多肉植物は成長に合わせて植え替えをする必要があります。この時、ただ単に植え替えをすれば良いというわけではありません。
植え替えをする時、正しい知識を知らないままで植え替えをすると、多肉植物を枯らして失敗してしまうこともあります。
ここでは、多肉植物の植え替えをする時に失敗してしまう理由と、正しい植え替えの方法についてご紹介します。
上手に植え替えをすることができれば、多肉植物を元気に育てることができますよ。
知識があれば失敗も少なくなりますので、植替えをする前にこれからご紹介する内容を確認してみてくださいね。
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多肉植物の植え替えで失敗してしまう原因
多肉植物を長く育てていると、必ず植え替えの必要が出てきますよね。
大きく成長した時や、根詰まりを起こしている時など植え替えが必要になりますし、長く育てていると土の質も低下します。
しかし、なんとなく植え替えを行うと失敗してしまうことも多いのです。
ここでは、よくある失敗の原因をご紹介しましょう。
多肉植物の植え替え時期
多肉植物には植え替えに適した時期があります。
多肉植物があまり活動していない休眠期に植え替えを行うと、根付く力が弱いため失敗の原因になってしまいます。
植え替え時期については、後ほど詳しく説明しましょう。
多肉植物の植え替えに必要な鉢の大きさ
植え替えを行う時には、今までの鉢よりも大きなサイズを選びます。
しかし、この鉢のサイズが多肉植物のサイズに合っていないと、失敗してしまう原因になります。
大きすぎる鉢では、多肉植物が吸い上げずに残る水分が多いためなかなか土が乾かず、根腐れの原因となってしまうのです。
また、根が成長する上でも都合が悪いのです。
植物によって異なる場合もありますが、鉢の中で植物が根を伸ばす時、鉢の縁に沿って根を伸ばす傾向があるのです。
そのため、大きすぎる鉢の場合には根が横に張って、下の方に広がらないということが起こります。
これは不自然な成長といえるので、多肉植物によっては良い環境とは言えません。
大は小を兼ねるとよく言いますが、多肉植物の鉢に関してはそれは当てはまりません。
失敗しない多肉植物の植え替えの時期
先ほど少しご紹介した「植え替え時期」について、ここでは詳しくご紹介したいと思います。
植え替える時期は、多肉植物の種類によってそれぞれ適期が異なりますが、成長期の前に行うのが最も良いタイミングです。
成長期には多肉植物は活発に活動して、根も葉っぱも茎もぐんぐんと成長しますから、新しい土にも馴染むことができ、植え替えの成功率がグッと上がります。
反対に休眠期には、多肉植物はあまり活動しなくなりますから、根もあまり成長せず新しい土に馴染めずに弱っていく可能性があるのです。
成長期は、多肉植物の活動サイクルに合わせて3つのタイプに分けられています。
それぞれの植え替え時期をご紹介しましょう。
- 春秋型
春と秋が成長期で、真夏と冬は休眠します。
3~4月頃が植え替え適期です。 - 夏型
春から秋にかけての暖かい期間が成長期で、冬は休眠します。
3~6月頃が植え替え適期です。 - 冬型
秋~春にかけての涼しい季節が成長期で、夏は休眠します。
9~11月頃が植え替え適期です。
育てている多肉植物の成長タイプにあった時期に、植え替えを行うようにしましょう。
多肉植物の植え替えを失敗しないためにはタイミングも重要
冒頭少しご紹介いたしましたが、多肉植物を育てていると、植え替えが必要なタイミングというものがあります。
多肉植物の植え替えは、たいてい1~2年毎に行います。
同じ土のままでは土の団粒構造が崩れたり栄養不足になり成長が悪くなってしまうからです。
また、これくらいの期間が空くと、多肉植物自体も大きく成長して鉢いっぱいになっているはずです。
