観葉植物【カポック】の挿し木のポイントと育て方について

観葉植物のカポックを増やしたいときには挿し木がおすすめですが、この挿し木をするときにはどんなことに気をつけたらいいのでしょうか。挿し木をした後の育て方とは?

挿し木をするのなら、この時期やタイミングで行うと今まで育てた木を弱らせることなくできるのでぜひ参考にしてみてください。

挿し木の方法やポイントを紹介します。

スポンサーリンク

関連のおすすめ記事

観葉植物【ポトス】植え替え方法とコツ・植え替え後の管理を解説

家のインテリアとして人気の高い観葉植物が「ポトス」です。ポトスは初心者でも育てることが簡単で、インテ...

フィカス・ウンベラータの剪定方法と注意点。挿し木の方法も

室内のインテリアグリーンとして人気の観葉植物、フィカス・ウンベラータ。 剪定しないで放っておくとぐ...

観葉植物をインテリアに。大型でもリビングに適した種類とは

観葉植物で大型のものと言えば、一般的には150センチ以上のものを指します。 大型の観葉植物で代...

ガジュマルの根が白いことや白い物の正体と対処法を紹介

幹の部分や根っこの部分に特徴があるガジュマルですが、育てやすいこともあり人気の観葉植物でもあります。...

観葉植物を初めて育てる方におすすめの種類と育て方の基本

初めて観葉植物を育てるという場合には、どのような種類が育てやすいのか、その品種の見極めが大切です。育...

観葉植物パキラの植え替え方法、手順や新しい鉢やタイミング

観葉植物の中でも人気が高いパキラは、大型サイズからテーブルや棚の上に飾ることが出来るサイズの物まで幅...

観葉植物を育てよう。手軽でおすすめ。初心者さんでも安心です

植物には光合成が必要だと習ったことはあるでしょう。 やはり観葉植物は育てるのが難しいと思ってしまい...

観葉植物を置きたい。おしゃれで小さいタイプでおすすめを紹介

おしゃれな観葉植物を置きたいけれどあまりスペースをとりたくないという方。 ちょっとの隙間におしゃれ...

パキラの冬のトラブル・葉が黄色くなる原因と対処法を解説

それまでは元気に育っていたのに、冬になってパキラの葉が黄色くなる症状に頭を悩ませている人もいるのでは...

観葉植物のコンシンネの挿し木のやり方についてご紹介

観葉植物の中でも、ドラセナのコンシンネは、育てやすく見た目のおしゃれさから人気の高い植物です。 ま...

観葉植物でオシャレなリビングを演出。印象的な葉の観葉植物を

観葉植物って、いろいろな種類がありますよね? どんな種類の観葉植物を、リビングのインテリアとして飾...

観葉植物のパキラが枯れる原因は色々。それぞれの対処法とは

パキラとても丈夫で育てやすいので観葉植物の中でも人気があります。 贈り物としても喜ばれ、大切に...

観葉植物をインテリアとしてリビングにセンス良く飾る方法

リビングに余計な物を置きたくないという方でも、観葉植物ならお部屋のインテリアになりますし、飾り方によ...

観葉植物のガジュマルにつきやすい虫と駆除・予防方法を解説

観葉植物のガジュマルは、初心者でも育てやすく、インテリアとしても人気の高い観葉植物です。 虫が...

観葉植物のモンステラの簡単な増やし方とポイントと注意点とは

観葉植物の中でも葉っぱが特徴的で人気が高いモンステラ。 ホームセンターや100円ショップや雑貨...

スポンサーリンク

観葉植物のカポックの挿し木のタイミング

カポックはとても生命力の強い植物なので、挿し木で容易に増やすことができます。
但し時期が悪いと根が出ないで枯れてしまう場合があります。

カポックは熱帯で育つ植物なので、日本で栽培していると寒い冬の間には生長が止まり休眠状態となります。

挿し木は根の無い場所に根が生えるという大変な生長力が必要であり、休眠している間では到底成し得ない事柄です。

挿し木はカポックがよく生長する5月から6月の間に行うと成功率が断然高い

挿し木は是非とも5月から6月の間に行いましょう。ただ、この時期を過ぎると全く駄目という訳ではありません。9月頃までならばチャレンジしてみて下さい。出来れば真夏の暑さの中では行わない方がよいでしょう。

挿し木に限らず植え替えや剪定などカポックに負担を与える作業は春から秋までの間に行うようにします。冬の休眠中はとにかく何もせずにそっと休ませてあげると春になったらまた元気に生長してくれます。

2年程度で鉢内が根で込み合うため植え替えが必要

カポックは大きくなっているので植え替える度に鉢をワンサイズアップさせる必要があります。しかし、もう鉢を大きくしたくない…という場合には大胆に剪定して小さく形を整えます。それ以外でも枝が込み合ってきたら病害虫の予防や根の負担を減らすためにも剪定が必要です。

