始めは小さかった多肉植物が大きく成長していませんか?
多肉植物も増やすことが出来るのをご存知でしょうか。
増やし方には「挿し木」という方法があります。
多肉植物を増やすということは難しいイメージがありますが、じつは初心者さんでも簡単に増やすことができます。
挿し木をする時の手順や必要な道具を紹介します。
夏型・冬型などの多肉植物に最適な挿し木の時期についても確認しておきましょう。
挿し木の楽しみは親株と子株の両方を楽しむことが出来ることです。多肉植物の魅力再発見です。
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多肉植物は挿し木をして増やそう。増やし方の手順を紹介
育てている多肉植物が徒長してしまった時などには挿し木を行って多肉植物の株を増やしてみませんか?
挿し芽とも呼ばれるこの方法は徒長した苗を整えることも出来るので、もしご自宅に不思議な形に成長してしまった多肉植物があったらチャレンジしてみてください。
挿し木の手順と準備
必要なもの
- 園芸ハサミ
- 新しい鉢
- 新しい土
- 苗の頭の部分を優しく持って、徒長した多肉植物の株元の少し下ほどの位置を切ります。
枝の先に葉がつく木立ちの種類以外の場合は、土から出た茎に葉が3つほど残った状態の部分で切ります。 - 茎だけが残ったもとの鉢と切り離した先が出来たと思います。
茎だけが残った方も成長しますのでそのまま成長を見守りましょう。切り離した側は葉の数を整え、土に埋まることの出来る茎の部分を作ってあげましょう。葉が残ったまま植えてしまうと、土に埋もれてしまう葉が腐ってしまうこともあるのでをつけてください。 - 切り離した側はビンやコップなどに立てた状態で根を乾燥させます。
切り離してすぐの緑色の状態で植えてしまうと腐ってしまうことがあるため数日は乾燥させます。
寝かせて乾燥させると歪んだ形になってしまうので、立てて乾燥させることをおすすめします。
このとき絶対にお水をあげてはいけません。切り離された側、もともとの株の方もそれは同じです。 - 数日乾かすとそのうち切り離された側から発根します。根が生えてきたら鉢に植える合図です。
- レイアウトを決めて土などに植えていきます。
挿し木のやり方は覚えておくと、徒長した多肉植物以外にも寄せ植えなどにも役に立ちます。
親株からも子株が生まれてくるのでふたつの鉢を楽しめるような状態になったかと思います。
多肉植物の増やし方、挿し木に必要なものを準備しよう
挿し木を行うときに使う土は水はけの良いものを選びましょう。
多肉植物の種類によっては、土の上にカラーの砂などを敷いてインテリアのようにレイアウトを楽しめる植物もありますので、鉢のイメージを膨らませてちょっと遊んでみるのもいいかもしれません。
新しく作る鉢の大きさも重要です。
小さすぎるとうまく成長できませんし、大きすぎても困ります。
増やす多肉植物の大きさに合わせて成長も見越したような大きさだといいですね。
挿し木をはじめる前には、ご自宅の多肉植物が挿し木で増やせるものかどうかも調べておきましょう。
挿し木で増やせる多肉植物
- セダム
乙女心、八千代、オーロラ、ブロンズ姫、小松緑、新玉綴りなどがセダムと呼ばれる種類に属す多肉植物です。
種類も多い多肉植物の分類なのでセダムに属するものは挿し木が可能です。 - クラッスラ
愛星、若緑、南十字星、星乙女、十字星、数珠星などはクラッスラという種類に属す多肉植物です。
これらはユニークな形の植物が多く、コレクションしがいのあるものが多数あります。 - アエオニウム
冬生育型の多肉植物であるアエオニウム属は代表するものだと黒法師やサンバースト、小人の祭りなどがあります。 - パキフィツム
紫麗殿や月美人、コンパクツム、千代田松、フーケリーなどがパキフィツムに属します。 - カランコエ
ファング、ベハレンシス、仙人の舞、月兎耳、福兎耳、ミロッティー、赫蓮などがカランコエに属す多肉植物です。
紅葉する品種や花を咲かせることもあるため多種多様な特徴があります。
これらが大まかな挿し木の出来る多肉植物です。ご自宅で暮らしている多肉植物のお名前はあったでしょうか?
