観葉植物の土の臭いや発生する虫に頭を悩ませている人もいますよね。そのようなお悩みは、観葉植物を土からハイドロボールに植え替えることで、解消できる可能性があります。
ハイドロボールとは、土を使わずに観葉植物を育てることができるもので、100円ショップなどでも手にいれることができます。
ここでは、観葉植物を土からハイドロボールに植え替えることのメリットとデメリット・植替えの手順や管理方法についてお伝えします。
正しい方法を知って、ご自宅の観葉植物を植え替えてお悩みを解決してくださいね。
また、ハイドロボールの植え替え時期やカビ対策についても併せてご紹介しますので、そちらもチェックしてください。
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観葉植物の土をハイドロボールに植え替えるメリット
観葉植物を室内で育てていると、多くの方が悩むのが臭いや虫です。
土を使っていると、どうしてもこれらの悩みにぶつかってしまいますよね。
これらの悩みを解決する方法として、「土を使わない栽培」が挙げられます。
ハイドロボールや、ハイドロカルチャーという単語を耳にしたことはありませんか?
ハイドロカルチャーはとは、人工的に作った土の代わりとなるハイドロボールを使って、水耕栽培する方法です。
土の代わりにハイドロボールを使うメリットをご紹介しましょう。
ハイドロボールのメリット
- 衛生的で無臭
- 虫が湧きにくい
- どんな容器でも使える
- 水やりが少ない
- 見た目が良い
- 洗えば何度でも使える
土での栽培をやめて、ハイドロボールに植え替えると以上の様なメリットがあるでしょう。
しかし、どんなこともメリットがあれば、デメリットもあります。
次はデメリットについてもご紹介しましょう。
観葉植物の土をハイドロボールに植え替えるデメリット
ハイドロボールは土の臭いや虫で悩んでいる方の、救世主となり得る存在です。
しかし、デメリットも必ずあるものです。
ハイドロボールのデメリット
- 栄養剤などが必要
- 半年~2年おきに根腐れ防止剤やイオン交換樹脂剤の交換が必要
- 観葉植物が育ちにくい
- きちんと管理しないと枯れてしまう
- 情報が少ない
ハイドロボールは、それ自体には水を蓄える機能しかありません。
植物には水の他に栄養も必要になりますが、ハイドロボールには一切含まれていませんから、適切に与える必要があります。
もっとも土とハイドロボールが違う点は、微生物や細菌がハイドロボールにはいない点です。
根から排出される老廃物を、土の場合には微生物や細菌が分解してくれます。
しかし、それらがいないハイドロボールの場合には、化学の力を使って分解しなくてはいけません。
それが「イオン交換樹脂剤」です。
イオン交換樹脂剤には、水質浄化だけを行うものと、栄養も補えるイオン交換樹脂栄養剤と呼ばれるものもあります。
これらは定期的に交換する必要がありますから、土より手間がかかってしまいます。
ハイドロボールで上手に栽培するためには、正しい知識と手間が不可欠となります。
土からハイドロボールに観葉植物を植え替える時に必要なもの
ハイドロボールのメリット・デメリットをお話しましたが、土の臭いや虫に関しては、ハイドロボールは救世主だと思います。
土よりも多少手間がかかり、正しく管理する必要はありますが、慣れてしまえば許せる範囲ではないでしょうか?