剪定して切り落とした枝を挿し木に利用すると無駄がありません

切り落とした枝も土に挿しておいたら育つのだと思うとなかなか捨てられないものです。

散歩をしていて大きなカポックと小さなカポック複数の鉢植えを見かけると、好んで増やしたのか、それとも捨てるのがかわいそうで増えてしまったのか…と考えてしまいます。

観葉植物のカポックの挿し木の手順と方法

まずは枝を切り、挿し穂を作りましょう

全体を見渡して込み合った部分の枝を切ります。茎の下部についている葉を切り落とし、上部の葉を1枚だけ残します。残した葉も全てを半分程度切り落とします。土に挿す部分は切断面が広くなるように斜めに切ります。これで挿し穂が完成です。

土は挿し木用の土、もしくは観葉植物用の土、必ず新しいものを使用しましょう

雑菌が発生すると切り口から腐ってしまいます。土に挿し穂が倒れない程度まで挿して、水が底から浸み出るまであげます。

カポックの挿し木をするときに気をつける事

挿し木をした鉢は日が当たる場所と風の当たる場所を避けて置きます。
水は土の表面が乾いたらすぐにあげましょう。

また、肥料をあげると栄養たっぷりで元気に根を出すのではないかと思いがちですが、根付くまでの間は根が無いので栄養を吸うことができません。その状態で肥料を入れても腐らせる原因となってしまいます。

根が出てしっかりと生長を始めるまでは肥料は与えないように注意して下さい。

観葉植物のカポックを挿し木して植え替えた後の育て方

根が出てしっかりと根付いたら通常のカポックと同様に管理します。

水の管理

水が足りないと枯れてしまい、あげすぎても根腐れを起こして枯れてしまいます。適切な量を与えるのはとても難しいように思われますが、どちらの場合も直ぐには枯れません。土の表面が乾いたらあげるようにしていれば問題ありません。

乾いてから1日2日経ったからといって直ぐには枯れないので、プレッシャーに感じずに気軽にお世話してあげましょう。冬の間は休眠しているので水を吸う量が減ります。そのため、土の表面が乾いてから3日程度経過してからあげるようにします。秋と春の気温が変化する時期には気温に合わせて徐々に回数を調節していきましょう。

但し、冬の間はカポックを置いておく場所の環境により水をあげる回数の調節が必要です。暖房が効いた温かい部屋では休眠しない場合もあるので、その場合には水をあげる回数は多くしなければなりません。暖房で空気が乾燥していると土から蒸発する量も増えるので、土の湿り具合を毎日確認しましょう。

冬の間は常に5度以上ある場所に置きましょう

それ以下になると寒さで枯れてしまう場合があります。
肥料は春から秋までのカポックが生長している間に与えます。休眠中に与えると肥料焼けを起こすので気をつけましょう。肥料は強すぎると植物にとっては害となってしまうので、必ず分量を守って与えて下さい。

観葉植物のカポックの元気がないときの対処方法

室内に置いておくとカポックの葉に埃が積もります。週に一度は埃を掃除しながら葉や茎の状態を見て元気かどうか確認しましょう。
葉に虫が付いた場合にはキッチンペーパーを濡らして拭き取ったり、ブラシで擦ったりして取り除きましょう。

カポックは元気な状態の時には葉に張りがありぴんぴんしています。葉がしおれたり先が枯れたりして弱っている場合には原因を探して改善してあげなければ枯れてしまうかもしれません。

2年以上植え替えを行っていない場合には根が込み合って水や栄養が充分吸えていないことも考えられます。春から夏の間に植え替えてあげましょう。

カポックは本来は広い大地に生えて自然環境の中で育ちます。
できるだけ自然の中で育てると元気に成長します。

夏の間は外に置いてあげることをおすすめします

外でもアスファルトやコンクリートの上に置くと地面からの熱で焼けてしまう場合があります。土の上に置いてあげましょう。暑い日にアスファルトで直射日光の当たる場所にいるとあっという間に熱中症になりそうですが、土のある木陰に入ると大変涼しく気持ちがよいものです。

カポックも同じで、アスファルトで日差しを遮るものが無い場所に置いておくとあっという間に元気を失い枯れてしまいます。

下が土で庭の木陰になる場所に置いてあげるとよいでしょう

木陰が無い場合には軒下に置いて簾を軒下に取り付けます。カポックを覆うように簾を斜め前に引っ張り重石を置いたりして固定すると良いでしょう。

日本の冬の寒さはカポックが自生する地域ではない寒さです。耐え切れずに枯れてしまうので寒い期間だけは室内に入れてあげましょう。
室内でも気温が低い場所では水をあげる頻度を減らして根腐れを予防しましょう。