多肉植物を育て始めたばかりの人は、多肉植物にどのように水やりをすれば良いか知識が少なくてわからないことも多いですよね。
多肉植物は毎日水を与えなくても問題のない植物で、葉っぱに水分が足りていないかなと感じた時に水やりをすれば問題はありません。
ですが、多肉植物は葉っぱからも水分を吸収することができるため、霧吹きを使って水を与える「葉水」という方法もあります。
では、多肉植物に葉水を与えるときがは、どんなタイミングや方法で与えれば良いのでしょうか。葉水を与えるメリットと併せて確認してみましょう。
水やりのコツを覚えれば、多肉植物を元気に育てることができます。種類によって水やりの仕方も違いますので、ここで確認してみましょう。
今回は、多肉植物の水やりについてお伝えします。
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多肉植物に霧吹きで葉水を与える水やりのタイミング
多肉植物の魅力は、水分を貯めてぷっくりとした張りのある葉っぱですよね。
その葉っぱの元気が無くなって来たなら、水分不足です。
多肉植物の水やりには、ジョウロを使ってお水を上げる方法と、霧吹きを使った葉水(はみず)と呼ばれる水やり方法があります。
水やりは成長・休眠や季節や環境によって使い分けるのがおすすめ
ジョウロを使う場合には、成長期の水やりでたっぷりとお水をあげる時に適しています。
逆に休眠期には葉水が向いています。
ここでは「葉水」について、もう少し詳しく説明しましょう。
- 葉水は、霧吹きで直接葉っぱに水をかけて、葉の表面から水分を補給させる方法です。
葉水は葉にツヤを与えると言われ、多肉植物だけではなく一般的な観葉植物などでも行われます。
特に、湿度の高い地域が原産の植物は、この能力が発達しています。 - 多肉植物の場合には、休眠期に使うのがもっともおすすめです。
休眠期に葉っぱの張りが少し減っていたら、水をあげたいと思う反面、あまり水を吸わないので湿気がこもって根腐れしないか心配になりますよね。 - 霧吹きなら、葉っぱに直接必要な量の水分を与えることができますから、ジョウロであげるよりも水分調整がしやすく、根腐れの心配が少なくて済みそうです。
休眠期をもっともおすすめしましたが、それ以外の期間でも葉水を行うことができますよ。
葉水を行う時のいくつかの注意点をご紹介します
- 梅雨時期には行わないこと
湿度の高い時期なので、葉水すると湿気がこもり、病気の原因となってしまいます。 - 夏場など気温の高くなる時期は、朝夕の涼しい時間帯を選ぶこと
葉水後に気温が上がると、水が熱を持って葉っぱが焼けて変色することがあります。 - 風通しの良い場所に置くこと
葉水の水分がいつまでも残っているのは、湿気に繋がり良くありません。
多肉植物は乾燥を好む傾向がありますが、多肉植物自体にはたっぷりの水分が必要な植物です。
上手な水やりを覚えて、元気に育てましょう。
多肉植物に霧吹きで水やりする方法
葉水がどんなものか知って頂けたと思いますので、次は方法をご説明します。
葉水というと霧吹きでサッと水をかけているイメージですが、実はそれでは少し足りません。
上手な葉水のポイントは葉っぱの裏側にも水を吹きかけること
- かける水の量は、葉っぱ全体が湿る程度が基本ですが、葉っぱの元気の無さに応じで水の量は調整しましょう。
- 葉水に「霧吹きでサッと水をかけているイメージ」を持っている方だと、実際に葉水をした時にうなだれてしまう方も多いです。
なぜかというと、霧吹きで水を吹きかけると、多肉植物だけではなく周りの物にも水がかかってしまうのです。
裏側にもかけようとすると尚更です。そのため、葉水を嫌がる方も実は結構いらっしゃいます。 - 多肉植物の場合には、小さな鉢の事も多いので、外や風呂場などに移動して葉水すると良いでしょう。
- また、成長期の場合には沢山の水を霧吹きで与えるのは大変ですから、基本はジョウロで水やりを行うのがおすすめです。