多肉植物を失敗しないで植え替えるタイミング
- 鉢底から根がはみ出している
- 多肉植物が成長して、鉢いっぱいになっている
- 下葉が落ちてしまい、そこから根が出てきている
- 外側の葉っぱが枯れてきている
- 1~2年植え替えをしていない
どれか一つでも当てはまるなら、植え替えを行ったほうが良いでしょう。
定期的に植え替えてあげることで、元気に育てることが出来ますよ。
多肉植物の植え替えをする鉢と用土について
多肉植物の植え替えでは「大きすぎる鉢」も失敗の原因になるというお話をさせていただきましたので、ここではどのような鉢を選ぶべきなのかをご紹介しましょう。
多肉植物の植え替えに適した鉢の大きさ
一般的には、今まで使っていた鉢のサイズより一回り大きいものを選びますが、長期間植え替えていない場合などはそれではサイズが合わないと言うこともあります。
また、植替えの際に株分けもする場合などには、小さな鉢が必要になるかもしれません。
鉢は多肉植物にサイズに合わせて大きさを選ぶと良いでしょう。
植える多肉植物の葉幅より一回り程度大きいサイズがベストです。
鉢の機能
鉢を探すとプラスチックや陶器など様々な材質で出来ていて、デザインも異なるものが沢山売られていますよね。
インテリアとして飾ることも多い多肉植物は、デザインはとても重要になると思います。
しかし、それと同じくらい機能面にも注目して選ぶようにしましょう。
多肉植物は水はけの良い土を好みますから、鉢も通気性の良いものを選ぶのがおすすめです。
素焼きの鉢はとてもメジャーで、通気性が良いとされていますよね。
他にもアンティークな質感だったり、セメントのような素材感などオシャレなデザインでも通気性を備えているものはありますから、いろいろと探してみると楽しいでしょう。
鉢は底穴の有るタイプが、水やりなどの管理がしやすくおすすめです。
多肉植物を育てる場合には、土も必要になりますよね。
土は多肉植物専用の培養土を使うのが、もっとも手軽でおすすめです。
しかし、すべての多肉植物にぴったりというわけではありません。
それぞれの種類に合わせたい場合には、自分で配合するのがもっとも良いのですが、植え替え初心者の場合には難しく、沢山の種類の土を用意しなくてはいけないので、慣れてからの方がおすすめです。
失敗しない多肉植物の植え替え方法
最後は植え替え方法をご紹介します。
多肉植物の植え替えに用意するもの
- 多肉植物
- 鉢
- 鉢底ネット
- 鉢底石
- 多肉植物専用の土(新しく清潔な土)
- 割り箸
失敗しない多肉植物の植え替え法
- 多肉植物専用の土は新しい清潔なものを用意します。
- 多肉植物の水やりを控えて1週間程土が乾くのを待ちましょう。
- 鉢から多肉植物を取り出して、根についた土を優しくもみほぐすように取り除きます。
- 根腐れをおこしている黒い根や、乾燥して茶色くなっている根を切り取って整理します。
- 鉢に鉢底ネットを入れ、鉢底石も入れます。
- 鉢の1/3程度まで多肉植物専用の土を入れて、多肉植物を真ん中に配置しましょう。
- 多肉植物専用の土を鉢縁から2cm程度下まで入れて、割り箸を挿して根と土を馴染ませます。
- そのまま半日陰の風通しの良い場所で管理して、1週間後に水やりを開始します。
根を整理する時に切りすぎてしまうと失敗します。
茶色い古い根なら、多少残しても問題ありません。
また、植え替え直後には水やりしないことも重要です。
特に根の整理をした場合には絶対にあげてはいけません。
切り口が乾いていないうちに水に濡れると傷んでしまう可能性もあります。
根が新しい土としっかり馴染んでから水やりしましょう。
植え替えは特に難しい手順なわけではありません。
ポイントを押さえれば上手に植え替えることが出来きますよ。
定期的に植え替えて、大きく元気に育ててあげましょう。