多肉植物の挿し木の増やし方と最適な時期について
多肉植物の挿し木には向いている時期があります。
多肉植物は種類により夏型や冬型など色々なタイプが有り、それによって挿し木の時期も変わってきます。
挿し木のタイミングのタイプ別見極め方
夏型多肉植物
夏型の代表的なものはサボテンやアロエ、アガベ、ユーフォルア、カランコエ、クラッスラ、アボニア、アデニウムなどです。
これらは生育期が4~10月ごろであるため、3~5月くらいをめがけて挿し木を行うと繁殖させやすいです。
冬型多肉植物
冬型の代表的なものはアエオニウムやメセン、ダドレア、セネキオ、フォーカリアなどです。
これらの生育期は9月~翌年の6月くらいで、5月に休眠に入ります。そのため休眠の時期を避け、9月~11月くらいのあいだに株を増やしましょう。
春秋型の多肉植物
アドロミスクス、オロスタキス、ガステリア、セネキオ、センペルビブム、ハオルチア、パキフィツム、エケベリア、セダムなどが春秋型の多肉植物です。
生育期が3~5月と9~11月であるため、生育期の少し前の2~4月、または9~10月に増やすというのがいいでしょう。
こうした特徴がそれぞれにありますが、多肉植物は湿気に弱いため株への負担を抑えるために梅雨の時期や真夏は挿し木をしないほうがいいです。
タイミングを見極めて挿し木を行いましょう。
多肉植物の挿し木の他の増やし方、葉挿しにも挑戦
挿し木以外にも多肉植物には『葉挿し』という別の増やす方法があります。
多肉植物はちょっと触るとポロッと取れてしまう葉があったりします。
その葉は葉挿しに使える可能性があるため捨てないでとっておくことをおすすめします。
この方法は、セダム、カランコエ、エケベリア、クラッスラ、グラプトペタルム、パキフィツム、アドロミスクスなどが可能な種類です。
用意するもの
- 取れてしまった葉
- 乾いた土
- 平たい容器
葉挿しをするときは挿し木で根が出るまで乾燥させたのと同じく待つだけです。
葉挿しはその待つときの環境を整えて上げる必要があります。
平たい容器に乾いた土を敷き、その上に葉を仰向けに寝かせて置くだけです。
そのまま待つとそのうち根が出てくるはずです。風通しの良い明るい日陰や半日陰の場所でそのままにします。
挿し木の時と同じで、根が出るまで水をあげてはいけません。
根が出てきたら根に土をかぶせて、お水をあげてください。
そのまま育てていくと葉から子供がお花のように実り、子供が成長してくると元の葉は枯れていきます。
元の葉が完全に枯れたら優しく取り除き、生まれた子株を育てていきます。
このように葉挿しでも多肉植物を増やすことが出来ます。
元気な多肉植物から葉をもらいたい場合は、しばらくお水をあげていない状態をつくり、付け根がちぎれないように丁寧に取ってあげます。
無理に取るとそこから弱っていきますのでお気をつけください。
多肉植物を増やした後はどうする?ポイントも紹介
根が伸びた葉や子株は鉢に移されそのまま育てられていくことになります。
ひとつ植物が増えた状態になるので、それぞれの品種に基づいて育てていきましょう。
親株は生長が緩やかになりますが、枯れてしまうということはないはずです。
そのため増えた鉢をそれぞれ育てます。
多肉植物を増やしたいとき
- 葉や茎をしっかりと乾燥させる。
- 清潔な土を準備する。
- 根が生えるまで水やりを待つ。
上記3つのポイントに気をつけて増やします。
切り口が湿ったままだと底から腐ってしまいせっかくの作業がだめになってしまいますし、
古い土は過去に育てた植物の影響が残っていたり、虫の住処となってしまっていることもあるため土選びは重要です。
多肉植物は葉に水分を蓄えており、その水を使って新しい芽や根を作っていきますので根が生える前に水やりをすることは逆効果でしかありません。
多肉植物は砂漠などで生きる強い植物であるかわりにデリケートな面も持っていますので、焦らずしっかりとした作業で枯らさないように増やしていきましょう。