家庭菜園でも人気のナスですが、栽培する時にはどのような虫が付きやすいのでしょうか?
そこで、ナスに付きやすい虫の種類と、予防や駆除の方法についてご紹介します。ナスを好む虫にもいろいろな種類の虫がいます。虫が付いてしまうと、生育も悪くなり収穫にも大きな影響が出ます。見つけた場合には、早めに駆除を行いましょう。
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ナスの栽培で注意が必要な虫、ハモグリバエ類
家庭菜園は農薬を使用しないで作った野菜を食べることができるので、数年前から少しずつチャレンジしています。スーパーで購入した野菜をあげると飼育していたカタツムリの体調が悪くなったなどと聞き、市販されている野菜の安全性について考えるようになりました。農薬はもちろん国の基準値以内で使用されているとはいえ、使用しているのは確かです。できれば出来るだけ農薬の少ない野菜を食べたいものです。そう考えてできるだけ農薬を減らした栽培に取り組んでいる農家さん達の野菜を扱っているという宅配のお店から購入するようになりました。毎回、使用した農薬などの回数を記載した用紙が野菜と一緒に届きます。それを見ると、「無し」と全く使用されていない野菜もありますが、「3回」「5回」「7回」など結構な回数を使用しているものもあります。見ていると葉物はわりと「無し」が多いですが、トマトやナスなど「実」の野菜では使用回数が多い傾向にあります。果物などは「無し」はまずありません。野菜よりも明らかに回数が多いです。野菜作りのプロである農家さんが頑張っても使用回数をゼロにできないのだから、実系の野菜は虫が付きやすいのだと思いました。
ナスの実が成る頃に葉にくねくね迷路のような跡が付いているのを見つけました。調べてみると「ハモグリバエ」とわかりました。少しだけなら殆ど影響はないのですが、増えると実が大きくならなかったり成らなくなってしまいます。対策としては成虫は黄色を好んで集まるので「黄色粘着トラップ」の使用が有効です。我が家のナスでは少しだけだったので、被害にあった葉を撤去するだけでその後は発生しませんでした。
ナスがなり始めて2本収穫し、残り2本になりました。忙しさに紛れナスの存在を忘れていて、ある時見ると残っていた2本のナスはとても巨大になっています。「すごい!」と収穫しようとてに掴みかけた瞬間ぎょっとしました。裏側に大きな穴が開いています。虫に内部を食べられてしまったようで、入り口も大きいですが中も空洞になりそうなほど大きな穴が開いています。
ナスの栽培でアブラムシは吸汁性害虫
ナス科の植物には虫が付きやすいように感じます。
ナスには「アブラムシ」が付く事もあります。
アブラムシは葉の中の甘い成分を吸います。増えると葉が縮れたり落ちて枯れてしまいます。病気の原因にもなるので、人力で取りきれない場合には薬をかけて駆除することをお勧めします。しかし、折角の家庭菜園なのでできるだけ農薬は使用したくないものです。牛乳をかけることによりアブラムシが呼吸ができなくなり退治できると聞いたことがあります。その際には、できるだけナスの木や葉にはかけずにアブラムシだけにかけるようにしましょう。我が家で発生した場合には是非とも試してみたいと思います。
アブラムシは風通しが悪いと発生しやすくなります。植物が込み合った場所などには植えず、開けた場所に植えると被害にあいづらくなります。雑草はきれいに抜いておきましょう。
ナスの栽培でコナジラミも気を付けたい虫
ナスには小さくて白い、一見粉のように見える虫が沢山付く場合もあります。
「コナジラミ」です。コナジラミも葉から汁を吸い、増えると葉が変色したりして落ちてしまいます。また、病気の原因にもなります。コナジラミも黄色い色に集まるので黄色粘着トラップの使用が有効です。
テントウムシダマシ類はナスの葉を食べる害虫
ナナホシテントウなどのテントウムシは野菜に付くアブラムシなどを食べるので歓迎されていたのですが、ニジュウヤホシテントウなど野菜を食べる虫は「ナナホシテントウだと思ったら大違い。野菜を食べる悪い虫だった!」と農家の人が「騙された」と感じてそのように呼ばれるようになったようです。
手で触るとポロポロと直ぐに落ちるので、我が家では豆腐のプラスチック容器をあてがいその中に落としてテントウムシダマシを収穫し、遠方へ放しました。
家庭菜園ではわざわざ薬剤を使用して駆除しなくてもその方法を何度か繰り返しているうちに収穫時期も終わり問題ありませんでした。
アザミウマは細長い体が特徴
身体が細長い「アザミウマ」という2mmくらいの虫もナスにつきやすいです。
葉の汁を吸い、葉の中に卵を産みます。やはり葉が痛み実が成りづらくなったり病気の原因になります。対策としては咲き終わった花を取り、黄色粘着トラップを使用すると良いでしょう。
勿論どの虫も農薬を散布する事によって駆除できるのですが、家庭菜園なのでできるだけ野菜や環境に優しくを心掛けています。人力で駆除できるものは取り除き、手で取りきれない場合には黄色粘着トラップを使用しようと思います。