベラータを挿し木した後の水やりのコツ

水栽培で育てた挿し木は土に植え替えたばかりの頃は、水をたっぷりあげて水栽培と同じ環境を作ります。

少しずつ水をあげる回数を減らして風が当たらない日陰の場所で管理します。
あまり水をあげすぎても根腐れを起こしてしまいますし乾燥しすぎても枯れてしまいます。
こまめに様子を確認しながら適切に水を与えましょう。

ウンベラータを増やす取り木

取り木とは茎の表面の皮を剥いで、湿らせた水苔などで保湿します。
そうするとそのまま傷をつけた部分から根が生えてきます。

根が生えてから枝を取り、鉢に植え替えるというやり方ですので、発根するまでの心配が減ります。

この方法ですと、植え替える時にすでに根が成長しており、葉を落とす事なく新しい根で植える事ができるのですが、ちょっとしたコツが必要なのと手間がかかってしまいますので、まずは枝を切るだけで簡単で手軽に始める事ができる挿し木で挑戦する事がおすすめです。

ウンベラータが増えれば増えるほど挿し木もたくさん作る事ができますので楽しみもたくさん増やす事ができます。