大葉は家庭菜園で作る野菜の中でも簡単に育てることができ、たくさん葉をつけるのでオススメな野菜です。
ですが大葉を育てている中で困ってしまうのが葉につく虫です。
気がつくとあっという間に数匹ついています。そしてあっという間に美味しそうな葉を食べつくしています。
虫に数箇所食べられた大葉を、食べることは出来るのだろうかと悩んだことはありませんか?そんな疑問にお答えします。
大葉にはどんな虫がつくのでしょう。虫とその特徴と駆除の方法を紹介します。
大葉に虫を寄せ付けない方法、洗濯ネットの便利な使い方も紹介しますので参考にしてみてください。
他にも大葉を元気に育てる栽培方法や、枯れてしまう原因なども併せてお読みください。
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家庭菜園で虫が食べた大葉は食べても大丈夫
大葉は料理の名脇役。
少しだけ使うことも多いので、家庭菜園で育てるといつでも摘むことができて便利ですね。
難易度も低いので、家庭菜園初心者にもおすすめです。
比較的簡単に育てる事の出来る大葉ですが、育てていると困ってしまうこともあります。
大葉はトマトなどとは違い、葉っぱを食する野菜ですから、最も悩まされるのは「虫」ではないでしょうか?
家庭菜園の場合はできるだけ農薬は使わずに育てることが多いので、どうしても虫が寄り付きやすくなります。
虫に食べられて穴あきの葉っぱになってしまうと、見た目が悪くなってしまいますよね。
しかし、昔から「虫も食べるほど美味しい」と言うように、穴開きの葉っぱは見た目が悪いだけで食べられないわけではありません。
虫がついていないことを確認して、変色している部分を取り除き、水で綺麗に洗ったら、他の大葉と同じように食べる事ができます。
虫が苦手な人だと、気持ち悪かったり怖かったりして食べる事ができないという方も居るでしょうから無理強いはできませんが、食べること自体には問題がありません。
ただ、虫に食われた箇所は傷みやすいので、保存にはむきません。
家庭菜園の大葉につく虫の種類と特徴
大葉にとっては「虫」は天敵ですね。
退けるためには、どんな敵なのか知る必要があるでしょう。
ここでは、大葉に付きやすいと言われる虫をご紹介します。
家庭菜園の大葉に付きやすい虫
- アブラムシ…植物の汁を吸う虫で、群れで行動します。
- コナジラミ…小さな白い虫で、葉の汁を吸います。スス病の原因になることもあります。
- ハモグリバエ…成虫が葉の中に卵を産み、孵化した幼虫が葉の中を食害しながら進むので落書きのような模様が現れます。
- アザミウマ…葉や花の汁を吸います。吸われた場所には細かい傷やシミが残るのが特徴です。
- ベニフキノメイガ…葉の裏側に糸を張って食害し、少し大きくなると葉を巻いて住処にします。そして周りの葉をどんどん食害する厄介な虫で、被害も甚大です。
他にもいろいろな虫が寄ってきますが、大葉は葉を食する野菜なので、農薬はできるだけ使いたく無いですよね。
次は害虫の駆除についてご紹介しましょう。
家庭菜園の大葉につく虫を駆除する方法
家庭菜園は、「安心安全な野菜を食べたい」という思いから始める人が多いですよね。
そのため無農薬で育てることが多いので、どうしても虫が寄り付きやすくなってしまいます。
特に大葉の場合には葉を食するので、駆除したいと思っても、やはり農薬を使うのは躊躇してしまうことでしょう。
そこでおすすめなのが、牛乳や木酢液を使う方法です。
牛乳で家庭菜園の大葉につく虫を駆除
アブラムシやハダニなどの小さな虫に効果的です。
牛乳の膜で虫を覆い駆除する方法なので、牛乳を霧吹きに入れて虫に直接吹きかけましょう。
吹きかけた牛乳が乾いてしまうような天候なら良いのですが、乾かずに大葉に牛乳が残っていると、腐って臭いを放ってしまいます。
そうなる前に水で洗い流して上げましょう。
また、片栗粉や重曹などを使う方法もあります。
市販の薬剤には抵抗があるけど一気に駆除したい場合には、安心な材料を使って農薬を手作りするのがおすすめです。
木酢液で害虫予防
害虫は発生してしまうと駆除が大変になってしまいますから、害虫に対しては予防することが重要になります。
