多肉植物の育て方。室内で育てる時の注意点と日光浴のコツ

ぷにぷにとした葉が魅力の多肉植物。多肉植物の生息地といえば砂漠。
なので日光は多肉植物にとって絶対に必要なものなのです。

多肉植物を室内で育てる場合には、いくつか注意点がありました。

室内での育て方で気をつけなければならないことが、日差しと水やりです。
年中同じ場所に置いておくのがNGなワケや、水やりでの大事なポイントを紹介します。

室内で育てる場合でも日光浴は必要でした。その日光浴のやり方とおすすめな方法、室外に出す時・室内に入れる時の注意点もご覧ください。

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室内での多肉植物の育て方。置き場所は季節ごとに変えてください

ぷっくりとした愛くるしい見た目の多肉植物ですが、比較的丈夫で育てやすいこともあり初心者にも人気の植物です。

多肉植物は屋外で育てることもできますが、大抵の場合は鉢に植えて室内で愛でることが多いのではないでしょうか?
一種だけでもその個性的な姿形がなんとも愛らしいですよね。
寄せ植えにするとさらにインテリア性も高くなり、愛らしさも倍増です。

室内だと多肉植物の種類に関係なく育てることができますから、特に初心者の場合に外よりも育てやすいでしょう。

しかし、室内で育てる場合にも注意しなくてはいけないことがあります。

多肉植物を購入してからずっと同じ場所に置いていませんか?

一度置き場所を決めてしまうと、ずっと同じ場所という方はとても多いです。
しかし、季節によって日の入りや日照時間は変わりますよね。
また、多肉植物は種類によって成長期と休眠期が違いますから、それぞれの特性に合わせて、置き場所も変えるようにしましょう。

春秋型(エケベリア、セダムなど)

春と秋が成長期ですから、この時期に日光が足りないと徒長の原因になります。
せっかくの愛らしい姿が、ヒョロヒョロになってしまうのは避けたいですよね。
たっぷりと日光を当てましょう。
しかし、強すぎる日光は葉焼けの原因になりますから、「日当たりの良い窓辺のレースのカーテン越し」くらいがベストです。

夏型(アロエ、カランコエなど)

夏が成長期になります。
基本的には日光が大好きですが、極端な暑さは苦手です。
そのため夏型のベストポジションも「日当たりの良い窓辺のレースのカーテン越し」です。
夏の置き場で注意しなくてはいけないのが、エアコンなどの風が当る場所です。
短時間であれば除湿されて良い効果も見込めそうですが、長時間風に当てるのは控えるようにしましょう。
さらに、水やりにも注意が必要です。
夏場は気温が高いので午前中に水やりすると蒸れてしまいます。
多肉植物は乾燥には強いのですが、湿度には弱いので、水やりは夕方以降で涼しくなってからにしましょう。

冬型(コノフィツム、リトープスなど)

多肉植物の中では比較的寒さに強い種類ですが、適温は5~20℃です。
窓辺は外気温と同じくらい寒くなりますから、お住まいの地域によっては注意が必要です。
冬が成長期ですから、冬場の日中は窓辺に置いて日光に当てて、日が暮れたら温かい場所に移動するのがベストです。
ダンボールや発泡スチロールなどに入れて、寒さを凌げるようにしてもOKです。
休眠期の夏は、涼しい半日陰の場所に置きましょう。

多肉植物にはたくさんの種類があり、そのすべてを把握するのは困難です。
初心者の場合は、同じ種類の多肉植物を集めると、管理もしやすいのでおすすめです。

多肉植物の室内での育て方。風通しも必要なので外に出すことも必要です

多肉植物を室内で育てる時には、「風」にも気を配る必要があります。
風通しが悪いと害虫被害にあってしまうかもしれませんよ。

室内で育てている場合、「害虫被害」が意外に思えるかもしれませんが、そんなことはありません。
また、風通しが悪いと徒長の原因にもなりますから、「風」は多肉植物を上手に育てるためのポイントになります。

多肉植物の害虫は、湿潤な環境が苦手で乾燥を好む場合が多く、風通しが悪いと発生しやすいのが特徴です。
カイガラムシやコナカイガラムシ、ハダニなどが多く、どれも風通しを良くすることで予防する事ができます。

