成長するとぐんぐんとツルを伸ばしていくかぼちゃ。どこまでも伸びていきますが、かぼちゃの収穫のタイミングはいつころなのでしょうか。
まずはわかりやすく収穫に適した月を紹介します。
またかぼちゃの様子をみたら収穫時期がわかるといいます。見極めのポイントはかぼちゃのヘタの部分に注目です。
収穫前には玉なおしという作業をしましょう。ほかの野菜にはない作業ですが、やり方やコツ、その訳をご覧ください。
かぼちゃの花は梅雨の頃から咲きはじめますが、確実に実を付かせるためにも人工授粉をしてあげましょう。
またかぼちゃは収穫後も甘くなるといいます。そのタイミングも紹介します。
家庭菜園で育ったかぼちゃの収穫が楽しみですね。
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家庭菜園で育ったかぼちゃの収穫の時期は
ホクホクとして甘みのあるかぼちゃは、子供も大人も大好きな人が多い野菜ですよね。
栄養価も高く年齢を問わず好まれる野菜なので、家庭菜園で育てる人も多いことでしょう。
かぼちゃは4月上旬から6月下旬に植え付けを行って、6月~9月頃が収穫時期になります。
見た目からは想像しにくいですが、2~3ヶ月と思いのほか早く収穫できる野菜なのです。
かぼちゃには、西洋かぼちゃと日本かぼちゃがありますが、日本かぼちゃなら受粉から約1ヶ月程度で収穫できます。
かぼちゃは、意外と早く収穫でき比較的簡単に育てることができますが、実は収穫のタイミングはとても難しい野菜です。
収穫は早すぎても遅すぎても美味しくなくなってしまう
収穫のタイミングを見極めるためには、受粉からの日数を数えることがとても重要です。
必ず忘れないようにメモを取りましょう。
また上手に収穫するためには、日数だけではなくかぼちゃ自体の様子を確認することも重要です。
それについては、次でご紹介しましょう。
家庭菜園のかぼちゃのヘタを見たら収穫のタイミングがわかる
かぼちゃの収穫はタイミングが最も重要です。
受粉から日数を数えてだいたいの頃合いになったら、かぼちゃの状態をしっかりと確認していきましょう。
収穫のタイミングを教えてくれるのは、かぼちゃのヘタです。
正式には果硬部と呼ばれますが、この部分の色で判断することができます。
立派なかぼちゃの実がなっても、焦って収穫してはいけません。
このヘタの部分がまだ綺麗な緑なら、もう少し待ちましょう。
ヘタの部分が白っぽくなりコルク化してきたら収穫を始められる
最もベストなタイミングで収穫したいなら、さらにもう少し待ちましょう。
かぼちゃのヘタの付け根部分に亀裂が入った時こそ、ベストタイミング
かぼちゃの収穫が早いと、甘みもホクホク感も少ないかぼちゃになります。ぜひ美味しくなる時期を見極めて、大切に育てたかぼちゃを収穫しましょう。
家庭菜園のかぼちゃの収穫前には玉なおしをしよう
美味しいかぼちゃを収穫するには、収穫前にも「玉なおし」という作業が必要です。
これは他の野菜にはない作業ですから、初めて耳にする方も居ることでしょう。
かぼちゃならではの育て方
かぼちゃは果実がとても大きくなリますよね。
そのため、かぼちゃが握りこぶし大くらいまで成長した時から、向きを変えて形を整える作業が必要になるのです。
作業自体はとても簡単で、握りこぶし大に成長したかぼちゃを花弁がついた方を下に向けて、下にプラスチックトレーなどを敷きます。
地面についたままだと緑色にならず、見た目が悪くなってしまいます。
また、腐りやすくなったり、雨や病害虫の被害を受けやすくなってしまうのです。
その後も7~10日程度の感覚で、かぼちゃの向きを反対にして、かぼちゃ全体に日光が当たるように調整しましょう。