ここからは、ハイドロボールへの植え替えについてご紹介します。
まずは植え替えに必要なものをご紹介しましょう。
植え替えに必要なもの
- 土を取り除いた観葉植物
- ハイドロボール
- 底穴の空いていない容器
- 水耕栽培用のイオン交換樹脂栄養剤
- 根腐れ防止剤
今回はイオン交換樹脂栄養剤を用意したので、栄養剤は挙げていません。
イオン交換剤だけの場合には、水溶性の栄養剤も必要になります。
初めてハイドロボールに植え替える時には、ガラスなどの中身の見える容器を使うのがおすすめです。
水分量を目で見て判断できますから、慣れるまではとても便利です。
観葉植物をハイドロボールに植え替える時の手順
次は観葉植物をハイドロボールに植え替える手順をご説明しましょう。
まずは植え替えるための準備からです。
【植え替え前の準備】
- 観葉植物
土植えになっている観葉植物を鉢から取り出して、根を痛めないように土を取り除きます。
ボウルやバケツなどに水を入れて、根についた土を優しく洗い落としておきましょう。 - ハイドロボール
ハイドロボールは使う前に一度水で洗って、ザルなどで水を切って乾燥させておきます。
こうすることで、水の濁りを軽減することが出来ますよ。
ガラス容器などの場合には、水が濁っていると見た目が良くないので、面倒でも行ったほうが良いでしょう。
【植え替え手順】
- ハイドロボールに水を吸わせておきます。
- 容器に根腐れ防止剤を入れて、ハイドロボールを1/3ほどまで入れます。
- イオン交換樹脂栄養剤を振りかけます。
- 真ん中に観葉植物を置いて、ハイドロボールを入れて固定します。
- 容器の1/4~1/5くらいまで水を入れます。
- 明るい日陰に置いて育てます。
ハイドロボールにもサイズがあります。
小さな植物の場合には小さい粒を、大きな植物の場合には大きい粒というように、観葉植物の大きさに合わせて、ハイドロボールのサイズも変えるようにしましょう。
ハイドロボールは再利用することもできます。
再利用する場合にも、しっかりと水で洗ってから乾かして使います。
病原菌などが心配な場合には、水にオキシドールなどを少し入れて消毒してから使うと良いでしょう。
ハイドロボールに植え替えたあとの管理方法
ハイドロカルチャーは、観葉植物をハイドロボールに植え替え終わってからが本番です。
- 水やり
ハイドロカルチャーはいわゆる水耕栽培なので、常に水を入れておくと思われている方もいますが、それは間違いです。
根は呼吸しているので、常に水に触れている状態だと酸素不足になって根腐れを起こしてしまします。
容器の水がすっかり無くなってから、容器の1/4~1/5くらいまで水を入れるようにします。 - 置き場所
明るい日陰に置きましょう。
直射日光の当たる場所では葉焼けを起こしてしまったり、苔や藻が生えやすくなります。苔が生えると見た目が悪くなってしまいますよね。
一般的な観葉植物の育て方とさほど変わりませんね。
植え替えの時に栄養剤をいれてない場合には、栄養剤も必要になります。
水の管理が最も重要になりますから、始めのうちは水量を目で確かめることの出来る容器やおすすめです。
ハイドロボールにカビが生えた時の対処法・予防方法
ハイドロボールで育てていると、臭いや虫の心配はあまり要りませんが、代わりにカビや苔、藻などの心配がでてきます。
カビの原因は、水のあげ過ぎと、風通しが悪いことです。
適切な水量を守っていてもカビが生えてしまう時には、置き場所を再検討しましょう。
移動が難しい場合には、サーキュレーターなどを使う方法もあります。
また、葉っぱが落ちて、それが原因でカビが生えることもあります。
落ち葉はこまめに捨てるようにしましょう。
苔や藻の原因は、日光です。
直射日光が当たると生えやすくなるので、注意しましょう。
直射日光は植物にとっても葉焼けなどを起こす原因となりますから、もう少し柔らかな日差しの場所での管理がおすすめです。
カビや苔、藻が生えてしまったときの対処法
一度観葉植物を取り出して、ハイドロボールを洗いましょう。
ハイドロボールは再利用できるのがメリットです。
カビや苔、藻などをしっかりと取り除いたら、もう一度植え直します。
カビの場合には、カビの生えた表面部分のハイドロボールだけを洗う方法もありますが、菌が残ってしまう場合もあるので、面倒でもすべてのハイドロボールを洗う方がおすすめです。
観葉植物をハイドロボールで育てる時の植え替えについて
ハイドロボールを使って育てる場合には、植替えが必ず必要になってきます。
ハイドボールは底穴の無い容器を使って、植物を水耕栽培する方法です。
どうしも根腐れの可能性が出てきてしまうので、植え付ける時には根腐れ防止剤を使いますよね?
この根腐れ防止剤には、使用期限があるのです。
使用期限はメーカーなどによって異なりますが、だいたい半年~1年です。
このタイミングで、植替えが必要になることを覚えておきましょう。
根腐れ防止剤の期限が来て植え替える場合も、植え替え方法は上でご紹介手順と一緒です。
ハイドロボールはしっかりと洗って再利用出来ますが、交換できるように余分に用意しておくのがおすすめです。
カビや苔、藻などが発生した時にも、すぐに新しいハイドロボールで植え替えることが出来ますよ。
ハイドロボールを使った育て方は、正しく管理すれば臭いや虫が発生する可能性も少ない栽培方法です。
見た目もとてもオシャレになりますから、ぜひ試してみてくださいね。