すくすくと育っているお手元にある多肉植物を増やしてみませんか。
多肉植物は観葉植物のように増やすことが出来ます。
増やし方は「葉挿し」「挿し木」「株分け」のやり方がありますが、適した時期がありますので確認しておきましょう。
多肉植物にある夏型・冬型・春秋型の種類と適した時期を紹介します。
それぞれにあった時期を選ぶと良いでしょう。
また多肉植物の増やし方「葉挿し」「挿し木」「株分け」のやり方や注意点などもご案内します。
型や特徴や時期を確認して、仲間をどんどん増やしてみてください。
育っていく姿を見守るのも多肉植物を育てる楽しみの一つですね。
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多肉植物の増やし方。型別でみる適した時期とは
多肉植物は種類によって、増やすのに適した時期があります。
いろいろな種類がある多肉植物ですが、それぞれ活発に生育する期間と繁殖しやすい期間、休眠期があるものなどもあるため、そうした特徴を捉えて植物の状態に合わせて増やしていくことが大事です。
どんな種類の多肉植物がどんな時期にどんな状態なのかということを、大まかにまとめてみました。
多肉植物の種類とその生育時期
『夏型の多肉植物』
夏型の多肉植物の代表的なものはサボテンやアロエ、アガベ、ユーフォルア、カランコエ、クラッスラ、アボニア、アデニウムなどです。
それらは生育期は4~10月頃、11月~2月ごろまでが休眠期です。
この型の多肉植物が増やしやすいのは、休眠から目覚めた3~5月頃です。
『冬型の多肉植物』
冬型の多肉植物はアエオニウムやメセン、ダドレア、セネキオ、フォーカリアなどです。
それらの生育期は9月から翌年6月頃、その後8月までは休眠期です。
冬型の多肉植物を増やしたいときは、9月~11月頃までに増やす作業をしましょう。
『春秋型の多肉植物』
春秋型に当たるのはアドロミスクスやオロスタキス、ガステリア、セネキオ。センペルビブム、ハオルチア、パキフィツム、エケベリア、セダムなどです。
3月~6月頃と9月~11月頃に生育期があり、その間に休眠期を挟んでいます。
この型の多肉植物の場合は生育期よりも少し前の2月~4月、9月~10月ごろに増やすのがおすすめです。
このような特徴を持っていますので、それぞれ種類によって作業の期間が変わってきます。
その特徴に従って作業を行っていきましょう。
多肉植物の増やし方は3つあります
主な多肉植物の増やし方は3つです。
『葉挿し』『挿し木』『株分け』
この3つの方法のうちのどれかを使って多肉植物を分けていくことになります。
それぞれ大まかなやり方を紹介しますので、どんなふうに増やしたいか考えてみましょう。
多肉植物の方法別増やし方とその作業内容
『葉挿し』
葉挿しは植え替えや普段の管理の際に、ポロッと取れてしまった葉などでも行える作業です。
水分がカラカラに乾いてしまっているものは使用できませんが、それらを使って発芽を見守ることで増やすことが可能です。
『挿し木』
挿し木は植え替えや普段の管理の際に折れてしまったものなどでも行えます。
徒長してしまった多肉植物や、脇芽が成長してきたときなどにも挿し木の方法を使います。
乾燥などの工程を挟んで株を増やします。
『株分け』
土が乾いている状態の多肉植物で行うことが出来る方法です。
つながっている根元側の茎や根を分裂させて株を増やします。
ある程度成長しているものに、使える方法でもありますね。
これらの方法の中でどれが適切な増やし方かということを、植物の状態などを見て決めていきましょう。
不安なときは挿し木が一番安全ではないかと思います。
しっかりとした水分管理と乾燥を行いつつ、作業をしましょう。
それぞれの作業の気になる点などについて次の項目からご紹介していきます。
多肉植物の増やし方「葉挿し」の時期や温度について
葉挿しを行うときによくある疑問について考えてみました。
葉挿しを行うときにみなさんがよくぶつかっている疑問などをまとめてみたので、これらを見つつ作業をどのようなタイミングで行うか考えてみましょう。
葉挿しをする時によくある疑問
- 何月ごろが向いているのか?
