見ているだけで癒やされる多肉植物ですが、育てて1年以上経過している場合は植え替えが必要だと言われています。
しかし、多肉植物には種類があり、自分が育てているものがどの種類なのかがわからないと植え替えに適した時期を逃してしまうかもしれません。
今回は多肉植物の植え替えの時期と注意点について詳しく説明します。多肉植物の植え替えの時期を理解し、正しい方法で植え替えしましょう。
また、植え替えが終わった後でも気をつけないと枯れてしまう可能性があるため、注意が必要です。
大切に育ててきた多肉植物だからこそ、失敗しない植え替えをしてあげましょう。
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多肉植物の植え替えに適した時期とタイミングについて
肉厚で個性的な姿の多肉植物は、インテリア性も高くとても可愛らしいですよね。
1年位育てていると、「そろそろ植え替えなのかな?」と思っている方も多いことでしょう。
しかし、はじめての植え替えだと、植え替えする時期に迷ってしまうのではないでしょうか。
ここでは植え替えの時期や、植え替え方法などをご紹介していきます。
植え替えで枯らしてしまったという話もよく耳にしますから、正しい植え替え方法を知って、可愛い多肉植物ライフを満喫しましょう。
なぜ植え替えが必要?
多肉植物を鉢で育ててると、だんだんと土の状態が悪くなって根詰まりしたり、水はけも悪くなり根腐れの原因になってしまうのです。
また、栄養分も減っていますから、今後の生長が悪くなってしまいます。
多肉植物も成長して大きくなってきますから、毎年植え替えるのがベストとされているのです。
以下に当てはまるなら、植え替えをおすすめします。
- 1年以上植え替えていない
- 鉢底から根が出てきた
- 大きく生長して鉢いっぱいになっている
- 下葉が落ちて、茎から根が出てきた
- 外側の葉っぱが枯れてきた
また、成長タイプが違う多肉植物の寄せ植えの場合も、育て方が違うので植え替えた方が育てやすいでしょう。
植え替えすることを決めたら、次は植え替え時期を確認します。
多肉植物の種類によっても植え替え時期は違います
多肉植物の植え替えはいつでも行えるわけではありません。タイミングを間違えると、枯れてしまうこともあるので注意しましょう。
植え替えを上手に行うコツは、「成長期に入る前」に行うこと
成長期に入り始める時に植え替えをすると、これからぐんぐん生長する時期ですから、しっかりと根づいて、枯らすこと無く元気に育てる事ができますよ。
「成長期」は生長タイプによって、3つに分類されています。
生長タイプとそれぞれの植え替え適期をご紹介します。
春秋型(エケベリア、オロスタキス、グラプトペダルム、セダム、ハオルチアなど)
成長期は春と秋ですが、植替えは春の成長期の始めが良いでしょう。
2月~4月頃が植え替え適期です。
夏型(アロエ、アデニウム、カランコエ、クラッスラ、ユーフォルビアなど)
成長期は春~秋にかけてなので、植え替え適期は3月~6月頃です。
冬型(アエオニウム、コノフィツム、セネキオ、フォーカリア、リトープスなど)
成長期は秋~春なので、植え替え適期は9月~11月頃です。
それぞれの生長タイプの代表的な多肉植物もご紹介しましたが、育てている多肉植物はありましたか?
