サボテンの種類「花籠」の基本的な育て方と注意点を確認

サボテン愛好家に人気が高い「花籠」。
入手が困難なところも魅力の一つかもしれませんね。

珍しい品種「花籠」を育てるのは難しいことなのでしょうか。その育て方をご紹介します。

まずはサボテンの育て方の基礎、水やりや肥料や病害虫について。

植え替えはしたほうが良いのでしょうか。その時期と注意点、冬の時期の過ごし方など詳しい育て方もみていきましょう。

種子から育てる方法もご紹介します。

また花籠は花が咲くのでしょうか?

こちらで、気になる花籠の育て方を確認することができます。

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サボテン「花籠」の基本の育て方について

サボテンの仲間である花籠という名前のそれは、アズデキウム・ヒントニーとも呼ばれています。アイキャッチ画像を設定

メキシコを原産地とするこの植物は1990年に発見されたサボテンの中でも比較的に新しい品種で縦に入る細かい稜線に沿ってトゲが生えています。

非常に特徴的は形をしているこの花籠は成長が非常に遅い品種であることも有名で、年に数ミリしか成長しません。
しっかりと成長しても直径20センチほどにしかならない小さなサボテンであるがゆえ、水やりのやり方や越冬させるときの環境づくりなどにコツが必要な品種です。

アズデキウム・ヒントニーいわゆる『花籠』の基本の育て方

まずは水やりです。
この種類はサボテンの中では珍しく極端な乾燥を嫌います。
水の与えすぎに注意しつつも、春と秋には土が乾ききる前に水をたっぷりと与えるのがポイントになります。
春と秋に生育期が訪れる種類ですので、休眠期に当たる夏と冬には水やりを控えめにします。

次は肥料についてです。
花籠に使用する肥料は植え替えの際に使用する用土に含まれる栄養素で十分に育てられます。
もし肥料を与える場合には生育期にごく薄めた液体肥料を控えめに与える程度にしましょう。

最後に、この品種は病害虫に注意する必要があります。
カイガラムシと呼ばれる虫がついてしまうことがありますので、そうした状態を招かないこと、もしついてしまったら早急に対処しましょう。

これらが基本的な花籠の育て方です。
まだまだ細かく多岐にわたってお世話の内容がありますので、次の項目でも紹介していきますね。

花籠の冬は?サボテンの植え替えや増やし方や育て方

花籠は形に歪みや変形がなく元気な株を選択して育て始める方が好ましいです。
土に苔が生えていたり、鉢と株のバランスが取れていないものなどは避けましょう。

育て始めたら様々な作業が必要になってきます。
それらについてまとめてみたので、少し頭に入れておきましょう。

花籠のより詳しい育て方

植え替えや鉢替えについて

1~2年毎を目安に植え替えを行いましょう。
植え替えをすることによって土の中での根詰まりを解消させられます。
春の始めや秋の始め、生育期の始まり頃に行い、植え替えをする際には数週間の断水を経てしっかりと土を乾燥させた後に行います。
植え替えのときには鉢から花籠を取り出したら、根についた土を丁寧に取り払い、古い根を切除して根ごと日陰で乾燥させます。
乾燥したら新しい鉢と土に植え、水やりをするのはその後1週間から10日が経ってから開始します。
水をやるタイミングを間違えると弱ってしまうので気をつけましょう。

花籠は越冬できない

花籠は寒さに強い品種ではありますが屋外での越冬までは出来ません。
そのため室内での越冬を行いましょう。
水やりは土の中まで完全に乾いてから行うようにして、株を休ませてあげます。

花籠を増やすときには

ある程度成長すると子株が出現します。
子株を株分けや挿し木などを行って増やしていきます。
花をつけた場合も種から育てるという方法で増やせますが、成長が遅い種類ゆえにマッチ程度の大きさになるまでにも5年ほどかかるのだそうです。
接ぎ下ろしなどの作業を行うこともあるそうなので、増やすときは慎重に行いましょう。
お世話の中にこのようなものも含まれてきます。
他の多肉植物でも行われることですが、花籠には花籠に合ったやり方がありますので、特徴を捉えてタイミングなどを見計らいつつ行いましょう。

サボテン「花籠」の見方のポイント

花籠は春から夏にかけて花を咲かせます。
咲かせる花はうすピンクや白などの小さなものです。
花籠を育てる上で注目したいポイントはまずこの花ですね。

花の他にも子株が増えひしめき合うように集まっている姿はなかなかユニークでかわいらしいので、若株からゆっくりと育てていくとぽこぽこと増えていくのも見ていて面白いのではないかと思います。

寒さにある程度強く強健な種類でもあるため、夏の蒸し暑さと越冬の際の気温に注意していればある程度容易に育てていくことも可能です。

育てるときは適度に遮光のある風通しのいい場所を選びましょう。

個体によっていろいろな形に姿を変えていきますので、どんな形に成長するかを想像しつつ楽しみながら育成していきたいですね。

花籠を種子から育てる育て方

花籠は花を咲かせる種類なので種から育てていくことも可能です。
そのため、種をうまく処理することでさらに株を増やすことが出来ます。

その際はまず種を殺菌剤を使って消毒しましょう。
使用する消毒剤はベンレート水和剤などです。

消毒させたらよく乾燥させて平らな鉢に底砂とボラ土を1cmほど敷きます。
その上にやわらかく粒子の細かい土を培養土として使用し、種子を撒きます。

土を被せる必要はありませんので、撒き終えたら先程と同じくベンレート水和剤などを霧吹きで散布し育て始めます。

毎日霧吹きで水をかけて土の表面を乾燥させないようにしたり、腰水を行ったりして日々のお世話を開始します。

鉢は風通しがよく乾燥している場所に設置するのが好ましいです。

ゆっくりと成長していく花籠がしっかりと大きくなれるよう、焦らずゆっくりとペースを合わせてお世話をしていきましょう。

花籠が咲かせる花とは

花籠には淡いピンク色の花が咲きます。
ヒントニーという名前のついた同系種には濃いすみれ色の花が咲きます。

同じような見た目で同系種でも花の色に違いが出ます。

花が咲くときもなんともあっさりとしていて、前日につぼみすら付けていなくとも翌日の朝には花が出現しているなんてこともざらにある品種です。

そういった場合には昼にはぱっと花が咲いて、数日でしぼみます。

平日などだと仕事に行っている間に咲き終わってしまっているなんてこともあるので、なるべく目に焼き付けられるようタイミングを合わせられる状況を作りたいものです。

ですが花が咲くかどうかということは見た目などで判断できるものでもないので、運に任せてきれいな花を目にできる日を待つのがいいでしょう。

それぞれ品種により色味の違う花を咲かせますので、そうしたきれいな花を目にできるよう日々のお世話を怠らず、花籠のペースに合わせて過ごしていけるといいですね。