木酢液にはセンチュウやアブラムシなどを寄せ付けない効果があります。
木酢液は種類によって多少異なりますが、300~1000倍に水で薄めて使いましょう。
濃すぎると大葉もダメージを受けることになるので注意してください。
薄めた木酢液は霧吹きに入れて、大葉全体にたっぷりと吹きかけます。
葉っぱの裏も忘れずに吹きかけてくださいね。
害虫は予防がとても重要になります。
次は物理的に虫を寄せ付けない方法をご紹介しましょう。
家庭菜園の大葉に虫を寄せ付けない方法
大葉に虫を寄せ付けないためには、安心な素材を散布するという方法もありますが、もっと物理的に寄せ付けない方法もあります。
園芸店などに行くと、「防虫ネット」というものが販売されています。
小さな虫も入り込めないように目の細かいものがおすすめです。
できるだけ、土との隙間を作らないようにして、苗を覆うようにネットを被せましょう。
防虫ネットはとても効果的ですが、目が細かいほど水や日差しも通りづらくなりますから、苗の様子は定期的に確認しましょう。
小さなプランターや鉢で育てている場合には、洗濯ネットを利用することもできます。
見た目はあまり良くありませんが、チャックがついているので水やりなどの管理には便利ですよ。
ネットの他には、キラキラしたものでも防虫できると言われます。
ただし、この方法だけではそれほど防ぐことができないので、防虫ネットと併用するのがおすすめです。
大葉の栽培のポイントや収穫について
大葉を初めて育てるなら苗からがおすすめですが、気温が適切であれば発芽率も良いので種からでも育てやすい野菜です。
種からの場合には、ポットに撒いて移植することも可能です。
大葉は乾燥が苦手なので、土が乾いてきたらたっぷりと水を与えます。
毎日でも大丈夫です。
収穫量を増やすた目に、3~5節目で摘芯しましょう。
そうすることで脇芽の成長が促されて、結果的に収穫量を増やすことができます。
一般的に大葉と呼ばれるのは「葉ジソ」のことですが、大葉は収穫の時期によって名前が変わり、それぞれ違う味わいを楽しめる野菜です。
ですから、実はかなり早い段階から収穫が可能な野菜なのです。
- 芽ジソ
刺し身のつまとして使われる芽ジソは、種を撒いてから本葉が1~2枚出た頃の大葉です。
間引きしたものも芽ジソとして美味しく頂けます。 - 葉ジソ
一般的に「しそ」と呼ばれる葉っぱの部分です。
本葉が10枚以上になったら下の大きな葉から順に収穫しましょう。 - 穂ジソ
花穂の部分で、9月頃からとう立ちするので収穫できます。
穂ジソも刺身のツマとして使われます。 - 実ジソ
花をそのままにしておくと実がなります。
穂がまだ青いうちに収穫して、醤油漬けなどにして食べることができます。
大葉が枯れてしまう原因について
大葉は比較的育てやすいためトラブルも少ない野菜ですが、枯れてしまうこともあります。
もし枯れてしまいそうなら、以下の点をチェックして見ましょう。
- 長い間日陰に置いている
大葉は寒さに弱いので、ずっと日陰では寒さで枯れてしまうことがあります。
ただし、日に当てすぎると食感や風味が削がれてしまうので、明るい日陰で育てるようにしましょう。 - 排水性の悪い容器
穴のない容器など、排水性の悪い容器を使っている場合、根腐れを起こすことがあります。
根腐れがひどくなると、枯れてしまいます。 - 害虫被害
害虫被害が甚大な場合には、光合成を行えなくなって枯れてしまうことがあります。 - 日光や栄養不足
たくさんの大葉を小さなプランターで育てている場合など、栄養不足になることがあります。
また、密集しすぎると日に当たらない葉が増えるので、光合成をおこなず枯れてしまう事があります。
大葉は葉にえぐみがでるので追肥の必要もないですし、元気であれば病気にもかかりにくいので、とても育てやすい野菜です。
プランターなどの容器にあった量、そして適度な光と水に気をつけていれば、大抵の場合スクスクと育ってくれますよ。
大葉にとって害虫は天敵ともいえる存在ですが、上手に予防することである程度の虫を退けることが出来るはずです。
もし、虫に穴を空けられてしまっても食べられますから、それほど美味しい大葉を育てたのだと自信をもってくださいね!