これは多肉植物の種類にもよりますが基本的に3月~5月、または10月~11月の気温が10~20℃前後の期間といえます。暑すぎず寒すぎずという時期に行うのがいいでしょう。 - 天気は関係あるのか?
天気は主に関係ありませんが、湿度の低い時期をおすすめします。 - 屋外と室内、どちらの作業がいいのか?
どちらでも作業は可能ですが、出来る限り光の弱い場所で行うのが好ましいです。
多肉植物は屋外などの直射日光の当たる場所でこうした作業を行うと、葉の水分が失われすぎてしまうので気をつけてください。 - 日の当たり具合はどれくらい?
多肉植物には芽や根が出るまで光は必要ありません。
基本的に、作業中や作業終わりたての段階では光の弱い場所がいいでしょう。
成長し始めていることを確認できたら、それではじめて光に当てるというのが多肉植物にとって優しいやり方といえるでしょう。 - 別鉢に引っ越すタイミングは?
別の鉢に引っ越しをするタイミングは子株が大きくなったら、ですが、それを見分けるのに一番わかり易いのが葉が枯れてきた、葉が萎れてきたという目に見えてわかる目安で判断することです。
小さすぎる苗はせっかくのびてきた根を切ってしまうことになるので、時期をしっかり見極めましょう。
葉挿しのよくある疑問点でした。
多肉植物の増やし方「挿し木」について
挿し木とは、株の一部を切り取りそれが発根したら鉢を増やすという方法です。
基本的な手順としては、種類にもよりますが、カットした多肉植物を風通しのいいところに立てて乾燥させ、置いている間に発根したものを植え直すというものになります。
この挿し木の作業に必要なのは水はけの良い土と新しい鉢、増やしたい多肉植物などです。
水分がカラカラになっていなければ折れてしまったものなどでも、基本的な挿し木のやり方で増やすことが可能ですので、お試しください。
挿し木で一番気をつけることは、発根し新しい鉢に移したときに様子を見てから水をあげるということです。
発根した根がしっかりと根付き、成長していっているのを見届けてから出ないと水をあげてはいけません。
多肉植物は自分の葉の中に蓄えた水分で生きていけるように進化した植物ですので、こちらからかわいそうだと水をあげてしまうとかえって根を腐らせてしまう原因となってしまったりもします。
挿し木を行っているときは水やりのタイミングを充分に気をつけて行う必要があるのです。
多肉植物の増やし方の時期や「株分け」のやり方
多肉植物の株分けを行うときはまず、株分けしたい多肉植物の種類の特徴をしっかりと捉えてから行いましょう。
種類によって株分けのやり方も大きく異なるということもあるため、株分けをはじめる前にその種類のことをたくさん知っておくということは大事なことです。
では基本的な株分けのことについてご紹介します。
- 基本的な株分けのこと
- 株分けを行うときは事前に準備が必要です。
株分けを行うときには株分けを行う、多肉植物の鉢の土が乾いている状態で行うのがベターです。
湿った土の状態で株分けを行ってはいけません。
株分けを行いたいと思ったら、1~2週間は水やりを控えて準備をする必要があります。
まずその準備が出来てから、株分けをスタートさせましょう。 - 株分けにはハサミが必須です。
それも普通のハサミでなく、消毒したものが好ましいです。
切り口から雑菌が入ってしまうと多肉植物を弱らせるどころか、増やそうと切り離したどちらもだめにしてしまうということが起こりかねません。
カット前にハサミをバーナーやライターで炙り、消毒用アルコールで拭き、しっかりと消毒をしてから使用しましょう。 - 株分けを行うときには、鉢から多肉植物を抜き、土の中でつながっている状態だった茎を切り離し、分けていきます。
- 切り口を風通しのいい場所で乾燥させて、新しい土に植えます。
このときも挿し木のときと同じく、成長し始めるのを見守ってから水を上げます。 - 新しい鉢に移して1週間~10日前後は水を与えずに、見守る期間が必要です。
- それらの作業を終えたらやっと株分けは終了です。
3種類の多肉植物の増やし方と、種類による増やすタイミングについてご紹介しました。
いろいろな方法があるのでどんなものが適切なのか、植物に合わせて考えていきましょう。