可能であれば、2~3日置きくらいで外の光と風に当てるのがおすすめです。
日にちの間隔はあくまでも目安です。
季節や環境、植物の個性にも寄りますから、様子を見ながらいろいろ試してみるのが良いでしょう。

朝夕に窓を開けて換気したり、サーキュレーターなどを上手に利用するのもおすすめです。
出かける前に外に出して、帰ったら室内に戻すというサイクルでも良いでしょう。
自身の生活パターンに合わせた方法を見つけるのが、続けるためのコツです。

多肉植物の育て方。日光浴はローテーションを組むのがおすすめ

多肉植物にとっては、日光浴はとても大切です。
日の当たらない場所で育てたからといって、いきなり枯れることはありませんが、体内に貯めていたエネルギーは少しずつ削られて、いずれ使い切ったら枯れてしまうことでしょう。

エネルギーを充電するためには、日光浴が必要になります。
だからといって、強い日差しにガツンと当てて一気に充電というのは、植物ですから無理があります。

出来るだけ日当たりの良い窓辺で、日光浴させてあげましょう。

そこで問題になるのがスペースです。
窓辺の日当たりの良いスペースは限られていますよね?
たくさんの多肉植物を育てている場合、全てを日光浴させるのは難しくなるかもしれません。

そんな方に提案したいのが、2~3鉢でチームを組んで、ローテーションさせる方法です。
ローテーションすることで、満遍なく日光浴することが可能になります。
この方法は屋外で日光浴させる場合にもおすすめです。

また、多肉植物の中でも日影に強いものありますから、そういった種類を選ぶのも良いでしょう。
ただし、それらの種類も日影に強いだけで日光が必要ないわけではありませんから、日光浴ローテーションの仲間に入れてあげてくださいね。

外に出した多肉植物を室内に入れる時に注意することとは

風通しのために外に出していたり、屋外で育てていたけど日差しが強すぎる場合など、室内に多肉植物を入れる機会もありますよね。

多肉植物は屋内で育てることができますが、成長や病気の事を考えると外にも出してあげるのが理想的です。
外から室内に多肉植物を入れる時には、「虫」に気をつけなくてはいけません。
当たり前ですが、外は室内よりもずっと虫の数が多いのです。
室内に入れる時に、害虫も一緒に連れ込んでしまっては、他の多肉植物にも危険が及びます。
それに、室内に虫がいるというのは、人間としても不快な状況ですよね。

先ほどもご紹介しましたが、多肉植物につく虫はカイガラムシやハダニ、アブラムシなどです。
そのどれもが、とても小さくて目で捉えられるギリギリくらいの大きさです。

目で確認して駆除できるのがベストですが、難しい場合には駆除グッズに頼るのも手です。
また、外にだす時には防除スプレーなどを使う方法もあります。

多肉植物の育て方。水やりのタイミングも大切です

多肉植物を上手に育てるためには、日光浴や風通しなどの他に、「水やり」も重要になります。

多肉植物で多い失敗の一つが「根腐れ」です。
多肉植物は乾燥した地域で自生したものが多く、そのため生き抜くために茎や葉っぱにたくさんの水を貯められうようになったと考えられています。
ですから、他の植物にくらべると少ない水やりで育てることが出来るのです。

多肉植物の水やりは「土がしっかりと乾いたら、たっぷり水を与える」のが基本です。
ですが、土の乾き具合は表面しかわかりませんよね。

そこで、チェックしてほしいのが葉っぱの状態です。
多肉植物の葉っぱはたくさんの水分を含んでいますからパンッと張りがあります。
しかし、水分が足りなくなってくると、薄くなったり張りが無くなったりしてくるのです。
そうなったら「お水が欲しいよ!」というサインです。

土が乾いていても、多肉植物からのサインが出ていなければ、水は足りている状態です。
サインが出たら、底穴から出るくらいたっぷりとお水をあげてくださいね。

普段から観察していると変化に気づきやすいので、出来れば毎日見てあげましょう。