天日干しのやり方と米の脱穀・精米方法!米が美味しくなる理由

天日干しをした米はとっても美味しいことから、最近では天日干しの米が見直されてきています。

自分で米を栽培しようと思っても、自分で天日干しをするときに一体どのようにすれば良いのか、やり方がわからない人もいるのではないでしょうか。

ここでは、米を天日干しにする実際のやり方と、米の脱穀・精米についてお伝えします。
天日干しにしたお米がなぜ美味しいのかについてもご紹介しますので、是非チェックしてみてください。

自分で栽培したお米を、天日干しにして美味しく召し上がってください。

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お米の天日干しのやり方・まずは稲を干す稲木を作ろう

稲が十分に育ったら稲刈りをすることになります。
その後に脱穀をするのですが、その前に一工夫して稲(お米)を天日干ししておいしいお米を目指しましょう。

稲を天日干しする際には、専用の稲木を用意する必要があります。

もちろんホームセンターなどで購入することもできますが、この稲木も自分で作ることができます。
自分で作ったお米を自分で作った稲木に干すのはなんだか素敵ですね。木材や竹をつかって作ることもできますし、アルミ製のものを使うと頑丈でサビにも強いので好みのものを使って作ります。
ですが、長かったり重さがあると1人で作るのは大変なので何人かで協力して作るようにしたほうが安心です。

支える足の部分は3本をクロスしてバランスを取りながら紐などでしっかりと結びます。それを2セット作り離して配置したらそれをつなぐように用意した棒を1本かけます。

必要な稲木の量は刈った稲の量によるので、必要な分の稲木を用意するようにしましょう。

稲木は2段、3段のものも作れるので、スペースがあまり無いときなどに活用するといいでしょう。

お米を天日干しする手順とやり方

次に稲木を用意できたら実際に天日干しをしてみましょう。

まず稲を刈ったら目安として6束程度でひとまとめにする必要があります。
まとめる時はワラを使い、ねじるなどしてしっかりと固定します。
ここできちんとまとめることができないと干す時にバラバラになる可能性もあるので、縛り方を事前に確認しておくのがいいでしょう。

刈り取った稲をすべてまとめることができたら、いよいよ天日干しです。

まとめた稲を7:3もしくは5:5に分けましょう。
基本的にはどちらでもいいですが、7:3に分けて稲木にかけた方がよりたくさんかけることができるのでスペースと相談しながら決めるといいですね。

稲をかけるときにはワラで縛った部分が上になった状態になります。

乾燥期間はおよそ1週間から2週間ほどです。
きちんと乾燥できたか確認する方法としてお米の水分測定器を使うので用意しておくと便利ですね。
どれくらいの数値がいいのかというのは15%くらいが好ましいです。
やはり目で見ただけでは判断しづらいので、水分測定器があるといいでしょう。

米を天日干ししたあとは脱穀作業

しっかりとお米を天日干しできたらいよいよ脱穀作業にとりかかりましょう。

脱穀作業は専用の機械などが必要なので、たくさんお米が収穫できた時は自分でやることは難しく、業者に依頼したり知り合いの米農家さんに頼むなどして脱穀する必要があります。

しかし、収穫した米の量が少量である場合には家にあるもので自分で脱穀作業をすることができます。
一番簡単なのがお茶碗を使った方法です。
新聞紙をした上に稲を置きます。
そして、穂の根元から先端に向けて下向きにしたお茶碗を移動させていきます。
ここでのポイントは、グッと押しながら移動することです。

また、割り箸を使って脱穀もできます。
割り箸の割れ目に稲をはさみます。
この時に根元付近を挟むように意識しましょう。
挟んだら、稲を引っ張って脱穀します。

どちらも一回に1本ずつなのでたくさんあると時間がかかってしまいますし、手なども痛くなるでしょう。
せっかく収穫したお米なので全て委託して脱穀するのではなく、いくつかは自分のできる方法で脱穀してみるのがおすすめです。

天日干し・脱穀した米の精米のやり方

脱穀がおわったら、最後の工程である精米です。

精米をする時には、コイン精米機を利用する方法がおすすめです。

よく駐車場の一角や道の途中にコイン精米機を見かけると思います。
普段スーパーでお米を買っているときにはコイン精米機を使う機会がなかった人もいると思うので、簡単に使い方をご紹介します。

  1. まずは、お米の重さに合わせてお金を入れます。
    お釣りが出ないタイプのものがほとんどなので、キロ数がわからなくて多めに入れてしまうということは避けたいです。
    精米に行く前にお米の重さを量っておくのをおすすめします。
  2. 次に、指定の場所にお米を入れます。
    お米を入れたら、精米したお米が出てくるところに袋をセットしましょう。
  3. 最後にお好みのお米の白さを指定して精米スタートです。
    食べやすいのはきちんと糠をとった状態ですが、栄養面を考慮するなら糠を残す割合を多くするのもいいでしょう。
  4. スタートして時間が経つと精米されたお米が溜まってくるので、ペダルを踏んでお米を袋に入れましょう。

お米を入れる袋ですが、ホームセンターなどに売られているのでそれに入れて持っていくと重さにも耐えられますしおすすめです。

天日干しの米はとっても美味しい!米が美味しくなる理由

機械で乾燥させたお米よりも天日干しをしたお米のほうがおいしいと言われる理由はどんなところにあるのでしょうか。

よく言われている理由の一つとして1日を通した温度の差によってお米の味が熟成するからということがあります。
また、天日干しではなく機械を使ってお米を乾燥させると、お米に傷がついてしまったりひび割れることがあります。
天日干しは日数をかけて、ゆっくり、じっくりと乾燥させるんでひび割れることは少ないのです。

普段自分が食べているお米が天日干しのものではない場合、機会があれが食べ比べてみたいですね。
手間も時間もかかっているのでそういった理由からもおいしさが増しているということもありそうです。