カネノナルキという名前でも知られている多肉植物の花月。育て方がわからないと、上手に育てることができませんよね。
特に今まで多肉植物を育てたことがない人は、どうやって育てれば良いのかほとんど知識がない状態だと思います。
多肉植物の花月を育てるときは、一体どうやって育てれば良いのでしょうか。
ここでは、花月の基本的な育て方についてお伝えします。水やりや日当たり、置く場所や植え替えなど、育てる時に必要な基本的な知識についてお伝えしますので、是非参考にしてみてくださいね。
また、花月は自分で増やすこともできます。増やし方のポイントについても併せてご紹介しますので、そちらもチェックしてみてください。
スポンサーリンク
関連のおすすめ記事
-
多肉植物【セダム】の基本的な育て方。初心者でも育てやすい品種
最近、多肉植物はお部屋のインテリアとしても人気ですよね。他の植物に比べ、お世話も比較的手間が掛からず...
-
多肉植物の植え替えの方法を紹介。準備する物やチェックポイント
元気に育っている多肉植物の鉢は何年くらい経っていますか? 1年以上経っている場合や、鉢の底から根が...
スポンサーリンク
多肉植物花月の育て方、水やりについて
多肉植物には沢山の種類がありますよね。
日本では割と馴染みのある植物に「花月」があります。
この名前ではピンとこなくても、「金のなる木」という名前なら耳にしたことのある人も多いのではないでしょうか。
花月は南アフリカ原産で、多肉植物の中でも水を蓄える能力が高い植物です。
花月は年間を通して水はあまり必要としない多肉植物
乾燥に強い分、湿った土は苦手で根腐れを起こしやすくなります。
花月は夏型のクラッスラなので、春から秋にかけてが生長期となります。
生長期には土がしっかりと乾くまで待ってから、たっぷりの水を与えます。夏場は気温が高くなりますから、蒸れを防ぐためにも涼しい夕方以降の時間帯に水やりしましょう。
花を咲かせたい場合には、7~9月の間の水やりは控えるようにします。
冬は休眠期になりますから、ほとんど水やりは行いません。
月に1度程度を目安として、暖かい日の日中に水やりを行いましょう。与える量も、鉢底からわずかに水が流れ出る位で十分です。
この期間に水を与えすぎると根腐れの原因になったり、凍結して株が傷む可能性もありますから注意しましょう。
また、寒暖差は花月にダメージを与えるので、温度変化の少ない場所に置くようにします。
寒暖差が大きいと、花も付きも悪くなってしまいます。
多肉植物は全般的に他の植物よりも水やりが少なくて済みますが、花月の場合は特に乾燥を意識して育てるようにします。
日当たりは?多肉植物、花月の育て方
植物には水の他に、光や土も必要ですね。
花月は乾燥した地帯に自生している、日当たりを好み湿気を嫌う
生長期には、日当たりの良い屋外で育てる方が良いでしょう。
しかし、直射日光ではさすがに強すぎるので、半日陰で風通しの良い場所がベストです。
また、湿気を嫌うので雨には当たらないようにしてください。
土が湿ってしまうと根腐れして枯れてしまったり、枯れなくても弱い株になってしまいます。
可能であれば、雨の日は室内に移動するのが良いでしょう。
屋内で育てることも出来ますが、生長期にあまり光に当たらないと徒長の原因になってしまいます。
花月は気温が下がる冬は室内で育てるのがベスト
室内でも、場所によっては外気温に左右されるで注意しましょう。
先ほどもご紹介しましたが、寒暖差は花月にダメージを与えてしまいます。風通しが良く、寒暖差のあまりない場所で育ててくださいね。
花月の育て方、肥料について
植物である花月を育てる時には、水や光、そして土が重要になります。
水と光についてはご説明しましたから、最後は土についてお話しましょう。
