人気の多肉植物ですが、とても多くの品種があります。
人気の品種の一つに、バラの花のような美しい姿が特徴のハオルチアがあります。
ロゼット型が人気で大きさも育てやすい大きさで、育てている方も多いと思います。
このハオルチアを増やしたいという時には、どのような方法で増やせばいいのでしょうか?
そこで、ハオルチアの増やし方の方法をご紹介します。増やし方にはいくつかの方法がありますが、一番オーソドックスな方法は株分けです。
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多肉植物「ハオルチア」の増やし方、株分けで増やす方法
多肉植物にはたくさんの品種がありますが、その中でもハオルチアは人気の種類です。
シャープなフォルムの「硬葉系」と、優しいフォルムの「軟葉系」に分かれていて、どちらもロゼット型に育ち、幾何学的な姿が魅力ですよね。
多肉植物は葉挿しや挿し穂で簡単に増やすことが出来ると言われますが、ハオルチアはどうなのでしょうか?
密に葉っぱの重なりあった独特のフォルムなので、そんな事が可能なのか不思議になりますよね。
結論から言うと、ハオルチアは葉挿しも可能ですが、株分けして増やすのが一般的です。
さらに、根挿しや種で増やすことも出来ますよ。
まずはもっともポピュラーな「株分け」からご紹介しましょう。
「株分け」は根元にできる小さな子株を切り離して、別の鉢で育てる方法です。
【株分けに必要なもの】
- 剪定ハサミかナイフなど(切り分けるもの)
- 子株用の鉢
- 鉢底ネット
- 鉢底石
- 多肉植物専用の土
- 割り箸
【株分け手順】
株分けするハオルチアは水やりを控えて、土を乾燥させておきます。
剪定ハサミやナイフなどは熱消毒しておきまましょう。
- ハオルチアを鉢から取り出して、根についた土を軽く揉みほぐすようにして落とします。
- ハオルチアの子株に太い根を残すようにして、剪定ハサミやナイフなどで切り離します。
- 子株用の鉢に鉢底ネットを敷き、鉢底石を入れます。
- 多肉植物専用の土を鉢の1/3程度まで入れて、ハオルチアの子株を置き、更に土を注ぎます。
- 割り箸を土に挿して、土と根を馴染ませます。
- 親株も、鉢に植え直しましょう。
分けた子株は半日陰の場所で3~4日ほど、水やりは行わずに休ませます。
すぐに水を与えると、根腐れの原因になるので注意しましょう。
3~4日程経ってから、水やりを開始します。
親株と子株を分けた時に、切り口が大きくなってしまった場合には、乾燥させてから植え付けるようにしましょう。
多肉植物ハオルチアの種類によっては根挿しでも増やせる
ハオルチアの増やし方は株分けが一般的ですが、他にもいくつか方法があります。
次は、「根挿し」をご紹介しましょう。
「根挿し」は文字通り、根を植える方法です。
ハオルチアの中でも玉扇や塊根花キリン(かきこんはなきりん)などの、ごぼう状の根を持つ種類に適しています。
【根挿しに必要なもの】
- 育苗ポット
- 多肉植物専用の土
- 割り箸
【根の手順】
根挿しするハオルチアは水やりを控えて、土を乾燥させておきましょう。
- 鉢からハオルチアを引き抜いて、根についた土を丁寧に揉みほぐして落とします。
- ごぼうの様な太い根を根元から切り取ります。
- 切り取った根を日陰で1日乾かします。
- 育苗ポットに土を入れて、中央に割り箸で穴を開けます。
- 根の切り口が土から1cm程出るようにして、植え付けます。
- 新しい芽が出来るまでは、日陰で水を与えずに育てます。
根を植え付けてから、5~6ヶ月ほどで新芽が出てきます。
多肉植物ハオルチアの増やし方、元気な葉を使って葉挿し
多肉植物の増やし方としてはもっともメジャーなのが「葉挿し」ではないでしょうか?
ハオルチアの場合も、基本的な手順は他の多肉植物を同じです。
ただし、ハオルチアの葉挿しの場合は、土に近い方のよく育った葉っぱを使って行います。
【葉挿しに必要なもの】
- 平らな容器
- 多肉植物専用の土
【葉挿しの手順】
多肉植物専用の土は、しっかりと乾かしておきましょう。
- ハオルチアの土に近い方の葉っぱをつまみ、丁寧に付け根から取り外します。
- 取り外した葉っぱは、風通しの良い場所で1週間ほど乾燥させます。
- 平らな容器に多肉植物専用の土を入れ、葉っぱを斜めに挿すようにして、軽く土に埋めます。
- 根と芽が出るまでは、水やりをせずに管理します。
ハオルチアは根や芽が出るまで時間がかかりますから、気長に待ちましょう。
早くて2週間程度で根を出しますが、遅いと半年近くかかる場合もあります。
また、それから更に半年~1年ほど経つとやっと新芽が出来てます。
新芽が出たら、鉢に植え替えて、3~4日程経ってから水やりを開始します。
葉挿しの方法は他の種類とさほど変わりませんが、とにかく時間がかかりますから、気長に待ってくださいね。
ハオルチアを種から育てる増やし方
ハオルチアは、種類によっては白く可愛らしい花を咲かせるので、種の採取が出来るのです。
ハオルチアの種は園芸店などで手に入れることが出来ます。
近くの園芸店にない場合には、ネットショップなどを利用してみるのも手です。
【種まきに必要なもの】
- ハオルチアの種
- 育苗トレイ
- 赤玉土小粒
- 霧吹き
【種まきの手順】
種は1週間冷蔵庫で冷やしてから使います。
- 育苗トレイに赤玉土を入れて、ならします
- 種を5mm間隔で撒いて、霧吹きで全体に水をかけます。
- 芽が出るまでは土が乾かないように霧吹きで水をかけながら、明るい日陰で育てます。
- 芽が出たら、土が乾いてから霧吹きで水をかけるようにします。
- 3ヶ月~半年ほど経って、苗が大きくなったら鉢に植え替えて育てます。
ハオルチアの種を自分で採取するためには、別の遺伝子情報を持つ2株を用意しなくてはいけまません。
受粉させて結実させると、種を採取することが出来ます。
ハオルチアを増やすのにおすすめの時期
ハオルチアの増やし方は「株分け」、「根挿し」、「葉挿し」、「種まき」の4つの方法があります。
最も一般的なのが株分けで、次が葉挿し、種類によっては根差しも可能です。
種を採取するためには遺伝子の違う2株以上が必要になりますから、なかなか難しいかもしれません。
このように増やす方法を知ると、すぐに試したくなってしまいませんか?
しかし、増やすのにも適期があります。
ハオルチアは春秋型の多肉植物なので、春と秋が生長期です。
ですから、生長期の始めにあたる4~6月・9~10月が適期となります。
生長期には活発に活動していますから、繁殖力も高く成功率が上がります。
反対に休眠期には活動を控えるため、増やすのは次の生長期まで待つ方が良いでしょう。
ちなみに、この増やすための適期は他の多肉植物でも同じです。
多肉植物は、育てるのも増やすのも、それぞれの生長期に合わせるのが、元気に育つ秘訣になります。