家庭菜園で一度使った古い土の処分はどうしていますか?
次に作物を育てる場合は新しい土に変えるのが基本をされていますが、その理由はなんでしょう。
古くなった土には養分が不足していたり、雑菌の心配や前の作物の影響が考えられるからなのです。
ですが土を捨てるのももったいない気がしますし、処分にも悩みます。
そこで今回は古くなった土を再生させる方法を紹介します。
古くなった土のゴミは取り除く、消毒するなどの手順をご覧ください。
また土の消毒のやり方について、詳しくみていきましょう。
この方法で古くなった土が再生し、また次の家庭菜園の土として使うことが出来ます。
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家庭菜園の土は再生して使おう。手順を紹介
家庭菜園をする時に必要になるのは「土」ですよね。
土は一度野菜を育てると同じ野菜は育てられないことが多いですし、プランターなどの場合には栄養分が偏ったりなくなったりしていますからそのまま使うのは躊躇しますよね。
しかし、捨てるのも勿体無いですし、量によっては処分方法も迷うのではないでしょうか。
次にまた家庭菜園を楽しむ予定なら、再生してみませんか?
●準備するもの
- 再生させたい土
- ビニールシート
- 荒目、中目、細目の3種類のふるい
●土の再生手順
- 育てていた植物は全て抜いて、プランターのまま土を乾燥させます。
- ビニールシートを広げて、そこに乾燥させた土を広げます。
- 土に紛れていると植物の茎や根、葉っぱなどを取り除きましょう。
- 土を荒目、中目と順にふるいにかけて、ゴミなどを取り除きます。
- 最後に細目のふるいにかけて、ふるいから落ちる細かな土を取り除き、ふるいに残る土だけを使います。
- 土を消毒します。
- 土壌改良剤や腐葉土などを混ぜ込んで完成です。
土の消毒方法はいくつかありますので、ご紹介します。
家庭菜園の古い土を消毒して再生させよう
家庭菜園の土の消毒方法として、取り入れやすいのは以下の2つです。
家庭菜園の土の消毒方法
熱消毒
黒いビニール袋を使う方法です。
黒いビニール袋にふるいにかけた土を入れて水をたっぷりとかけてから、ビニール袋の口をしめます。
直射日光の当たる場所に置いて、時々ひっくり返しながら1~3週間ほど熱消毒をしましょう。
この方法はたくさんの土を消毒できますが、夏場にしか行えないので注意しましょう。
紫外線消毒
ビニールシートなどを直射日光の当たる場所に敷き、そこにふるいにかけた土を薄く広げます。
夏なら2日程度、冬なら5日程度を目安に直射日光に当てて消毒しましょう。
天気の良い日を選んでくださいね。
家庭菜園の土の再生。熱湯消毒のやり方
家庭菜園の土を消毒する方法は、他にもあります。
先程ご紹介した方法には日光が必要不可欠ですが、天気が良い日ばかりとは限りませんよね。
日光に頼らず消毒するなら、「熱湯」を利用しましょう。
日差しの弱い冬などもおすすめの方法です。
まずはたっぷりの熱湯を用意しましょう。
熱湯を土が完全に浸かるようにかけていきます。
しっかりと熱湯をかけたら土を冷まします。
冬場なら霜や冷たい外気に当てると完全に病害虫を駆除できます。
消毒すると微生物などもいなくなってしまうので、腐葉土や堆肥、土壌改良材などを土に混ぜ込みましょう。
減ってしまったり、偏ってしまった栄養をしっかりと補充します。
家庭菜園の古い土を使わないほうが良い訳
プランターで家庭菜園を行う場合には、古い土を使い回さない方が良いと言われます。
そう言われるにはいくつか理由があります。
- 雑菌や細菌が増えている
土の中には植物を育ててくれる微生物もいますが、病気の原因になる細菌もたくさん含まれています。
この様な土を使い回すと、新しく植物を植えても、病気になったりして元気に育つことができなくなってしまうのです。 - 水はけが悪い
土は団粒構造がとても重要です。
しかし、水やりの度に少しずつ崩れていきますから、一度使った土は団粒構造が崩れて土同士の隙間が狭くなり、水はけが悪くなってしまうのです。 - 雑草や前に植えている植物が生えてくる可能性がある
育てていた植物にもよりますが、宿根草の場合には根が残っていると何度でも生えてきます。
こういった植物は生命力が強いので、育てたい植物の成長の邪魔をしてしまうことが多いです。
家庭菜園の古くなった土には養分が不足、連鎖の心配も。処分について
家庭菜園で使って古くなってしまった土を使いまわしては行けない理由は、他にもあります。
一度植物を育てて収穫まで行うと、土の養分はかなり失われてしまいます。
そのままの状態で新たに植物を植えても、元気に育つことができないことは直ぐに想像できますね。
また、同じ科の植物を植えると養分不足だけではなく、連作障害を起こすことも考えられます。
植物は根から微生物の餌となる糖やアミノ酸などを分泌しています。
同じ科の植物の場合には分泌する物質も似ているので、微生物の種類が偏ってしまうのです。
そのため特定の病原菌だけが増えて土壌病害が発生しやすくなってしまうのです。
このように、新しく植える植物に悪い影響を与える可能性が高いため、古い土をそのまま使い回さない方が良いと言われるのです。
古い土は冒頭ご紹介したように再生させることが可能です。
しかし、再生させる作業は面倒だから、新しい土を使いたいということもありますよね。
その様な場合には、土を処分しなくてはいけません。
しかし、一般ゴミと一緒に出せない場合もあります。
土を処分したい場合には、まずはお住まいの自治体に問い合わせてみてください。
地域によっては回収してくれます。
また、園芸店やホームセンターなどで、不要になった土を回収してくれる店舗もあります。
ただし、殆どの場合は「新しい土を購入した場合に限り」という条件付きになることでしょう。
店舗によって対応が異なるので、近隣のお店に問い合わせてみてくださいね。
土は、家庭菜園を楽しむ時に必要になるものですが、処分は思いのほか面倒だったりします。
もし、翌年も家庭菜園を楽しむ予定なら、ぜひ再生させてみましょう!
量によっては大変な作業になりますが、難しい工程はありません。
土を再生させる作業は、新しく植える植物の土作りの作業でもあります。
「野菜用の土」など、予め養分などを配合された土を使っていた方も、これを機会に土作りを始めてみませんか。