生長タイプを確認して、植え替え時期を決めましょう。
多肉植物は生長タイプによって育て方も変わってきますから、覚えておくと寄せ植えの時にも使える知識です。
適した時期に多肉植物の植え替えをしてみよう
植え替え時期を確認できたので、次は植え替えの手順とポイントをご紹介します。
植え替えで準備するもの
- 土
水はけの良い土が向いています。市販の多肉植物専用の土が手軽でおすすめです。
無ければ観葉植物の土で代用しても良いでしょう。 - 鉢
大きすぎず、小さすぎずがベストです。大きすぎると土の量が多くなるので乾きが悪くなり、根腐れの原因になります。
小さすぎると、根詰まりの原因になります。植える多肉植物のサイズに合わせましょう。
鉢でもっとも大事な点は、底穴があることです。排水性が肝心なので、必ず底穴のあるものを選びましょう。 - 鉢底ネット
土が流れないように、鉢の底穴を塞ぎます。 - 鉢底石(石、隅、粒の大きな赤玉土など)
水はけを良くするために入れたほうが良いでしょう。 - スコップ、ピンセット、割り箸
無くてもどうにかなりますが、あると便利です。
特にピンセットは、葉っぱと葉っぱの隙間に土が入った時にも使えるので、おすすめです。
植え替え前の下準備
- 植え替えの1週間程前から水やりはやめて、鉢の土をしっかりと乾かします。
湿っていると根から土を取り除きにくく、傷つけてしまう事があるからです。 - 土が乾いたら、鉢を傾けながらゆっくりと苗を抜きます。
- 茶色く干からびている古い根をカットして、整えます。
- 半日陰の場所で、2~3日乾かします。
植え替え前に苗を乾かすのはかわいそうに思えますが、苗のダメージを減らす方法なので心配いりませんよ。
準備ができたら、早速新しい鉢に植え替えましょう。
植え替え方法
- 新しい鉢の底にネットを敷き、鉢底石を鉢の1/4くらいまで入れます。
- 苗を鉢に入れて、土を流し入れます。土は鉢の上部から1~2cm程下までにします。
- 割り箸や指を使って、苗と土を馴染ませませたら完成です。
一般的な植物は植えつけ後にたっぷりとお水を与えますが、多肉植物の場合は水やりはしません。
1週間~10日ほど経って、根が新しい土に馴染んでから水やりしましょう。
多肉植物を植え替えた後の管理方法について
多肉植物を植え替えた直後は、苗も環境の変化にびっくりしていることでしょう。
ですから、通気性の良い明るい日陰で少し落ち着かせてあげます。落ち着くまでは水やりはしません。
植え替え後1週間~10日程度したら、苗の様子を見ながら水やりを開始します。
鉢底から水が出るくらいたっぷりとあげてくださいね。
株が落ち着いて根が土に馴染んでいる頃なので、水分を吸収し始めるはずです。
断水ですこし萎れていた葉っぱも、目に見えて日に日にぐんぐん復活してきますよ。
始めの水やりから一週間後には、もう一度たっぷりとお水をあげましょう。
植え替え後の管理はここまでです。
その後は、いつもの育て方に戻して大丈夫です。
水やり方法はいろいろな表現がありますが、葉っぱの状態を確認しながら水やりすると根腐れなどの失敗が少ないのでおすすめです。
元気な状態の多肉植物の葉っぱを覚えておきましょう。
葉っぱの張りが少し無くなったり薄くなったりしたら、「お水が欲しいよ!」というサインです。
植え替えで失敗しないためには
植え替えで失敗しないためには、多肉植物のダメージを最小限にするのがポイントです。
植え替えの時には、以下のような点に気をつけながら行いましょう。
- 植え替えは適期に行うこと
- 植替え前には断水して土をしっかり乾かすこと
- 引き抜いた苗の根を整理して、乾燥させること
- 植え替え直後の水やりはしないこと
- 植え替え後は明るい日陰で落ち着かせること
また、育てている多肉植物に合っているサイズの鉢を選ぶこと、向いている土を選ぶことは植え替えた後の生長に関わってくるので、意外と重要な点になります。
植え替えは手間のかかる作業ではありますが、普段癒やしをくれている多肉植物への恩返しだと思いましょう。
優しい気持ちで、時間に余裕のある時に行うのがおすすめです。
それが、苗を痛めないことにも繋がります。
植え替え後の愛らしい姿を想像しながら、行ってくださいね。
心を込めて植え替えれば、多肉植物もその思いに答えて元気に育ってくれるはずです。