多肉植物を増やしたいという時にはいろいろな方法がありますが、葉挿しで増やす方法もよく使う方法です。
お世話をしている時に取れてしまった葉も、捨てずに葉挿し用に取っておくのがおすすめです。
葉挿しでの増やし方の手順や、上手に成功させるポイントをご紹介します。
初めて行う方は、ちょっと難しいのかなと思う方も多いと思いますが、実はそれほど難しくはないので、初心者の方でも挑戦しやすい方法です。
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多肉植物を葉挿しで増やす増やし方。準備するものについて
多肉植物の魅力は、肉厚で張りのある特徴的な葉っぱですよね。
独特な色やフォルムで、単体でも寄せ植えにしても楽しむ事が出来ます。
そして、簡単に増やせることも、楽しみ方の一つではないでしょうか?
多肉植物の増やし方には「葉挿し、挿し穂、株分け」の3種類がありますが、どれも簡単な方法です。
ここでは、もっともチャレンジしやすい「葉挿し」についてご紹介しましょう。
「葉挿し」はその名の通り、多肉植物の葉っぱを使って増やす方法です。
育てていると、ポロッと葉っぱが取れてしまうことがありますよね?
葉挿しは、こういった葉っぱでも行うことが出来るため、とてもトライしやすい方法なのです。
まずは準備するものからご紹介しましょう。
●葉挿しで用意するもの
- 平らな容器(バットなど)
- 多肉植物専用の土
- 多肉植物の葉っぱ
●多肉植物の葉っぱの準備
先ほどもご紹介したように、ポロッと取れてしまった葉っぱを使うことも出来ます。
その様な葉っぱがない場合には、元気な苗から葉っぱを取って葉挿しにします。
まずは、多肉植物の水やりを控えて、乾燥させた状態にして、葉っぱを取りやすくします。
乾燥したら、葉っぱを優しく持って左右に動かし、丁寧に取ります。
葉っぱの付け根が潰れてしまうと、発芽しない場合もありますで注意しましょう。
次は、葉挿しに使う土づくりをご紹介します。
多肉植物の増やし方。葉挿しをするための土作り
葉挿しに使う土は、多肉植物専用の土を使うのが最も手軽です。
用意した土は、事前にしっかりと乾燥させておきましょう。
水分が多く含まれていると、葉挿しに使う葉っぱが傷んでしまいます。
乾いた多肉植物専用の土は平たいバットなどの容器にいれ、平らにならしましょう。
用意した葉挿し用の葉っぱを1枚ずつ並べていきます。
並べる時には、葉っぱが茎についていたのと同じ状態になるように、上向きに並べます。
「葉挿し」という増やし方の名前ですが、実際は並べるだけです。
葉っぱの付け根から発芽するので、ここを土で覆ってしまうと、発芽しない事があります。
芽や根が出てくるまでは、ただ土の上に並べた状態で寝かせておきます。
置き場所は明るい日陰を選びましょう。
直射日光などが当たる場所では、葉っぱの水分が奪われてしまって、発芽するまでに萎れてしまいます。
また、葉先から水が入ると腐ってしまうこともありますから、芽や根が出るまでは水やりは一切行いません。
だんだんと萎れてくるので少し可愛そうな気になりますが、発芽や発根のための水分は葉っぱに蓄えている分だけで足りますから、ここはとにかく見守りましょう。
葉挿しの増やし方について。多肉植物を土に置いた後の育ち方
土の上に葉っぱを並べてしばらくすると、根や芽が出てきます。
根が1cm位まで育ったら、ピンセットなどで土に浅いくぼみを作って、根の部分を土に埋めましょう。
発芽している場合には、芽に土がかぶらないように埋めてくださいね。
初めて子供を見たら、あまりの可愛さに感動してしまうかもしれませんよ。
とても小さな葉っぱですが、多肉植物らしくプックリとしています。
根が出たらもう一つやらなくてはいけないことがあります。
それは、水やりです。
まだ葉っぱが小さいため、あまり水を蓄えることが出来ないので、大きな株よりも頻繁に水やりが必要になるでしょう。
葉っぱの様子を見ながら調整してください。
可愛らしい子供が大きくなるにつれて、元の葉っぱはだんだんと萎れて、最後には完全に枯れてしまいます。
そうなるまでは無理に取らずにそのままにしておきましょう。
完全に枯れてしまってから取り除きます。
子供が大きくなったら、平たい容器から鉢に植え替えて、鑑賞を楽しみましょう。
葉挿しで増やすのにおすすめの多肉植物
多肉植物の葉っぱを葉挿しにすると、ほとんどの葉っぱは発芽します。
- アドロミスクス(ヘレイ、神想曲など)
- エケベリア(花うらら、桃太郎など)
- セダム(虹の玉、パープルヘイズ、オーロラなど)
- カランコエ(月兎耳、ミロッティーなど)
- グラプトベリア(初恋、白牡丹など)
- グラプトペタルム(ブロンズ姫、秋麗など)
- パキフィツム(桃美人、ロンギフォリウムなど)
これらは良く名前を耳にする多肉植物ですよね。
どれも葉挿しで増やすことが出来ますが、発芽するまでの時間は種類によって多少異なります。
虹の玉や初恋、白牡丹、ブロンズ姫、秋麗などは比較的早く芽を出します。
しかし、月兎耳やオーロラ、桃美人、ロンギフォリウムなどは、芽を出すまで時間がかかります。
発芽までの時間は種類によっても異なりますが、葉挿しを行う季節でも変わって来ます。それについては、次の成功させるコツでご紹介しましょう。
葉挿しを上手に成功させるするコツ
葉挿しは、手間も無く簡単な方法なので、大抵の場合はうまく行くはずです。
しかし、なぜかうまく行かないという場合には、以下のような点を確認してみてくださいね。
●葉挿しのコツ(根が出るまで)
- 葉挿しは成長期の始めに行う
多肉植物を育てるうえでは
葉挿しは何時でも行うことが出来ますが、成功率を上げたいなら生長期のはじめに行うのがおすすめです。
生長期には活発に活動しているので根を出しやすい状態です。
反対に休眠期は活動が緩やかになっている時期ですから、この時期に葉挿しするとなかなか根を出さないことがあります。 - 葉挿しの葉っぱは丁寧に取る
葉先が潰れてしまうと芽が出ないことがあるので、株が乾燥した状態で葉っぱを取るようにし、採取するときには作業を丁寧に行いましょう。
しかし、どんなに丁寧に葉っぱをとっても、芽が出ない場合もあります。 - 乾燥した土を使う&水を与えない
葉挿しを行う時には、土をしっかりと乾燥させてから使いましょう。
根のない葉っぱだけの状態では、水を吸い上げることが出来ませんし、葉先から水が入ってしまうと、腐ってしまうことがあるので注意しましょう。
水やりは根がしっかりと出てきてから行います。 - 風通しの良い半日陰で寝かせる
日光の良く当たる場所だと、葉挿し用の葉っぱは体力を奪われてしまって、発芽出来なくなってしまいます。
発芽や発根に集中できるように、半日陰で管理しましょう。
根や芽が出て、水やりするようになったら光に当てるようにしましょう。
芽が出るのが早い種類を成長期に葉挿しするなど、好条件が揃うと数日で根が出ることもありますし、遅い時には数週間かかることもあります。
種類や生長期だけではなく、それぞれの葉っぱの個性も関係してきますから、葉挿しを行う時には気長に発芽を待ってくださいね。
とても愛らしい子株をお目に出来ますから、待つ甲斐は充分にあると思います。