多肉植物の葉挿しは冬でも大丈夫な方法と気をつけたいこと

取れてしまった多肉植物の葉を何枚も捨てることができずにとっている人もいるようで、葉挿しをしたいけれど冬の時期でも大丈夫?と心配になってしまいますね。

まずは葉挿しに最適な時期や温度や天気などの、葉挿しに関するQ&Aをご紹介します。

実際に冬に葉挿ししたという体験談も紹介しますが、気になる結果はどうなったのでしょう。

また寒冷地での冬の葉挿しは大丈夫?という不安もあります。冬の時期の過ごし方も御覧ください。

葉挿しがうまくいかないという場合もあるでしょう。
どんなことが原因なのかと解決策もご案内します。

冬に葉挿しをする場合に、是非参考にしてみてください。この方法で元気に冬が越せるでしょう。

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冬はOK?天気は?などの多肉植物の葉挿しについてのQ&A

多肉植物を育てていると、葉っぱが取れてしまうことはよくありますよね。
取れてしまった葉っぱを使って、「葉挿し」を試して見ようと思われる方もたくさんいるのではないでしょうか?

簡単だと言われる葉挿しですが、気になることもありますよね?
よく耳にする疑問をご紹介しましょう。

Q1 葉挿しの方法は?
A1 乾燥した土の上に葉っぱを並べて置くだけです。根が出てきたら、軽く土をかぶせます。

Q2 葉挿しに向いている季節は?
A2 地域によって異なりますが、10~20℃くらいの季節が向いています。

Q3 葉挿しを行う場所はどこが良いの?
A3 屋内でも屋外でも可能ですが、直射日光が当たる場所は避けましょう。根や芽が出るまでは弱い光が当たる場所が向いています。根や芽が出て成長してからは、光が沢山必要になります。

Q4 根や芽が出るまでは放っておいていいの?
A4 10~20℃くらいの明るい日陰に置いて、そーっとしておきましょう。葉っぱが傷んでしまうので、お水もあげてはいけません。

Q5 水やりはいつから?
A5 根がしっかりと出てきたら、水やりを開始します。湿度によって量を変えるのがベストですが、基本は土の表面が乾いたら水を与えます。葉っぱが小さく蓄えられる水分が少ないので、大きな多肉植物よりも多めの水が必要になります。

葉挿しで気になる点は解決しましたか?

葉挿しの疑問では「季節」を気にされる方が多いですが、実は季節よりも重要なのが「多肉植物の成長期」です。

冬場の葉挿しがうまく行かないというイメージは、冬が休眠期の多肉植物が多いからでしょう。
成長期には新芽を出す力もありグングンと成長しますが、休眠期の多肉植物は活動が緩やかなのです。

温度などの環境があえば、冬でも葉挿しは可能です。

室内なら冬でも多肉植物の葉挿しが出来た例

葉挿しで気になる季節といえば、やはり「冬」ですよね。
気温がグッと下がって、植物も成長が緩やかになる季節です。

地域にもよりますが、この季節に屋外で葉挿しを行うのは難しいでしょう。
葉挿しには10~20℃ほどの温度が必要です。

冬に葉挿しを行う時には、15℃前後の温度が保てる場所に置きましょう。
また、直射日光の当たらない、明るい日陰がベストです。

芽が出てくるまでは、光をさほど必要としませんから、室内であれば大抵の場所で発芽するはずです。

私の家では、ダイニングテーブルに多肉植物を置いていましたが、葉っぱが勝手に落ちて、勝手に葉挿しのような状態になっていた事があります。
そのまま根付いてしまったものもありました。

葉挿しとは言い難い状況でも芽を出すほどの生命力がありますから、きちんと乾燥した土の上に並べてあげたら、ほとんどの葉っぱが芽を出してくれることでしょう。

ちなみに、失敗談をお話すると、葉挿ししようときちんと並べていたのに、思いのほか日当たりが良かった場所にあった葉っぱたちは、芽や根を出す前に萎れてしまいました。
また、玄関の窓辺に置いた葉っぱも、夜間には急激に温度が下がるからなのかうまく発芽しませんでした。

