多肉植物【セダム】の基本的な育て方。初心者でも育てやすい品種

最近、多肉植物はお部屋のインテリアとしても人気ですよね。他の植物に比べ、お世話も比較的手間が掛からず、植物を育てるのが得意じゃない方にも育てやすいというのが人気です。

観葉植物にはたくさんの種類がありますが、セダムも人気の種類の一つです。
そこで、セダムの基本的な育て方をご紹介します。

小さくて可愛らしいセダムは多肉植物初心者にも育てやすい種類です。忙しくあまりお世話をできないという方にも育てやすいのが魅力ですね。

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多肉植物「セダム」の基本の育て方

多肉植物は比較的手間がかからないので、植物初心者にもおすすめの観葉植物です。
プックリとした肉厚な小さな葉っぱがとても愛らしく、インテリアとしてもとてもオシャレですね。

多肉植物の中でも、沢山の種類があり、葉っぱの大きさや形、色などバリエーションが豊富なセダムは人気があります。
日本に自生しているものもあり、グランドカバーとしても使われるほど、丈夫で育てやすい植物です。

セダムの基本的な育て方についてご紹介しましょう。

セダムの育て方

  • 置き場所
    セダムは日当たりを好みますが、高温多湿が苦手です。
    窓の近くでしっかりと日に当てると葉っぱが色良く育ちます。
    反対に日当たりが悪いと、ヒョロヒョロと徒長してしまうので注意しましょう。
    また、夏場の窓辺は高温によって多湿になることがあります。
    風通しの良い場所で管理しましょう。
  • 水やり
    セダムは春秋型で生長期は春と秋です。
    この時期には、土がしっかりと乾いたら、鉢底穴から水が出てくる位たっぷりと与えます。
    ポイントは土がしっかりと乾いてから水やりすることです。
    水分過多は葉っぱが落ちる原因になるので注意しましょう。
  • 温度
    セダムはグランドカバーとしても使われるほど丈夫ですから、温度はさほど気にしなくても大丈夫です。
    寒さに弱い品種の場合は、冬場の温度に気をつけましょう。

この育て方は、鉢植えを室内で育てる時の方法ですが、基本的には屋外でも同じです。

多肉植物セダムの育て方、鉢植えと地植えの方法

セダムは鉢植えだけではなく地植えも出来る丈夫な植物です。
耐暑性、耐寒性がありますから、風通しに気をつけていれば元気に育ってくれますよ。

ここでは、鉢植え、地植えの両方の植え方について簡単にご紹介します。

●鉢植えの方法

  1. 底穴のある鉢を用意して、ネットを敷き軽石を入れます。
  2. 多肉植物用の土を半分くらいまで入れて、セダムを鉢に入れ、残りの土で固定します。
  3. 割り箸などを使って、根と土を馴染ませ、1週間程日陰で休ませます。
  4. 根が新しい土に定着したら、水やりを開始し、日当たりの良い場所へ移します。

●地植えの方法

  1. 植え付けエリアの土を10cm程掘り起こします。
  2. 苗の根をほぐしながら、植え付けます。
  3. 1週間程度はそのまま休ませて、根が馴染むのを待ちます。
  4. 根が落ち着いたら、水やりを開始します。

地植えの場合には、お住まいの地域の冬場の気温などを考慮して、耐えることの出来るセダムを選んでくださいね。

セダムの育て方の注意点、心配な病害虫は

セダムは丈夫な植物ですが、病害虫が避けてくれるわけではありません。
特に地植えの場合には、可能性が高くなりますから注意しましょう。

セダムでもっとも気をつけるのは梅雨時期です。
雨や昆虫によって広がる感染症の、黒点病に注意しましょう。
黒点病は、一度感染すると回復しない恐ろしい病気です。
病気にかかってしまった時には、病気の株をすべて取り除いて、感染拡大を予防しましょう。
泥はねが原因で菌がついて感染することもあるので、水やりのときには霧吹きなどを利用して、泥がはねないようしましょう。

セダムで注意する害虫は、アブラムシ、ヨトウムシ、カイガラムシ、ナメクジなどです。
葉っぱと葉っぱが重なり合うような姿をしていますから、風通しが悪くなりやすく、これらの害虫を引き寄せやすいのです。

害虫を放って置くと葉っぱなどが被害を受けて、酷くなると株自体も弱ってしまいますから、見つけた時には捕獲しましょう。
カイガラムシなどの場合には、歯ブラシなどで擦り落とします。
小さな虫が大量に発生した場合には、捕獲するのが難しいので、スプレータイプの薬剤などを使って駆除すると良いでしょう。

これら害虫を予防するためには通気性が大切です。
鉢植えの場合には、風通しの良い場所に移動しましょう。
地植えの場合は、混み合っている株などを剪定して、風通しを良くします。
剪定にも適期があり、セダムの適期は生長期の始めにあたる3月と9月です。
選定することで新芽を促すことにもなるので、年に1回は行うと良いでしょう。

