初心者でも育てやすいと言われている多肉植物ですが、その中でも育てやすい種類があります。いったいどんな種類のものが育てやすいのでしょうか。
初心者でも挑戦しやすい多肉植物の種類を紹介します。
また、多肉植物を育てるときにはどんなことに気をつけたらいいのでしょう。育て方のポイントやコツとは?多肉植物を買うときには、育成時期に合わせて買うといいようです。これからの季節に合うものをぜひ選んでくださいね。
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初心者でも育て方が簡単な多肉植物の種類
部屋にあるとオシャレに見えて、癒やしも与えてくれる観葉植物ですが、意外と育てるのが難しいですよね。
「育てるのは簡単ですよ」と勧められてついつい買って見たものの、すぐに枯らしてしまった経験はありませんか?
私も仕事で疲れていると水やりを忘れてしまったり、休みの日には日光浴でもと思っていたけど出かけてしまったりして、気がついた時には葉っぱが黄色に…そしてそのまま枯れてしまったという経験をしました。
そんな私でも育てられるのでは思ったのが、多肉植物です。何より、ぷっくりとした可愛らしい見た目に癒やされます。
多肉植物の原産地や特徴
主に熱帯地方を中心とした乾燥地域です。
強い乾燥に適応するために、茎や葉っぱに水分を蓄えるようになったと考えられています。
ですから、乾燥に強く水やりの回数は少なくて済むのです。お世話は少ない方が、初心者としては挑戦しやすいですね。
また、多肉植物は多くの栄養を必要としないという点も、初心者向けの理由です。
初心者向けの多肉植物
多肉植物には沢山の種類がありますが、その中でも初心者が育てやすいと言われる種類をご紹介しましょう。
- エケベリア
楕円やヘラ型の葉っぱをバラのように生やします。
中でも「白ボタン」と呼ばれる品種が丈夫です。
真っ白でロゼット状に生えた葉っぱがなんとも可愛らしく、オレンジ色の花を咲かす点もおすすめポイントです。 - セダム
多肉植物なかでもとても種類が多く、葉っぱも花のようなものや豆粒のようなものなど様々です。
丈夫でたくましいので、屋外のグランドカバーや屋上緑化にも使われます。
セダムの中でも「虹の玉」は、寒くなった頃には紅葉が楽しめるのでおすすめです。 - カランコエ
乾燥に強く手間のかからない植物です。
カラフルな花を咲かせるのが特徴的ですが、美しい葉っぱや面白い株姿になるものもあります。
「金のなる木」が有名で、見たことのある人も多いのではないでしょうか? - グラフトぺタルム
肉厚な葉っぱをロゼット状に広げます。
初心者向けと言わるのが「ブロンズ姫」で、中央付近がピンクがかっていてとても可愛い色合いをしています。
ベビーピンクに紅葉するパルヴォリバーも可愛く人気があります。 - センペルビウム
雪がかぶっても大丈夫なくらい寒さに強い種類です。
ランナーが伸びて子株がたくさん増える品種が多いので、小さく可愛い子株を育てて増やす楽しみも味わえます。
上記の種類以外でも、比較的育てやすいものが多いです。
多肉植物は自生していた場所によって育て方が少し違いますが、たくさんの種類がありますから、まずは見た目で育ててみたい多肉植物を探して見るのもおすすめです。
多肉植物の育て方で初心者が用意するものとは
育ててみたい多肉植物が決まったら、多肉植物の購入と育てるための準備です。
多肉植物は、たいてい鉢に植えられた状態で販売されています。最近ではオシャレな鉢に植えられているものもたくさん見かけますよね。
多肉植物が鉢植えになっている場合
1点だけ確認しましょう。鉢底に穴がありますか?