失敗談も参考に、ベストポジションを探してみてくださいね。

寒冷地での多肉植物の葉挿しの冬越しの過ごし方

種類によって成長期が異なりますし、それぞれの個性もありますから、発芽までの時間がかかるものもありますが、環境が合えば大抵の場合、可愛い子株を見ることができるはずです。

しかし、葉挿しは芽が出てきてからが本番です。

多肉植物は光が足りないとヒョロヒョロと徒長してしまいます。
発芽するまで置いていた場所は明るい日陰ですから、その場所では光が足りません。
根がしっかりとして来たら、日当たりの良い場所に移してあげましょう。

「日当たりの良い場所」は一般的には直射日光ではなく、すりガラスやレースのカーテン越しのような場所を指していますよね。

しかし、寒冷地の場合には、冬場は日照が弱いのでレースのカーテン越しでは光が弱く徒長してしまうかもしれません。
日差しが柔らかな冬場は、思い切って直射日光でも良いでしょう。

多肉植物の様子を見つつ、光の量を調節して上げましょう。

多肉植物の冬の葉挿しは時間がかかる

多肉植物の葉挿しは、環境が合えばたとえ冬でも発芽するはずです。

しかし、暖かい季節に行うよりも時間がかかることは覚悟しましょう。
冬場は多くの多肉植物が休眠期なのです。

葉挿しは成長期の前に行うのがベストとされています。

成長期はたくさんの水分を溜め込んでグングンと成長する時期ですから、新しい芽を出す力も強いのです。
しかし、休眠期にはいるとあまり活動しなくなります。

この休眠期に葉挿しを行うので、新しい芽を出す力は小さく、発芽まで時間がかかるのです。
失敗する可能性も高くなることでしょう。

冬に葉挿しを行うなら、涼しい季節が成長期で、夏が休眠期の「冬型」の多肉植物がおすすめです。
ただし、冬型と言えど極寒に耐えられるわけではないので、葉挿しは屋内で行いましょう。

春秋型や夏型の場合には、発芽までかなり時間がかかるはずです。
失敗したくないのなら、気温が上がってから行う方が良いでしょう。

葉挿しの多肉植物がうまく育たない原因は

葉挿しをすると、とても可愛い子株を見ることが出来ます。
小さな子株はとても癒やされますよね。元気に大きく育てて上げたくなります。

しかし、うまく育たないことも多いもの。

うまく育たない原因の一つは「日照不足」です。

先ほど冬場の寒冷地のお話をしましたが、暖かい季節でも、適切な量の光を与えなくては、植物は光合成を上手に行えません。
光合成がうまく出来ないと、多肉植物はより多くの光を求めてヒョロヒョロと徒長します。
少ないエネルギーを徒長に使ってしまうので、根が成長できず、うまく育たなくなってしまうのです。

葉挿しをしたけど、発根がうまく行かない場合にも、日照不足が原因の場合があります。
明るい日陰が良いとされていますが、あまりにも光の当たらない場所では光合成をうまく行えず、発根に使うエネルギーが無くなってしまうのです。
発根までに時間がかかれば、それだけエネルギーが必要になります。
強すぎる光は萎れる原因になりますが、少なすぎるのも問題なのです。

日照不足が原因と思われる場合には、明るい場所へ移して様子をみましょう。

冬場の葉挿しは、気温や光、成長期といった問題があって、暖かい季節に比べるとどうしても難しくなってしまいますが、発芽しないわけではありません。

取れてしまった葉っぱをそのまま捨ててしまうのは可愛そうです。
失敗するかもしれませんが、発芽の可能性も十分ありますから、ぜひ葉挿しにトライしてみてくださいね。