多肉植物セダムの増やし方

セダムを可愛がっている方なら、もっと増やしたいと思うことでしょう。
多肉植物は簡単に増やすことが出来ますし、増やす方法にも種類があります。

セダムの増やし方には「葉挿し」、「挿し木」、「株分け」の3種類が一般的です。
それぞれの方法についてご紹介しましょう。

多肉植物を葉挿しで増やす方法

葉っぱを使って増やす方法です。

まずは元になる葉っぱの用意です。
セダムの水やりを控えて乾燥気味になった頃合いで、大きめの葉っぱを優しく左右に動かして取り外します。
葉っぱの根元が潰れてしまうと、新芽を出さない確率が高くなるので注意しましょう。

多肉植物用の土を乾燥させて、平たい容器(バットなど)に入れ、平らに均します。
葉っぱを上向きに並べて、そのまま新芽や根が出るまで待ちます。
セダムは比較的早く芽を出す傾向があり、適期に行えば15日前後で変化が見られるでしょう。

根が出てきて、1cmほどになりしっかりとしてきたら、水やりを行います。

葉挿しは普段のお手入れの時にポロッと採れてしまった葉っぱでも行えるので、手軽にチャレンジできる方法です。

挿し木で多肉植物を増やす

挿し木は、カットしたセダムを土に植える方法です。
剪定後のセダムや、徒長してしまった部分をカットして行うことも出来ますよ。

ここではセダムをカットする手順からご説明しましょう。

まずはセダムのどこをカットするか決めます。
バランスを見てお好みの場所でかまいませんが、土に植えるので5~10cmになるようにします。
ハサミは熱湯消毒などを行った清潔なものを使ってくださいね。

カットしたセダムは下の葉っぱを数枚とって、整えましょう。
取り除いた葉っぱは葉挿しに使えますよ。

カットしたセダムの苗は、口の狭い瓶などに挿して、立てた状態で切り口を乾かします。
口の広い瓶を使うなら、上に網をのせたり、割り箸でセダムの茎を挟んで、箸の両端を輪ゴムなどで緩くまとめ固定して、瓶の上にのせると良いでしょう。

寝かせて乾燥させることも出来ますが、茎が曲がって植え付けにくくなるのでおすすめしません。

切り口は1ヶ月程度かけてしっかりと乾かします。
切り口が乾燥して、1cmほど根っこが生えてきたら、土に植え付けます。

鉢にネット、軽石、多肉植物用の土の順に入れて、割り箸などでくぼみを作り、苗を植え付けます。

1週間程はそのままで根と土が馴染むのを待ってから、水やりを開始します。

セダムを株分けで増やす方法

親株と子株を分ける方法です。
鉢からセダムを取り出すので、植え替えの時に行うのがおすすめです。

水やりを控えて、鉢の土をしっかりと乾燥させます。
鉢からセダムを取り出して、土を優しく落としましょう。
古い根や、根腐れを起こしている根はカットして整えます。

親株と子株に優しく分けてから、1週間ほど乾燥させます。

鉢にネットを敷き、軽石を入れて、半分くらいまで多肉植物用の土を入れます。
セダムの苗を中央に入れ、土を入れて固定します。
割り箸などを土に挿して、根の間に土が行き渡るようにしましょう。

根が新しい土と馴染むまで1週間ほど休ませてから、水やりを開始します。

説明が長くなってしまいましたが、どれも実際にやってみると意外と簡単ですから、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

多肉植物セダムの種類

セダムには沢山の種類があるのも魅力の一つです。
それぞれ葉っぱの色や形、大きさも違い、見た目も全く違うフォルムをしていますから、いろいろと集めてみるのも面白いですよ。

セダムの中でもメジャーなものをいくつかご紹介しましょう。

  • ミルキーウェイ
    セダムと言われてすぐに思い出すのは、この形ではありませんか?
    少しピンクがかった淡い緑色の葉っが重なり合うように生えています。
  • モリムラ万年草
    グランドカバーとして有名です。
    重なり合うような鮮やかな緑色の葉っぱで、小さな黄色い花を咲かせる事があります。
    寒さにも強くとても育てやすいしゅるいです。
  • 虹の玉
    セダムの代表格です。
    プックリとした緑の葉っぱが、ギュッとつまるように生えています。
    秋になって鮮やかに紅葉するのも魅力です。
  • ミセバヤ
    日本が原産のセダムです。
    葉先の尖った幅広で肉厚な葉っぱを、まるでお花の様に重ねて成長します。
    秋には濃いピンクの美しい花を咲かせます。
  • 玉すだれ
    たくさんのプックリとした葉っぱをつけながら、茎が長く垂れるように生長します。
    吊り下げるようにして育てられることも多いです。

セダムはご紹介しきれないほどたくさんの種類が合って、それぞれ個性的な色と形をしていますから、寄せ植えにして楽しむのもおすすめです。