水耕栽培でサボテンを育てていたらカビが!原因と対処方法とは

サボテンを育てている人の中には、水耕栽培で育てている人もいます。
見た目も綺麗で管理も簡単ですが、うっかりするとサボテンや、その器にカビが生えてしまうこともあります。
水耕栽培のサボテンにカビが生えてしまう原因とはどのようなものなのでしょうか。
ここでは、その理由と対処方法についてご紹介しますので、是非参考にしてみてください。

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水耕栽培のサボテンにカビが生えてしまう原因

水耕栽培のサボテンは見た目も可愛く大変人気なのですが、カビの危険性と常に隣り合わせにあります。

それはなぜなのかというと、サボテンを育てるために水に入れている液体の肥料が栄養源となり、カビが育つために必要な水分も揃っているため、カビにとっては絶好の繁殖場所となってしまうのです。
また、サボテンは日当たりの良い温かい場所に置きますので、この温度もカビの繁殖には欠かす事のできない大切な条件になってしまうのです。
サボテンがすくすく育つ場所はカビもすくすく育ってしまうなんてとても悲しいですが、カビは生命力も強く、サボテンにも影響を与えてしまう可能性がありますので見つけたらすぐに取り除いてあげましょう。

また、一見カビに見えてしまうのですが、水耕栽培でもう一つ発生しやすいのがアオコという植物性のプランクトンです。

水に入れた液体肥料の栄養を使ってどんどんと増えます。
海などで時々大量に発生して漁師さんを悩ませるあのアオコがサボテンの水耕栽培にも発生してしまう事があるのです。

アオコも温かい水と日光が大好きで、昼夜の温度変化が激しいような場合の水温の変化が発生の条件の一つになっています。
これは窓辺に置いてあるサボテンにも同じことが言えます。
昼間は日光で水温が上がりますが、日が暮れると水温が下がります。
アオコが発生してしまうと見た目はもちろんの事、ニオイが気になったりサボテンに十分な栄養がいかなくなってしまいますのでこちらも見つけたらすぐに対策をしましょう。

水耕栽培のサボテンにカビが生えた時に出来ること

水耕栽培のサボテンにカビが生えてしまったら、まずはそれが本当にカビなのかという事を確認します。

サボテンの周りに発生する白い物には、水分のミネラル分が結晶化してしまったものや、サボテンの根毛だったりする可能性があります。
いずれも水の状態を見てみて、水が濁っていたり悪臭を放っていたらカビと判断する事ができますので注意しましょう。

カビの範囲を見て、範囲が小さい場合にはその部分だけをしっかりと水で洗い流します。

水で洗ったからとそのまま戻してしまうと菌そのまま戻ってしまう事がありますので洗い流した後には乾燥させてからまた器に戻してあげる事が大切です。

カビの範囲が広範囲にわたっている時には、サボテンを取り出し、カビを落とすように流水で優しく全体的に水洗いをしましょう。
あまり強い力で洗うとただでさえカビで弱っているサボテンがもっと弱ってしまいますので気を付けてください。
サボテンだけではなく容器も忘れずにきれいに洗います。
綺麗にしたサボテンをまた容器に戻す時には、入れる水の中に肥料は入れず、水だけを入れてあげてしばらく様子を見てみましょう。
この方法でもカビが取り切れない時や、サボテン自体が腐ってしまっている時には、傷んでしまった部分を取り除くと、助かる事があります。
しかしこれは最終手段ですから、ひどくなる前に気付いて対処する事が大切です。

サボテンにアオコが発生してしまった場合にはオキシドールが有効です。

化粧用のスプレーボトルに一滴ほどオキシドールを入れてアオコが発生してしまった根などに吹き付けます。
そのまま、オキシドールを一滴垂らした水溶液に入れて一晩置きます。
これで根についてしまったアオコがキレイに落ちますのでアオコの時にはオキシドールを試してみてください。