多肉植物のに霧吹きで水やりをする葉水のメリット
葉水のデメリットをあげたので、やめようかと思っている人もいることでしょう。
葉水には、水分補給以外のメリットもあります
葉っぱについたホコリや汚れを落とす効果がある
葉水することによってホコリや汚れが落ちると、葉っぱは光合成をしやすくなりますし、見た目も美しくなることでしょう。
ホコリや汚れを落としたい時には、普段より多めに霧吹きで水をかけると良いでしょう。
病気や害虫予防になる
すべての病気や害虫に対して有効と言うわけではありませんが、うどんこ病やハダニ予防の効果があると言われます。
乾燥対策になる
夏や冬などにはエアコンをつける事が多いので、空気が乾燥しますよね。
葉っぱが何となく元気が無くなったりした時には、試してみると良いでしょう。
水分補給という点だけならジョウロでも充分ですが、汚れを落とすなどは葉水にしかないメリットです。
多肉植物の様子を見ながら、2つの方法を使い分けるのが最もおすすめです。
多肉植物の水やりは種類によって変えること
多肉植物の水やりは、成長期には不足したらたっぷりと、休眠期にはほとんど必要ないという話を冒頭にしたのを覚えていらっしゃるでしょうか?
多肉植物には成長期と休眠期がありその時期は大きく3つに分類
多肉植物に水やりをする上ではとても重要になってきます。
- 春秋型
春と秋が成長期なので、この時期は日当たりの良い場所に置いて、水分が不足したらたっぶりと水やリします。
夏と冬は休眠期です。
この期間はほとんど水を上げる必要がありません。
夏場は様子を見ながら葉水程度にしますが、高温多湿は苦手なのであげ過ぎには注意しましょう。
冬場は、断水することで耐寒性を高めることができます。 - 夏型
夏が成長期なので、この時期は出来るだけ日当たりの良い場所に置きましょう。
しかし、日差しが強すぎると葉焼けを起こしてしまいますから、遮光ネットなどを使うのがおすすめです。
水やりは、夕方以降の涼しい時間帯に行うようにします。
春と秋には気温がそれほど高くないので、土がしっかりと乾いたらたっぷりお水を与えるようにします。
冬は休眠期なので、月に1~2回ほどの水やりを、暖かい時間帯に行います。 - 冬型
冬が成長期なので、この時期には日に当てるようにしましょう。
比較的寒さに強い種類で、適温は5~20℃です。
種類によって育て方が大きく違うので、ぞれぞれに合わせた管理を行いましょう。
夏場の高い気温は苦手なので、半日影の涼しい場所で育てます。
種類にもよりますが、夏場は断水して、涼しい季節になってから水やりを行うものが多いです。
多肉植物は生長タイプによって育て方が異なりますから、購入前などは必ず確認するようにしましょう。
初心者の場合には、いくつかの多肉植物を育てる場合、生長タイプを揃えると管理がしやすくなるのでおすすめです。
多肉植物の状態を確認して水やりを調節
多肉植物は葉っぱや茎に水を溜めることができるので、他の植物よりも水やり回数が少ないのが特徴ですよね。
生長タイプによって水やりの季節は異なりますが、成長期には「土がしっかりと乾いたら、底穴から水が出るくらいたっぷりと水やりする」のが目安です。
しかし、あくまでも目安です。
水やりは多肉植物のために行うので、土ばかりに気を取られず、多肉植物自体をしっかりと観察しましょう。
水やりのベストタイミングは「葉っぱの張りがなくなった時」です。
多肉植物は葉っぱや茎に沢山の水を貯めていますが、水が欲しくなることには、葉っぱが薄くなったり、張りが無くなったり、少し皺がよったりします。
この様な状態になったら、たっぷりと水を上げましょう。
もし、葉っぱが黄色くブヨブヨとしてきたなら、それは水をあげすぎのサインかもしれません。
風通しの良い場所に移動したり、排水性の高い土に変えてみましょう。
水やりの方法と、タイミングや量がわかったら上手に育てることができますよ。