家庭菜園の人参の種まきの時期とやり方と栽培のポイント

緑黄色野菜の代表とも言える人参。家庭菜園でも栽培できますので是非育ててみましょう。

今回は家庭菜園で作る人参の栽培方法を種まきから紹介していきます。

人参は移植することが出来ないので、畑や土に種を直播きします。
種をまく時期と育てやすい人参の品種を紹介します。

丈夫で美味しい人参を作る為の土作りのポイントもご覧ください。
人参には水や肥料も大切です。栽培のポイントを確認しましょう。
人参は間引きをしましょう。回数ややり方のコツも併せて紹介します。

いよいよ収穫。収穫までの害虫対策や収穫のポイントも参考にしてみてください。

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家庭菜園の人参は移植が出来ないので種まきから始めよう

家庭菜園で野菜を栽培するとき、種や苗から育てます。種をポットで育てて苗にしてから植え付けを行うものもありますが、人参は移植することができないため畑に種を直播きして育てます。

人参は地中に向かって生長しますので、保水力がありつつ水はけの良い土が必要で、耕土も深さが必要になります。

種まきの日から逆算して3週間前には、畑の土に堆肥を加え、2週間前には石灰を撒いて耕します

その後、元肥を入れてから1週間ほど置いて種まきを始めます。

人参は種を条撒きにしてたくさんの種を植えていきます

発芽率が低いので、通常半分ほどしか発芽しません。

発芽までには水分を多く必要とする野菜のため、種まきをする時は雨が降ったあとの湿った土などは最適です。

発芽するまでは土が乾かないよう注意して、乾燥しそうな時は涼しい時間帯に水を撒くようにしましょう。

家庭菜園の人参の種まきの時期と育てやすい品種

人参は良く日が当たり、なおかつ涼しい場所を好みます。ある程度生長するまでは水分を必要とするので乾燥させてしまうと育ちにくくなります。

発芽した後は問題なく育つことが多いのですが、発芽率が低いため種から発芽までの時期は環境に注意が必要です。

春に種まきを行い夏に収穫することができますが、温度管理などの観点から初心者は夏に種を撒くほうがいいでしょう。

家庭菜園で楽しめる人参の種の種類

初心者でも育てやすい品種をいくつかご紹介しましょう。

黒田五寸

暑さに強く、また病気にもなりにくいので家庭菜園で育てる人参の定番品種です。鮮やかな赤い色をした甘みのある人参です。18~20cmほどに育ちます。

ひとみ五寸

夏に種まきをする品種で、種を撒いてから4ヶ月ほどで収穫できるようになります。温度が低くでも育ちやすい特徴があります。肩が張ったような形状で濃いオレンジ色の人参ができます。

ベーターリッチ

暑さにも寒さにもつよっく、春・夏のどちらでも種まきが可能です。長めの形状で鮮紅色の人参で、甘みが強くベータカロテンが多いという特徴があります。

家庭菜園の人参の種まきが終わったら水やりと肥料について確認しよう

人参の水やり
人参の発芽には水がとても大切です。ただ、種まき直後は小さな種が流れないように気を付けて水やりをしましょう。
発芽してからはむやみに水を多く与えても根腐れの危険性がありますので、乾燥しないよう注意をしながらこまめな水やりが必要になります。

追肥
人参の栽培では、発芽から収穫までの間に3回ほど間引く必要があります。2回めの間引きを行ったあとに追肥をするといいでしょう。

間引いて空いた場所の土に、あらかじめ肥料を混ぜ込んだ土を足していきます。家庭菜園で人参を上手に作るコツの1つが、間引きの時期の追肥であると言えます。

成長した人参には間引き作業が必要です

前項でも少し述べていますが小さく発芽率の悪い人参は、ある程度まとまった数の種を条まきして行きますので、かなり混み合った状態で発芽することになります。

人参の収穫までには2~3回、生育の良くないものを選んで間引くことが必要になる

発芽後、本葉が1枚、ないし2枚ほどになったら1度目の間引きを行います。株同士の間隔が2cm程度になるよう、元気な株を残して間引いていきます。

本葉が3枚から4枚になったら2度目の間引きの時期

株の間隔は3~4cmにして生育状態の良くないものを間引きます。

この間引きで空いた場所に追肥のため肥料を加えた土を混ぜ込み、残った株に軽く土を寄せて倒れないようにしましょう。

更に本葉が5~6枚になったら間隔が10cmほどになるよう間引きをして、ここでも追肥を行います。

この間、雑草も多く生えますので、こまめに余分な草を取り除いてください。放置すると人参の生長を悪くしてしまうことになります。

家庭菜園の人参の病虫害や収穫までを紹介

以下のことに注意して、美味しい人参を収穫しましょう。

人参の病気・害虫

気温が高い時期になると黒葉枯病や黒斑病になることがあります。殺菌剤を使って対処しましょう。

害虫でよく見られるものは、若い苗の根を食い荒らす「ネキリムシ」や、葉を食べてしまうキアゲハの幼虫などがいます。

これらは手で取り除くか殺虫剤を散布して駆除しましょう。

もし、前回の作付けでネコブセンチュウが発生したことがある場合には、専用の薬を散布する必要があります。

収穫のタイミング

人参は種類によって100~130日程度で収穫が可能です。

人参が生長して土から肩が飛び出てしまうと、肌が緑色に緑化してしまいます。すぐに収穫できない場合は、周りの土をかぶせる「土寄せ」をしておきましょう。

また、収穫のタイミングが遅いと緑化の他人参の表面が割れてしまうこともあります。収穫の適期を逃さないのもポイントです。

収穫する時は、葉の根元を掴んで引き上げましょう

スポッと抜けると売っているような綺麗な人参が出てくるか、それとも二股に別れた形の人参が出てくるか。おかしな形の人参と出会うのも家庭菜園の楽しみの1つです。

綺麗な形の人参を作るには土の状態をきちんと準備する必要がありますが、形の悪い人参もまた楽しいものですよ。

まるまると実った人参はもちろんですが、間引いた若い人参も調理すれば柔らかな食味で美味しいので、捨てずに頂きましょう。

白和えや人参のしりしりなど、採れたての人参が主役のお惣菜が楽しみですね。