鉢の大きさを表す号について。直径や土の量や向いている植物

買ってきた苗を新しい鉢に入れたり、サイズが小さくなった鉢の植え替えしようと思った時に、よくわからないのが鉢の大きさを表す「号」という呼び方ではないでしょうか。
鉢の1号・2号とはどのくらいの大きさを示しているのでしょう。

鉢には直径が大きいものや高さが高いものなど様々な形をした鉢がありますが、どの部分を基準にしているのかを紹介します。

鉢の大きさも重要なポイントです。鉢の大きさや土の量の目安・その鉢に向いている植物なども併せて確認してください。

また浅い鉢や深い鉢で呼び方が違ってきますし、テラコッタ鉢や陶器鉢など鉢の素材も色々ですのでチェックしてみてください。

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鉢の大きさを表す「号」。1号は3cm

観葉植物を育てていたり、家庭菜園を行っていると必要になるのが、「鉢」ですよね。
苗を植えるときや、植え替えの時には、鉢の大きさに注目すると思います。

そこで困るのが、「号」という呼び方ではないでしょうか?
鉢のサイズは「○cm」ではなく、「3号、5号、7号…」などと表記されています。

もともと、園芸用の鉢は「寸」という単位で作られていました。
しかし、大正時代に公式では寸尺の使用が禁止となり、メートルを使うこととなりました。
それまでずっと「寸」で作られて続けていた園芸鉢はメートルへ変更出来ずに、「号」と呼び方を変えたのです。

1寸は3cmなので「1寸=1号=3cm」です。
ですから、3号鉢の場合には直径は9cmとなります。
角鉢の場合には、1辺の長さで測ります。

また、「号」はあくまでも鉢の一番膨らんでいる箇所(普通は一番上です)の直径です。
高さが違っても、一番大きな直径が同じであれば、同じ号となります。

鉢の号数と大きさと土の量と向いている植物

鉢はサイズによって特小、小、中、大、特大にグループ分けされます。
それぞれのグループに向いている植物と、鉢にな土の量の目安をご紹介しましょう。

鉢のサイズ【特小】

小さな多肉植物やサボテンに向いています。

  • 1号鉢…直径3cm、必要な土の量は約0.02L
  • 2号鉢…直径6cm、必要な土の量は約0.06L

鉢のサイズ【小】

多肉植物の寄せ植えや観葉植物などを1株植えるのにちょうど良い大きさです。

  • 3号鉢…直径9cm、必要な土の量は約0.3L(市販のポリポットのサイズ)
  • 4号鉢…直径12cm、必要な土の量は約0.6L
  • 5号鉢…直径15cm、必要な土の量は約1L

鉢のサイズ【中】

樹木なら小さめ、観葉植物なら少し大きめのものに向いているサイズです。

  • 6号鉢…直径18cm、必要な土の量は約2.2L
  • 7号鉢…直径21cm、必要な土の量は約3.5L
  • 8号鉢…直径24cm、必要な土の量は約5.1L

鉢のサイズ【大】

樹木にちょうどよいサイズで、草花の寄せ植えにも向いているサイズです。

  • 9号鉢…直径27cm、必要な土の量は約7.3L
  • 10号鉢…直径30cm、必要な土の量は約8.4L
  • 11号鉢…直径33cm、必要な土の量は約10L

鉢のサイズ【特大】

大きな樹木にむいているサイズで、地上部の大きな植物でも安定感を得られるサイズです。

  • 12号鉢…直径36cm、必要な土の量は約14L

土の量は、鉢の形や根鉢の大きさなどに寄って多少異なりますがら、ここでご紹介した土の量はあくまでも目安となります。

鉢は何号がいい?最適な大きさや深さも確認しよう

「大は小を兼ねる」と申しますが、鉢に関して言うとそれは当てはまりません。
鉢を選ぶ時には、「ちょうどよいサイズ」でなくてはいけません。
大きすぎると根腐れの原因になり、小さすぎると水切れや根詰まりの原因となります。

