ナスはよく食卓にも上がる野菜で、いろいろな調理方法がありますよね。ナスは家庭菜園でも人気の野菜で、プランターで育ててみたいという方も多いと思います。
そこで、プランターで育てるナスの栽培方法についてご紹介します。プランター栽培に適したプランター選びを始め、丈夫な苗の見分け方も覚えておきましょう。初めてナスを育てるという方向けの、ナスの基本の育て方です。
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プランターでのナスの育て方、プランターの選び方
プランターでのナスの育て方を説明する前に、まずはナス作りに必要な道具を簡単に説明していきます。
- ナスの苗
- プランター
- 野菜用の土
- 鉢底石
- 肥料
- 支柱
- 麻ひも
- はさみ
の8つが主に必要な道具になりますが、ナスをプランターで育てる時に最も大切なのが、プランターの大きさです。
ナスを育てるのに適したプランターとは
大きすぎても小さすぎても、根が十分に成長しなくなってしまいますので、よく育つとされている大きさのものを揃えておきましょう。
1つのプランターに2つ以上のナスの苗を植えるのであれば、ナスとナスの間を50cm程度離せる、長さのあるプランターを選ぶようにしましょう。
プランターで育てるナスの丈夫な苗の見分け方
丈夫なナスの苗、収穫量が多くなるナスの苗を選ぶためには、次のことに注目して下さい。
まずはじめに、100円前後で買える苗と200~300円前後する高価な苗との違いについて説明します。
安く買える苗は、実生苗と言って、出た芽が成長してそのまま幹になったものですが、少し値が張る高価なものは、接ぎ木苗といって、2本の幹を合わせた苗である可能性が高いです。実生苗か接ぎ木苗かは、苗の根本のクリップの有無で判断し、クリップがあるものが接ぎ木苗になります。
また、幹が太くて全体的にしっかりした苗、葉がピンと張っていてキレイな紫色をしている苗、一番花の蕾ができている苗、根がしっかり張り出している苗も良い苗ですので、買い付けの際には、ナスの苗を1本ずつ良く観察して、良い状態の苗を見つけましょう。
プランターへのナスの植え付け方法と育て方の基本
それでは早速ナスの定植方法と育て方について紹介していきます。
ナスをプランターに植え付ける方法
5月初旬~中旬の気温が安定する時期になったら、天気の良い日を見計らってプランターを水でよく洗い、汚れを落としてからナスの定植作業に入ります。
プランターの底に、土が流れ出てしまわない程度の鉢底石を敷き詰めたら、培養土をプランターの高さよりも少し低めの位置まで敷き詰めます。
ポットを置きながら、ポットがすっぽりと入るくらいの少し大きめの穴を開けたら、穴の中にじょうろ等をつかってたっぷり水を入れましょう。
水がなくなったら、苗を穴の中に入れて植え、土を被せて軽く押さえて定着させます。
ナスの苗と平行になるように、支柱を15cm程離して立てたら、一番花の下辺りを麻ひもで8の字に誘引して支柱と苗を結びます。あまりきつく結ぶと苗の成長の妨げになりますので、風が吹いて苗が倒れてしまうことがない程度にゆとりをもって結びましょう。
その後も、土の表面が乾ききる前に、毎朝涼しい時間に水やりを行い(あげすぎ注意!)暑い日は、夕方にも水やりをするなどして、気温や天気に応じた水やりを継続して下さいね。
ナスの育て方の注意点
ナスは肥料が大好きな野菜です。
そのため、2週間毎、少なくても1ヶ月に1回は肥料を追加して、ナスの肥料切れを防ぐことが大切!
肥料切れを起こすと、ナスの花の雌しべが雄しべよりも低い位置に引っ込んでしまうので、収穫量が減ります。花を観察して、雌しべが短くなってきたな、と感じた場合には、迷わずに追肥を行いましょう。
追肥をする時には、ナスの苗から少し離した位置に肥料を撒き、周りの土と混ぜ合わせます。化成肥料ひとつかみ位が適量ですので、量と追肥の時期に注意しながら、追肥作業を行うようにしましょう。
剪定してナスを元気にする方法
ぐんぐん幹を伸ばし、順調に収穫を楽しむことができていたナスの苗も、真夏の暑さでくったりと元気がなくなってしまうことがあります。
8月上旬の暑い時期を目安に、ナスの苗を3分の2程にカットすることを更新剪定といいます。
短くカットすることで、ナスが元の状態に戻そうと苗の回復に力を注ぐようになるので、秋に向けてまた収穫が楽しめる様になります。
カットするのはまっすぐに伸びた主枝と、横に伸びた側枝です。
どちらも3分の2から思い切って半分くらいの長さまでカットして、1つの枝にそれぞれ葉が2~3枚のみの状態にしてみてください。