水耕栽培のサボテンにカビを生やさせないためには

サボテンを水耕栽培で育てる時にはまずカビの発生を防いであげる事でサボテンへのストレスや負担を格段に減らす事ができますので、まずカビを生やさないという事を前提に育てましょう。

サボテンの水耕栽培におけるカビの防止で一番有効な事は、定期的に水を交換するという事です。

簡単そうなのに一番難しい事なのですが、水は菌の繁殖には欠かせない物でましてや肥料が入っていればなおさら水が傷みやすくなっているのです。
週に一度は水を取り替えてあげる事でサボテンが健やかに成長する事ができますので、毎週〇曜日は水替えの日と設定して、忘れがちな水交換をするようにしましょう。
水交換をする際には、たくさん水をあげた方がサボテンが喜ぶかなと思って水をたくさん入れたくなりますが、実はこれはサボテンにとってはとても良くない事で根腐れの原因を引き起こしてしまいます。
サボテンの根がちょっと水に触れるくらいを目安に水を入れてあげましょう。

アオコの対策としては、やはりオキシドールが有効ですので、水を入れる器の大きさに応じてオキシドールを1滴ずつ調整してください。
あまりたくさん入れてしまうとサボテンが育たなくなってしまいますのでオキシドールの濃度が濃くなってしまわないように加減してください。

改めておさらいしたい、サボテンの水耕栽培のやり方

改めて、サボテンの水耕栽培のやり方を最初からおさらいしてみましょう。

  1. 鉢植えのサボテンを園芸店などで買ってきたら、まずは土から優しく取り出します。
    土から出したら土をできるだけ落として根をハサミで短く切ります。
    根を切ったサボテンは新聞紙などでくるんで風通しの良い場所に置き、乾燥させます。
    期間は10日ほどあれば乾燥しますが季節や湿度で変わりますので、たまに様子を見ましょう。
  2. サボテンの根が乾燥したら、いよいよ水耕栽培です。
    容器に水を入れてサボテンを入れるのですが、入れる水の量は根が水に触れるかどうかというギリギリのラインにします。
    根に水が触れなくても大丈夫かと不安になりますが、ご安心ください。
    こうする事で根の成長を促す事もできますので、水はぜひギリギリに入れて「日の当たらない所」で育ててください。
    一週間後にはサボテンが根を伸ばします。
  3. 根が伸びてきたら二日に一度のペースで水を交換し、根の長さが5㎝くらいになるまでそのまま見守ります。
  4. 根が伸びてきたら火のあたる場所に移して、水は最低でも一週間に一度のペースで交換します。
暖かい所に水を置いておくと水は傷みます。
水耕栽培で植物の水が傷んでしまうと、植物自体も傷んでしまいますので、一週間に一度とは言わずにちょこちょこと交換してあげると良いでしょう。

水耕栽培でサボテンを育てるなら、これを使うのもおすすめ

サボテンの水耕栽培の種類には、ハイドロカルチャーという、人工的な土壌を使って植物を育てるという方法があります。

人工的な土壌は様々な種類がありますが、「ハイドロボール」という粘度を高温で焼いて作られた人工的な石を使うと衛生的に植物を育てられます。
粘度を高温で焼くと石が発泡して目に見えない穴が空きます。
すると、通気性や保水性がアップし、さらに高温で処理された石は病原菌や虫もいませんので非常に衛生的に植物を育てる事ができるのです。
ニオイが発生する事も少なく、洗えば何度でも使えるというとても画期的な土壌なのです。

また、水の残量が一目でわかりますので、必要以上に水をあげすぎてしまう危険性も減り根腐れを起こしてしまう心配が少なくなります。

人工的な土壌には石だけではなく砂やゼリー状のものまで幅広くありますのでインテリアのアクセントとして栽培する事もできますので、自分に合ったものを探してみるのも楽しいのではないでしょうか。
かわいいサボテンをカビの危険にさらす事なく育てましょう。