小さな品種をプランターで栽培している場合には、プランターごと向きを変えても良いでしょう。
こうすることで、プロが栽培したような美味しそうなかぼちゃに成長します。
かぼちゃの花がさいたら人工授粉。そのやり方
かぼちゃを収穫するためには、「受粉」がとても重要になります。
なぜなら、受粉しないと果実が肥大しないので、かぼちゃとして収穫できないからです。
受粉は昆虫に任せて放って置くという方法もありますが、確実に収穫したいなら、「人工授粉」がおすすめです。
受粉は花がしぼむ前の晴天の早朝に行います。
雄花をとって花びらを取り除き雄しべをむき出しにします。
雌しべに雄しべの頭をこすりつけて受粉しましょう。
一つの弦(つる)に2個のかぼちゃが目安
大きいかぼちゃを収穫したいなら1つ、小さいものを収穫したいなら3個程度です。
着果を確認したら、不要な果実は早めに摘み取って、栄養が十分に行き渡るようにしましょう。
また、株元の雌花からは良いかぼちゃにならないので、早めに摘み取ってしまいましょう。
着果した先の葉っぱは10枚以上必要になります。
15枚以上葉っぱがあるなら果実を2個残しても良いですが、葉っぱが少なめの時には果実は1つだけに絞るのが良いでしょう。
かぼちゃに出やすい病害虫と予防策
家庭菜園での心配と言えば、病害虫ですよね。
かぼちゃで気をつけるのは病気は以下の2つです。
うどんこ病
うどんこ病は様々な野菜に発生する病気で、菌糸状のカビが原因です。
始めはポツポツと白い病斑が現れて、どんどんと葉っぱ全体に広がっていきます。
最終的茎や果実などにも広がり、放って置くと生育が悪くなるだけでなく、葉っぱや果実が奇形になったりします。
そのため収穫量も減ってしまうのです。
この病気は、雨が少なく土壌が乾燥している時期に発生しやすい病気です。
疫病
疫病も葉っぱや茎、果実にまで発生する病気で「カビ」が原因です。
特に茎の地面近くや若い果実に発生しやすく、始めは水が滲みたような病斑ができて、次第に暗褐色の大きな病斑が発生するようになります。
更に進行すると病斑にうっすら白いカビが生えます。
放って置くと最悪の場合には、株が枯れてしまいます。
この病気は雨が続いたり、土壌の水はけが悪い場合に発生しやすい病気です。
これらの病気を予防するためには、株元にマルチをしたり弦の下にわらを敷きましょう。果実の下にはマットを敷くのも良いでしょう。
家庭菜園のかぼちゃは収穫後に甘くなる
家庭菜園でかぼちゃを収穫したら、直ぐに食べたくなってしまいますよね。
しかし、かぼちゃをもっとも美味しく食べるタイミングは、更にもう少し後です。
かぼちゃは収穫したら、2~3週間ほど涼しい場所で追熟させる
かぼちゃに含まれるデンプンが糖質に変わって、甘みや栄養価がグッと上がります。
かぼちゃは切り口から腐りやすいので、切り口を乾燥させながら追熟させる
この方法を「キュアリング」と言い、美味しいかぼちゃに仕上げてくれる方法です。
キュアリングを行う時には、風通しがよく雨の当たらない場所にすのこなどを敷き、切り口をしっかりと乾燥させながら追熟させます。
収穫当初はデンプンが多く、ホクホク感や甘みが少ない状態ですが、キュアリングで追熟させるとデンプンが等に分解されて甘みがましてきます。
追熟を続けると糖化は進みますが、ホクホク感が減ってきて、腐りやすくなるので注意しましょう。
かぼちゃは収穫のタイミングがとても重要です。
しっかりと見極めて収穫し、追熟させることでとても美味しくなります。
キュアリングを行って、ぜひ美味しいかぼちゃにしてくださいね。