一般的に植え替えを行う場合には、今使っている鉢よりも一回り程度大きいサイズが目安です。
1~2号、今よりも大きいサイズの鉢を選びましょう。

1号大きめにするか、2号大きめにするかの判断は、植える植物の成長速度によります。
成長の緩やかな植物なら1号大きければ良いでしょう。
成長の早い植物の場合には、2号大きめの鉢が向いています。

苗と植木鉢を同時に購入する場合も、鉢の選び方は同じで苗ポットよりも一回り程度大きな鉢を選びます。
苗のポットにも号数が記載されているので確認してみましょう。
一般的なポリポットは3号であることが多いです。

植物を元気に育てるためには、植物の成長速度に合わせて、ちょうどよいサイズの鉢を選ぶことがポイントです。
また、植物によってねの張り方が違うので、鉢の深さもポイントになります。
それについては、次でご紹介しましょう。

鉢の深さでも呼び方は変わる鉢の種類

鉢は直径によって「号」が決まりますが、高さは関係ありません。
そのため、鉢を選ぶ時には「号」だけではなく深さにも注目しましょう。

鉢は深さによって大きく3種類に分けることが出来ます。

  • スタンド鉢…鉢の高さが口径の70~80%ほどの鉢
    ほとんどの植物に対応できるもっとも一般的な鉢のサイズです。
    「植木鉢」と呼ばれるほとんどの鉢は、この深さです。
  • 浅鉢…鉢の高さが口径よりも小さな鉢
    多肉植物のように根を浅く横に広げるタイプの植物に向いています。
    皿鉢とも呼ばれ、寄せ植えなどにも使われます。
  • 深鉢…鉢の高さが口径よりも大きな鉢
    樹木のように根を下に向かって長く太く伸ばすタイプの植物や、背の高い植物に向いています。

育てる植物の根の張り方や成長後の高さなどに合わせて、最適な深さの鉢を選ぶことも、植物を元気育てる為の重要なポイントです。

テラコッタ・陶器など鉢には色々な素材がある

鉢を選ぶ時に、もう一つ気にかけたいのが素材です。
素材によって価格がおこなりますが、注目したいのは通気性や吸水性などの機能面です。
それらの機能によって、植物の管理のしやすさが左右されます。

鉢を選びに行くと様々な種類の物が並んでいますが、一般的な園芸店で見かけるのは、以下のような素材です。

プラスチック

様々なデザイのものがあり、比較的安価で店頭でよく見かけるタイプです。
軽いので扱いやすいのですが、通気性や吸水性がないので、夏場などの管理は難しくなります。

素焼きやテラコッタ

自然素材で出来ている陶器の鉢です。
鉢自体に小さな穴がたくさんあるので、通気性や吸水性が良く、夏場も温度が上がりにくいため管理しやすい鉢です。
しかし、プラスチックよりも重さがあり、割れやすいというデメリットもあります。

陶器

素焼きやテラコッタも陶器ですが、ここでいう陶器は表面に薬を塗って焼いたものや、塗装を施したものです。
色も形も豊富でとてもオシャレでインテリア性の高いものが多いのですが、表面を加工しているので素焼きとはちがい通気性は悪くなります。
また、陶器ですから素焼きやテラコッタと同じく重さや割れやすさというデメリットがあります。

木製

木で出来ているので植物には優しい素材です。
通気性も吸水性も良いのですが、腐りやすく、防腐剤を塗っても劣化が早いというデメリットがあります。
直接植えるよりも、鉢カバーとして使う方がおすすめです。

鉢を選ぶ時はついついデザインを重視してしまいますが、上手に管理するためには機能面にも注目しましょう。
植物に合わせて上手に鉢を選ぶことは、植物が喜ぶだけでなく、管理も楽になります。
ぜひ、ここまでのことを参考に、素敵な鉢を選んでくださいね!