お宅の多肉植物は元気に育っていますか?鉢の底を見たら根っこが出てきていませんか?
その場合は植え替えの時期です。他にも外側の葉が枯れてきたなど、植え替えのサインはいくつかありますので紹介します。
植え替えには適した時期がありますので、多肉植物にダメージを与えないような時期を選びましょう。
早速植え替えの手順を紹介していきます。
植え替えの時には根っこをカットしますが、この時に重要な作業がありますので確認してください。
多肉植物の植え替えにはどんな意味があるのでしょうか。
良いことばかりだといいますが、詳しくみていきましょう。
植え替えすることで、新しい鉢と土の中で多肉植物がのびのびと育つ事でしょう。
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多肉植物の鉢の底から根っこが出ていたら植え替えのサイン
多肉植物を鉢で育てていると、必ず訪れる問題が「植え替え」です。
はじめての場合には、植替えはハードルが高い作業に思えますよね。
しかし、それほど難しいわけではありません。
「植え替え」という一言が頭をよぎったなら、植え替えのサインが出ていないかチェックしましょう。
- 鉢底から根が出ている。
- 多肉植物が鉢いっぱいに生長して、土が見えない。
- 外側の葉っぱが萎れたり枯れてきた。
- 下葉が落ちて、そこから根が出ている。
これらは多肉植物からの「植え替えてー!」というサインです。
一つでも当てはまるなら、植え替えが必要ですよ。
また、これらに当てはまらなくても、1~2年以上植え替えを行っていないなら、植え替えた方が良いです。
同じ土のままでは土の栄養が無くなって元気に成長することが出来ませんし、団粒構造も崩れてくるので、根が上手に呼吸できなくなってしまいます。
可能であれば、1年毎に植え替えを行うのがベストですよ。
多肉植物の植え替えの時に根っこを切るハサミは消毒しよう
多肉植物の植え替えでは「失敗した」という話を耳にしますよね。
失敗の理由の一つに、根を整理する時の剪定ハサミがあります。
剪定ハサミを使って根っこを切って整理しますが、この時に剪定ハサミを消毒しておくことが大切です。
消毒しないと、ハサミが媒体となり根の切り口へ菌を運んでしまうことになるのです。
切り口から侵入した菌は、病気を引き起こします。
多肉植物を元気にするために行うのに、病気を移してしまって本末転倒です。
剪定ハサミを消毒する方法は熱湯消毒、アルコール消毒、第三リン酸ナトリウムがありますが、もっとも手軽なのは熱湯をかける方法です。
特別な用意が不要な点もおすすめの理由です。
はじめにしっかりと剪定ハサミを水洗いしてから、熱湯をかけて消毒してくださいね。
この一手間で、植え替え失敗のリスクを軽減することが出来ます。
いよいよ多肉植物の植え替え。根っこの切り方などのやり方を紹介
ここでは植え替えの流れと、根っこの切り方をご紹介しましょう。
植え替えに用意するもの
- 多肉植物
- 一回り大きな鉢
- 鉢底ネット
- 鉢底石
- 多肉植物用の培養土
- 剪定ハサミ
- ソイルスティック
植え替え方法をご紹介していきます
- 多肉植物の水やりをストップして、土を乾燥させる。
- 鉢の土がしっかりと乾いたら(約1週間程度)、鉢から多肉植物を取り出して、揉みほぐすようにして土を落とす。
- 根腐れを起こした黒ずんだ根や、古くなって乾燥している茶色い根を消毒した剪定ハサミで切り落とす。
- 直射日光の当たらない場所で、根が乾くまで2~3日休ませる。
- 用意した一回り大きな鉢に鉢底ネットを敷いて、鉢底石を入れます。
- 鉢の1/3程度まで土を入れて、多肉植物を中央に入れます。
- 残りの土を鉢縁の2cm程度下まで入れます。
- ソイルスティックを土に挿して、根と根の間にも土が行き渡るようにします。
- 風通しの良い日陰で数日~1週間ほど休ませませます。
- 新しい土に根が馴染んだら、水やりを開始します。
根は切りすぎてしまうと弱ってしまうことがあります。
加減が掴めないうちは、根腐れを起こしている黒い根だけはきちんと処理しましょう。
古くなって乾燥してしまった茶色い根は多少残っても問題無いので、切りすぎないように注意します。
多肉植物の植え替えをしてあげると根っこが元気になったり良い事ばかり
多肉植物は1年ごとに植え替えてあげるのが理想的です。
植え替えにはメリットが沢山あります。
- 根っこの世代交代を促す
種類によって違うものもありますが、多くの多肉植物の根っこには寿命があります。
茶色くなって乾燥してしまっている根がそれです。
寿命が来てしまった根は水や養分を吸い上げる役割をあまり果たすことが出来ないのに、しっかりと場所はとっているのです。
これらの古い根を切り取って整理すると、新しい根っこが生えやすくなります。 - 根っこが生長して張りが良くなる
病気や古い根を切り落とすと、根っこが少なくなるので、多肉植物は根っこを増やす事に力を注ぎます。
その結果、既存の根っこはより太くなりますし、新しい根っこも生えて、根の張りが良くなります。 - 土の中の環境が改善される
水やりを行っていると、次第に土の団粒構造が崩れて来てしまいます。
団粒構造が崩れた土は風通しが悪くなって土の乾きが悪くなり、根っこはうまく呼吸できなくなって、根腐れを起こしてしまいます。
また、土の中の栄養も育てている期間が長いと次第に使われて減っていきます。
新しい土に植え替えることで栄養が増えるので、多肉植物はまた元気に育ってくれます。
株が大きくなる
植え替えをする時には、一回り大きな鉢に植え替えますよね。
植え替え環境が改善されて、育ちが良くなるのはもちろんですが、鉢が大きくなることで、根っこはさらに張ることが出来ますから、多肉植物はワンランク大きく育つことが出来るようになります。
植え替えを行った分だけ、育てている方のスキルも上がります。
これもメリットの一つですね。
多肉植物を植え替えする時の土について
多肉植物を植え替える時に気をつけなくては、剪定ハサミだけではありません。
植え替えでは必ず必要になる「土」は、多肉植物にとっては必要不可欠なものです。
多肉植物が好む土を理解すると、土も用意しやすくなります。
多肉植物は痩せて乾燥した地域に自生していたものが多いので、土の湿気には弱いです。
そのため、排水性や通気性がとても重要になります。
一般的にお店で売られている多肉植物用の培養土は、水はけの良い土になっています。
この水はけの良さが、園芸用の土ともっとも異なる点です。
多肉植物用の土が無くても、園芸用の土で代用するのは控えましょう。
代用するなら観葉植物用の土の方が向いています。
観葉植物用の土は室内で使う前提で配合されているので通気性が良く、病害虫を避けるために肥料も控えめになっているからです。
多肉植物用の土は、多肉植物全般に使うことが出来ますが、それぞれの多肉植物の好みにぴったり合っているわけではありません。
多肉植物には沢山の種類が合って、それぞれ自生地が違うので土の好みも多少異なります。
それぞれの好みに合わせた土を用意するのがもっとも理想的です。
始めのうちは多肉植物用の土で問題ありませんが、慣れてきたら土の配合にチャレンジしてみると良いでしょう。
植え替えは、1~2年に一度と定期的に行うのがおすすめです。
上手に根っこを整えてあげると、今までよりも元気に大きく育ってくれますよ。