花月は、水分を沢山蓄えることが出来て乾燥にも強い植物ですが、土の多湿には弱い傾向があります。
そのため、水はけの良い土を選びましょう。
市販の多肉植物用の土で大丈夫ですが、自分で配合する場合には、赤玉土(小粒)4:川砂4:腐葉土2くらいの割合がおすすめです。
地植えの場合にも、川砂やパーライト、腐葉土を混ぜ込むのがおすすめです。
花月は根を使って土の中の栄養を吸収するが、多肥を嫌うため基本的に追肥不要
追肥がなくても育ちます。特に活動が緩やかになる休眠期や真夏には、肥料を与えないようにしましょう。
肥料を施す場合には、生長期の4~10月に規定量の半分適度の緩効性化成肥料を与えるようにします。
カイガラムシなどの害虫被害や病気にかかった場合には、肥料を与えると回復に使うエネルギーを肥料から得ることが出来るので、回復が良くなる可能性があります。
弱ってしまったら、試してみてください。ただし、多肥を嫌う性質ですから、与えすぎには注意が必要です。
多肉植物花月の育て方、植え替え方法と注意点
多肉植物を鉢で育てていると、定期的に植え替える必要が出てきます。
根が成長して根詰まりを起こしたり、毎日の水やりで土の団粒構造が壊れてしまうと根腐れなどの原因になってしまうからです。
花月は2~3年に1度が目安、一回り大きな鉢に植え替える
植え替えを上手に行うポイントは、生長期の始めに行うことです。
生長期には花月の活動が活発になって、グングン生長する時期であり、葉っぱや茎だけではなく根も勢いよく生長します。
この時期に植え替えを行えば、順調に新しい土にも根付いてくれるはずです。
花月の植え替え方法
- 植え替えの1週間程前から水やりを控えて鉢の土を乾かします。
- 花月の根についた古い土を優しく落として、黒ずんでいる根は切り取りましょう。黒ずんでいるのは根腐れを起こしている根です。
- 根の切り口が乾燥するまで、置いておきましょう。
- 切り口が乾燥したら、一回り大きな鉢に多肉植物用の土をいれ、植え替えます。
- 植え替え後はしばらく水を与えず、風通しの良い日陰で休ませます。
- 植え替えから4日~1週間程あけて水やりを開始し、1ヶ月後位から少しずつ光に当てるようにします。
植え替えは、根腐れの対処として行うことが出来ます。
花月の元気が無く、根腐れが疑われる時には、根をチェックして見てくださいね。
花月は自分で増やすこともできる
多肉植物は比較的簡単に増やせることをご存知ですか?花月も挿し木や葉挿しで増やすことが出来ます。
花月の挿し木方法
- 枝を5~20cm位の長さで切り取り、日陰で切り口を乾燥させます。
- 下の葉っぱを2~3枚落とします。
- 鉢に多肉植物用の土を用意して、枝を挿しておきましょう。
- 1ヶ月ほどで根が出てくるので、それまでは水を与えずに育てます。
花月の葉挿し方法
- 大きめの葉っぱを選んで摘み取りましょう。
- 平たい容器に多肉植物用の土を入れて、葉っぱの先が少し土を被るように浅く埋めます。
- 根や芽が出るまでは、水を与えずに育てます。
- 芽が育ってきたら、鉢に植え替えましょう。
花月を増やす時のコツ
- 土はしっかりと乾かしてから使うこと。
- 根が出るまでは水やりしないこと。
- 挿し穂の場合には切り口をきちんと乾かすこと。
挿し穂は剪定した時にでる枝で行うことが出来、枝によっては挿し穂下だけでも見栄えの良い鉢になりますよ。
お手入れの時にポロッと落ちてしまった葉っぱは葉挿しにしましょう。
葉先が潰れていると芽を出さないこともありますが、大抵の場合は可愛らしい子株に出会えます。
花月は水やりなどのタイミングさえ間違わなければ比較的育てるのが簡単な植物ですし、花も咲きます。
さらに増やすことも出来るので、育てる楽しみが沢山ある植物です。
ぜひ、元気に育てて長く沢山楽しんでくださいね。