多肉植物の水やりの量をわかりやすく紹介。季節や成長に合わせて

「水は毎日あげるものなの?」「水はほぼあげなくてもいいの?」など多肉植物を育てている場合によくわからないのが水やりのことではないでしょうか。

またどのくらい水をあげていいのかも悩んでしまいますね。

ここでは多肉植物の水やりの量はどのくらいが適正なのかをご紹介します。

また水やりの時に注意したいポイントもあります。

多肉植物の種類によって水やりも変わってきます。水をやり過ぎてしまうとどうなるのかも確認しておきましょう。

季節ごとの水やりや、多肉植物の成長時期に合わせた水やりについても紹介します。

多肉植物の水やりの量を確認して元気に育ててください。

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多肉植物の水やりの量の目安を紹介します

独特の可愛いフォルムで、手間のかからない多肉植物は人気がありますね。
お店の方に「多肉植物は水やりが少なくて楽ですよ」と勧められて、育て始める人も多いことでしょう。

しかし、「普通の植物より少ない水やり」ということで、水やりの量やタイミングに迷うことも多いのではないでしょうか?

植物にとって重要なのは、土や水、光、他にも風通しや温度などがありますが、多肉植物を元気に育てるためには、その中でも「水やり」がとても重要になります。
正しい水やり方法を覚えて、元気に育ててあげましょう。

多肉植物の水やりの適量とは

多肉植物の水やりは、「土がしっかりと乾いたら、たっぷりと水を与える」が基本です。
多肉植物は乾いて痩せた土地に自生していたものが多く、雨の降る時期には成長しながら沢山の水分を貯め込み、雨の降らない乾燥した期間は活動を控えて乗り越えるのです。

ですから、水やりの基本は成長している期間の話ということになります。

土がしっかりと乾くまで待つのは、根腐れを予防するためです。
土が常に湿った状態では、根は酸素を取り込むことが出来ずに根腐れを起こしてしまいます。

土が乾いたら、雨季のスコールのように、鉢底から水が出てくるくらいたっぷりと与えましょう。
ただし、お水は多肉植物に直接かからない方が良いです。
葉の間に水が溜まると、気孔がふさがって光合成が出来なくなったり、蒸れの原因になってしまいます。

多肉植物の水やりの量を種類別でみてみましょう

多肉植物には沢山の種類があり、蒸れに弱かったり、乾燥にとても強かったりとそれぞれに個性があります。

水やりは、そういった特徴に合わせて行うこともポイントです。
いくつかご紹介しましょう。

蒸れに特に弱い多肉植物の種類

エケベリアやセダムなどは、蒸れには特に弱い種類です。
そのため、土が乾いてもすぐに水やりはせず数日待ってからでも良いでしょう。
種類によっては葉の付け根に水が溜まりやすいので、水やりは必ず株元に行い、葉っぱに水がかかってしまった場合には綿棒などで吸い取るようにしましょう。

日差しを好む多肉植物の種類

多肉植物は直射日光が苦手なものが多いのですが、カランコエやアデニウムなどの熱帯地方原産の夏型の種類は強い日差しを好みます。
乾燥には強いですが、その分過湿には弱く根腐れを起こしやすいので、水の与えすぎには注意しましょう。

直射日光が苦手な多肉植物の種類

ハオルシアやリプサリスなどは直射日光が苦手です。
明るい日陰くらいがちょうど良く、室内では育てやすい種類です。
夏場の水やりは成長期の半分程度に抑えるのがコツ、涼しい時間帯に水やりを行いましょう。

多肉植物の特徴は、生息地を調べるとわかりやすい

例えば、アデニウムは砂漠のバラとも呼ばれるように、砂漠地帯を中心に多く自生しています。
そのため、日差しや暑さには強いですが、過湿や寒さには弱いのです。

育てている植物の故郷を知ることは、上手に育てるためのコツと言えるでしょう。

多肉植物にあげる水やりの量は守ってください

多肉植物に水やりする時には、「量」が重要になります。

多肉植物は、乾燥した地域に自生していたものが多いので、自身の葉や茎に沢山の水分を溜め込むことが出来ますから、日本に自生している植物よりも少ない水やりで充分に育つことが出来ます。そのため、日本に自生している植物と同じ様に水やりしていると、土の水分を吸収しきれずに残してしまうことになるのです。

土に水分が残ったままでは、根は酸素を吸収することが出来なくなって、根腐れを起こしてしまいます。
また、多すぎる水分はカビが生える原因にもなります。

カラカラに土が乾いていると、どうしても可哀想な気になって水やりしたくなりますが、葉っぱに張りがあるうちは水分は足りていますから、水やりは控えましょう。

多肉植物の葉っぱが少し萎れたり張りが無くなってきたら、水を欲しがっているサインと判断しましょう。

多肉植物の水やりは季節によっても違いがあります

多肉植物の水やりは、季節によって与える時間帯を変えるのが上手な水やりです。

春・秋の水やり

暖かくて過ごしやすいこの季節は、さほど注意することはありません。
午前中に水やりを行いましょう。

夏の水やり

気温の上がる夏は、涼しい夕方以降の時間帯に水やりします。
午前中に水やりすると、日中の高温で水分が蒸発して蒸れの原因になります。

冬の水やり

暖かい日の日中に水やりを行います。気温が下がる時間帯の水やりは傷んだり、根腐れの原因になります。
気温によっては凍結して、一晩で枯れてしまうこともありますから、注意が必要です。

また、水やりはそれぞれの成長タイプに合わせて季節ごとに量を調節することも重要です。
成長タイプとそれに合わせた水やりについては、次でご紹介しましょう。
秋型」、「夏型」、「冬型」の3つに分けることが出来ます。

多肉植物の成長に合わせた水やりをしましょう

多肉植物は大きく3つの成長タイプに分けられています。

多肉植物の成長タイプ

  • 春秋型 … 春と秋が成長期で、夏と冬には休眠します。
  • 夏型 … 主に夏をメインとした暖かい時期が成長期で、冬は休眠期です。
  • 冬型 … 気温の下がる秋~春先が成長期で、夏は休眠しますが、種類によって育て方が大きくなる異なるので、注意が必要です。

多肉植物は成長期には活発に活動して水分を必要としますが、休眠期にはほとんど活動しないので、水もあまり必要としません。
そのため、成長期・休眠期に合わせて、水やり頻度を調節する必要があります。

成長期の水やり

葉や茎をグングンと成長させる時期です。
土がしっかりと乾いてから、たっぷりと水を与えましょう。
乾燥を好む種類の場合には、土が乾いてからさらに数日置いて水やりします。

休眠期の水やり

自生していた環境では雨が降らない時期に当たります。
多肉植物はこの期間ほとんど活動しないので、水やりは行いません。
この時期に余分な水分が土にあると根腐れを起こしやすいので、特に気をつけましょう。

「水やり」というと土の状態にばかり目がいってしまいますが、水を必要としているのは多肉植物です。
多肉植物は葉っぱに調子が現れますから、様子を見つつ上手に水やりして、元気に育ててあげましょう。
大きく育てた先には、鉢を増やしたり、寄せ植えしたりと、さらなる楽しみが待っています。