アスパラガスと言えば、野菜を思い出す方がほとんどだと思いますが、実は観葉植物としても楽しむことができます。野菜のアスパラガスと同じ品種ではなく、観賞用の品種があるのです。この観葉植物のアスパラガスはどのように育てれば良いのでしょうか?
そこで、アスパラガスの育て方についてご紹介します。水やりや肥料の与え方、適した置き場所など、基本のお世話の方法をご紹介していきましょう。
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観葉植物として楽しむアスパラガスの種類
アスパラガスと聞くと「あの食べるアスパラ?」と思われる方は多いでしょう。
観葉植物のアスパラガスは食用の品種とは異なります。
しかし、食用のアスパラガスも畑で大きく育った状態を見るととても似ていて、同じ仲間であるのだと頷けます。
観葉植物では「スプレンゲリ」「ナナス」「ミリオクラダス」などが人気があります。
スプレンゲリは成長すると綺麗に垂れ下がるので吊るす鉢で育てるのもおすすめです。
ナナスは繊細な葉の形状が可憐で人気があります。ミリオクラダスは葉が丸くまとまって生える可愛らしい様相が特徴です。
外に植えると冬に枯れてしまいますが、春になるとまた芽吹いてきます。
観葉植物のアスパラガスの育て方、水やりと肥料のポイント
観葉植物のアスパラガスの水やり
植木鉢に植えている場合は水をあげる必要があります。夏の間はぐんぐんと成長するのでよく水を吸います。土の表面が乾いたらあげましょう。一度にあげる水の量は、鉢のそこから出てくる程度です。鉢受けに出てきた水は捨てるようにしましょう。水が溜まった状態が長く続くと鉢内の水もずっと湿っている状態になり、根腐れの原因となってしまいます。
冬には外に置いておくと枯れてしまい春に芽吹きますが、室内に入れておくと枯れずに越冬させることができます。室内の温度によって水をあげる回数を調整します。温度が低いと水を吸う量が減るので、水をあげる回数を減らします。温室のように常に夏と同様に温かい場合には夏と同程度にあげます。通常の家庭では日中は暖かくても夜間はある程度温度が下がるので、土の表面が乾いてから2~3日してからあげるとよいでしょう。
観葉植物のアスパラガス の育て方で気をつけたい置き場所の注意点
観葉植物のアスパラガスは日向を好みますが、真夏の直射日光に当たり続けると葉焼けなどを起こしてしまう場合があります。
冬の間は窓から強烈な冷気が入ってくる場合があります。冬季間も枯れさせたくない場合には、窓から入る冷気が直接当たらない場所に置きましょう。
アスパラガスの育て方で覚えておきたい病害虫
アスパラガスを風通しの悪い場所に置いていたり葉が乾燥しすぎたりすると病気になったり虫が付きやすくなります。
なりやすい病気には「たんそ病」や「さび病」があります。たんそ病になると葉が部分的に枯れて茶色や黒色になります。さび病は葉全体が茶色や黄色っぽくなり枯れてきます。
害虫では細かくて群生する「ハダニ」、ハダニよりも大きく緑色で群生する「アブラムシ」、白い綿のついた「カイガラムシ」などがよく発生します。
ハダニやアブラムシは数が少ない場合には濡らしたティッシュで拭き取り除去する。カイガラムシは割り箸などでつまんで取り除くとよいでしょう。しかし、数が多くなり広範囲に広がると手で全て除去するのは難しいので、駆除剤を使用するとよいでしょう。
成長が早いアスパラガスは年に一度の植え替えがおすすめ
アスパラガスはとても生長の早い植物です。そのため植え替えてから一年程度で鉢の中は根でいっぱいになってしまいます。そうなると水や栄養を充分に吸えなくなりそのままにしておくと枯れてしまいます。
観葉植物のアスパラガスは年に一度の植え替えを
ひとつ大きな鉢に植え替えてあげましょう。
アスパラガスの根元を掴んで根と土を一緒に引き出します。根の周囲の土を6~7割程度残して土をほろい落とし、新しい鉢に植えます。新しい鉢には底に鉢底石を敷き土を入れてからアスパラガスを入れて根の間や周囲を新しい土で埋めます。土の高さは鉢の縁から4cm程度下げます。縁ぎりぎりまで入れてしまうと水をあげた時に溢れたり、根が成長して土が盛り上がってきたときに溢れてしまいます。植え替え完了後は水が鉢の底からしみ出るくらいかけ、日差しがやわらかく風があまり当たらない場所に置きましょう。
アスパラガスの植え替えは時期が重要で5月から8月までの間に行うようにしましょう。
アスパラガスが元気に生長する時期でないと根が新しい土になじめず枯れてしまう場合があります。
アスパラガスはワンシーズンでかなり大きく生長し生い茂ります。そのためガーデニングの一部として栽培される場合が多いです。庭で栽培した場合には冬の間は枯れてしまいますが、根は健常で春になり暖かくなるとまた元気に生い茂ってきます。
庭で緑が欲しい一角に植えてみるのもよいでしょう。
プランターや鉢では寄せ植えにもよく用いられます。寄せ植えにする場合には水やりの頻度や日光の好みが同じ植物と一緒に植えるようにしましょう。
網になった円錐型の製品で鉢の底の穴にセットして使います。これを使用すると鉢底石を入れる必要がないので、植え替えがとても楽になります。今まで使用していた鉢底石は綺麗に洗って再利用していましたが、植物を鉢から取り出して残った土から鉢底石を分離して洗って乾かすという作業はかなりの手間でした。しかし、この円錐型ネットを利用すると鉢底石の管理の手間が無くなり、とても快適です。