アデニウム・オベスムは「砂漠のバラ」とも呼ばれる、美しい花を咲かせます。花色はピンクのものが多いですが、白い花を咲かせるものや、八重咲きの品種もあります。また、初心者でも育てやすいので、観葉植物初心者の方にも人気の植物です。
そこで、アデニウム・オベスムの基本の育て方についてご紹介します。キレイな花を咲かせるために、お世話の基本を紹介していきます。
スポンサーリンク
関連のおすすめ記事
-
多肉植物のセダムで花が咲く種類の紹介。丈夫なので屋外でも元気
多肉植物を色々なところで見かける機会が増えていますね。 多肉植物の種類は大変多いことに驚きます...
-
多肉植物の鉢植えをおしゃれな寄せ植えに!可愛い多肉インテリア
多肉植物は育てやすさと見た目の可愛さから、最近人気の鉢植えですよね。 ぷっくりとした姿は可愛らしく...
-
多肉植物の増やし方や土について。初心者でも安心なやり方や時期
多肉植物を育てていると鉢を増やしたくなってきませんか? 「葉挿し」「茎挿し」の方法で増やすこと...
-
多肉植物の水やり・霧吹きで葉水を与えるタイミングと方法を解説
多肉植物を育て始めたばかりの人は、多肉植物にどのように水やりをすれば良いか知識が少なくてわからないこ...
-
多肉植物も増やせる。増やし方は挿し木という方法のやり方やコツ
始めは小さかった多肉植物が大きく成長していませんか? 多肉植物も増やすことが出来るのをご存知で...
-
多肉植物の増やし方の一つ水栽培のやり方や注意点や管理について
多肉植物も水栽培が出来る事をご存知でしょうか。 観葉植物などはよく知られていると思いますが、多...
スポンサーリンク
アデニウム・オベスムの育て方、適した置き場所
アデニウム・オベスムはお日様が大好きなので、とにかく日当たりの良い場所に置いてあげましょう。
冬の間は家の中に置いて10度以上の気温を保ってあげましょう。
やはり窓近くのよく日の当たる場所が良いのですが、窓は閉めていても冷気が入ってきます。そのため窓に付けて置かずに少し離して置きましょう。特に夜間の窓からの冷気には注意が必要です。出窓に置いておいて、夜間に窓から入る冷気で駄目になってしまったという話を何度か聞いたことがあります。カーテンの内側と外側とでは全く温度が異なります。
窓際に置いてカーテンを閉める際には、カーテンの内側(室内側)に入れてあげましょう。ブラインドなど断熱性が低いものの場合には、毛布などで冷気からガードするようにしましょう。
アデニウム・オベスムの育て方で大切な水やりと肥料の与え方
アデニウム・オベスムは水のやりすぎで根を腐らせてしまう場合が多くあります。
夏の間はよく生長するので土の表面が乾いたらあげるようにしますが、冬の間には水をあげないようにしましょう。冬は葉が落ちて生長がストップするので水を必要としません。この間に水をあげると根腐れを起こしてしまいます。但し、常に暖房が効いた室内では葉が落ちない場合があるので、その場合には夏よりも少なめで水をあげます。
水をあげる際には鉢受けに水が出てくるくらいあげます。そうして、鉢受けに水が出きったら捨てます。鉢受けに溜まった水を捨てるのは手間だからと少ししか水をかけないと、鉢内の土全体に水が行き渡りません。そうなると根全体から水が吸えなくなってしまいます。また、鉢受けの水をそのままにしておくと鉢内の土がずっとジメジメした状態となり根腐れを起こしてしまいます。
アデニウム・オベスムの増やし方
アデニウム・オベスムは元気に成長するとわき芽が出てきて自由に成長します。
好みの形に仕上げるには余計と思われるわき芽や枝葉剪定する必要があります。
剪定で切った枝は土に挿しておくと根が出てきます。土に挿す前に7日間くらい日陰に置いて乾かしておきます。直ぐに土に挿すと腐ってしまう場合があるので、程よく乾燥させることが大切です。
ただ、挿し木して根付いてもふっくらとした幹には生長しません。ほっそりとしたスマートなアデニウム・オベスムになります。ふっくらとしたアデニウム・オベスムを好きな方にとってはそれでは意味がないのかもしれませんが、親木のふっくらとしたアデニウム・オベスムと挿し木で育てたスマートなアデニウム・オベスムが並んでいる様子も微笑ましいものです。
アデニウム・オベスムの育て方で覚えておきたい病害虫対策
アデニウム・オベスムを元気良く育てるには、とにかくジメジメした環境に注意が必要です。
風通しが悪い場所などに置いていてジメジメしていると虫が付きやすくなります。付きやすい虫ではカイガラムシがあげられます。白い綿が付いたような虫で、葉が白くかびたようになる場合もあります。カイガラムシはくっつく力が強く取れづらいので、ひとつずつ割り箸などで取り除くのが確実な駆除方法です。葉が白くなっている場合には、範囲が狭ければ取ってしまうとよいでしょう。範囲が広い場合には薬剤を使用して駆除するのも有効です。
葉に埃などが積もっていると光合成などが阻害されて成長に悪影響を及ぼしてしまいます。定期的にお手入れをしてあげましょう。
アデニウム・オベスムの植え替え方法
アデニウム・オベスムは鉢に植えていると2年程度で鉢内が根で込み合った状態になり、そのまま放っておくと栄養や水がうまく吸収できなくなり枯れてしまいます。
アデニウム・オベスムは2年置き程度に植え替えが必要です。
植え替えを行うには時期に注意が必要です。温かくなり生長を始めた4月から7月頃までの間に行うようにしましょう。冬が近づくと植え替えてから生長を続ける期間が短くなり、そうなると植え替え後に根付くことができずに枯れてしまう場合があります。8月になってから根がいっぱいである事に気がついた場合には、翌年の春になってから植え替えましょう。根が混み合っていても直ぐに枯れる事はないので、時期を待つことの方が重要なのです。
植え替えるときには、それ以上大きくしたくない場合には枝や根を剪定して小さくして植え替えます。そのまま成長させたい場合には鉢のサイズをひとつ大きなものに植えます。
そのため、ひとつだけ大きなサイズにするのが適当なのです。
鉢の底には水はけをよくする為に鉢底石を入れます。最近ではネットの袋に入っていてそのまま鉢底に入れるものが多く販売されています。植え替えの時に鉢底石を土とより分けるのはひと手間かかる作業なので、袋入り鉢底石を使うととても便利です。石や袋の大きさも色々あるので、使用する鉢に合った大きさの物を選びましょう。
植え替える鉢に鉢底石を入れ、新しい土を入れます。
アデニウム・オベスムを古い鉢から出して根の周囲の土をほぐして落としてから新しい鉢に入れます。ぐらつかないようにしっかりと土を入れます。