穴がないと水が溜まって根が腐ってしまう原因になりますし、底から酸素を得ることもできません。
必ず鉢底に穴のあるものを選びましょう。また、鉢が小さすぎるのも根腐れの原因になるので注意しましょう。
多肉植物を植え替えする場合
鉢と土を用意します。
鉢は根が窮屈にならないように、適度な大きさで底穴のあるものを選びましょう。
底穴には鉢底ネットを敷いて使います。
土は水はけが良いものを選びます。もっとも手軽なのは多肉植物専用の土です。
無ければ観葉植物用の土で代用しても良いでしょう。
ただし、園芸用の土の場合には水やりのタイミングが難しくなってしまうので初心者にはあまりおすすめできません。
どうしても使う時には、川砂や赤土、鹿沼土などを利用して、排水性の良い土を多めに配合しましょう。
日々のお手入れ、育て方
肥料はあまり必要ありません。
多肉植物は丈夫な植物で肥料を施さなくても問題ありませんが、成長期にはゆっくりとした効果の肥料を適量与えます。
水やり用のジョウロも用意しましょう。
他の植物に比べると回数は少ないですが、水やりは必要になります。
水を与える時にはたっぷりと与えますから、霧吹きでは充分に与えるのがとても大変になります。
鉢のサイズに合わせたジョウロを用意するのがおすすめです。
多肉植物の育て方 初心者は外よりも室内がおすすめ
初心者が多肉植物を育てるなら、屋内で育てる方がおすすめです。
多肉植物は自生していた場所によって育て方が変わりますが、熱帯育ちの多肉植物の多くは冬の寒やさ湿度に耐えられません。
比較的寒さに強い品種でも5℃を下回ると枯れてしまう事があります。
また、暑さには強いと言っても、直射日光に当たり続けるのはよくありません。
葉っぱが黄色く変色して、そのまま枯れてしまうことがあるのです。
多肉植物が最も好むのは、春や秋の柔らかな日差しです。
初心者には、屋外よりも屋内で育てる方が温度管理がしやすいのでおすすめです。
日当たりと風通しの良い窓辺で育てましょう。
初心者でもわかりやすい、水やりのタイミング
普段のお世話は水やりだけです。
しかし、回数が少ない分、与えるタイミングがわかりにくいですよね?
水やりは土が乾いたら与えるのが基本です。
また、葉っぱの様子をよく確認することもポイントです。
葉が薄くなったり、色が悪くなったり、皺ができているなら水不足のサインです。
水を与える時に、底穴から水が出るくらいたっぷりと与えます。そして、土が乾ききるまでしっかりと乾かしましょう。
ドライとウィットのメリハリをしっかりつけることがポイントです。
多肉植物にも季節があります!育成時期とは
多肉植物は自生していた場所によって育ち方が違い、成長期によって3タイプに分けられています。
成長期と休眠期で管理を仕方を変えるのが、上手に育てるコツになります。
春秋型の多肉植物
春と秋に成長する種類で、夏と冬は休眠します。
成長期には通しの良い日向で育て、土が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。
休眠期は屋内の日向で育てます。
水やりは必要ありません。
夏型の多肉植物
夏に成長して、冬~早春は休眠します。
成長期の夏~秋にかけては風通しの良い日向で育て、休眠期には室内の日向で育てます。春~秋までは土が乾いたらたっぷりと水やりし、休眠期の水やりは少なめにして月に1~2回ほど与えます。
冬型の多肉植物
冬~春にかけて成長して、真夏は休眠します。
冬型といえど極寒では弱くなってしまう多肉植物もあるので、基本的に室内の日が当たらない場所で育てます。
夏場は風通しの良い場所で育てましょう。
春と秋を中心に水やりし、冬は月に3~4回程度にします。
休眠期には水やりはほどんど必要ありません。
多肉植物の魅力の一つに寄せ植えがありますよね。寄せ植えは、成長期が同じ種類を集めるのがコツです。
多肉植物も病気にかかるので気をつけましょう
比較的強く丈夫で育てやすい多肉植物ですが、病気や害虫の心配がまったくないわけではありません。
多肉植物は水や湿気に弱いので、梅雨時期には病気になってしまうこともあります。
黒点病や柔腐病(なんぷびょう)いった病気にかかってしまう可能性があります。
これらは多肉植物だけではなく、家庭菜園などでもよく耳にする病気なので知っている人もいるかも知れません。
黒点病はカビなどの菌による病気で、葉っぱに黒い点が現れ、どんどん広がっていきます。
葉っぱの表面に現れる病気ですから、病気に感染した葉っぱを取り除き薬剤を散布して殺菌しましょう。
軟腐病も細菌が傷から入り込んで、腐敗させる病気です。ブヨブヨとして変色してきたら、この病気の可能性があります。
この病気に感染すると残念ながら土ごと処分するしかありません。
害虫にはナメクジやカイガラムシ、アブラムシなどがいます。
葉っぱを食べたり養分を吸って育成を妨げるので、害虫を駆除しましょう。
ここでご紹介した以外にも様々な病気や害虫が考えられますが、じめじめと湿度の高い環境を好む傾向があります。
病害虫対策のためにも、風通しの良い場所で育てるのがおすすめです。