多肉植物の水やりの頻度は決まっていない。葉が教えてくれる事

最近は雑貨屋さんや、ホームセンターでもみかけるかわいい鉢に入った色々な多肉植物。
色とりどりなので何鉢か並んでいるととてもかわいいですし、オシャレに飾ってインテリアとしても人気です。
つい私もあまりの可愛さに衝動買いをしたことがあります。

観葉植物に比べて多肉植物は育てやすいイメージがありますね。
ところで多肉植物に水やりは毎日必要なのでしょうか?

多肉植物初心者さんなら育て方、特に水やりの頻度が気になるところではありませんか。
ここでは、多肉植物にとって大事な水やりの頻度についてお伝えします。
水やりのタイミングの見分け方、方法、水の量などもご確認ください。

また水やりでサボテンの葉が教えてくれることとは?

この方法で多肉植物をいつまでも元気に育てましょう。

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多肉植物の基本の水やりの頻度とあげる水の量について紹介します

プニプニとした肉厚な葉っぱが可愛らしい多肉植物は、インテリア性も高く管理も比較的簡単なのでとても人気がありますよね。

多肉植物はあまり水やりが必要ないと聞きますから、はじめての場合にはどのくらいの水をいつ与えたら良いのか迷いますよね?

私は、はじめて多肉植物を買った時に、「水があまり必要ない。」という言葉を鵜呑みにしてしまい、枯らしてしまいました。

皆さんには正しい水やりを知って、長く可愛がって頂きたいなと思います。

多肉植物の水やりの基本は「土が乾いたら、たっぷりの水を与える。」です。

しかし、ここで難しいのが、「土が乾いたら」という点ではりませんか?
土の表面だけではなく、中まで乾いた状態になってから水を与えるのベストですが、土の中は見えませんよね?

人によって見分け方は様々ですが、土の表面が白っぽくなって、土の縁が反り返るような状態になったら、土の中も乾燥していることが多いです。
乾いている状態と水やり後の、鉢の重さで判断する人もいます。
慣れるまでは竹串などを土に挿して、湿り具合を確認するのも良いと思います。

水やりをする時には、「たっぷり」とあげてくださいね。

多肉植物はあまり水が必要ないからと少ししか水を与えないと、私のように枯らしてしまうことになります。
鉢底から水が出てくるくらい、たっぷりと水をあげます。

多肉植物の水やりのコツは「雨と鞭」です。
乾燥させるときはしっかりと、水をあげる時にはたっぷりと、このメリハリが重要です。

多肉植物の水やりの頻度はむずかしい?葉をよく観察してみましょう

多肉植物の水やりの基本とコツをご紹介しましたが、実は1番気にかけてほしいのは、葉っぱの状態です。

水やりの基本を知ると、土の状態ばかりに気を取られてしまいますが、水やりは土のために行うのではありませんよね?

水を必要としているのは多肉植物ですから、そちらに目を向けましょう。

多肉植物の葉っぱはどの様な状態ですか?

水分をたくさん含んでパンッと張りがあるなら、水は足りている状態です。
たとえ土が乾いていたとしても、まだ水やりの必要はありません。

葉っぱの張りが少し無くなったり、少し薄くなったように感じるなら、それはお水を欲しがっているサインです。
この時こそ、水やりのベストタイミングです!

鉢の底穴から水が出るくらい、たっぷりと水をあげましょう。

多肉植物の水やりは頻度も大事ですが、時間にも注意です

多肉植物の水やりは、一日のうち何時が良いと思いますか?

時間帯はあまり気にせず、多肉植物をゆっくりと眺められる時間に気がついたらあげていませんか?
朝起きてすぐや、家族が出かけた後、夜のリラックスタイムなど、自分の生活スタイルに合わせている事が多いでしょう。

それが悪いわけではありませんが、多肉植物のためには、季節や時間も気にかけて欲しいなと思います。

日本は季節によって気温が大きく変わりますよね。
多肉植物は比較的丈夫な植物ですが、急激な温度変化に強いわけではありません。

例えば、真夏の気温の高い日の日中にお水をあげたら、水も温まります。
また、その水が蒸発して蒸れの原因にもなるでしょう。
真冬の夕方以降など冷える時間帯にお水をあげたら、置き場所によっては、水分が凍ってしまうかもしれません。

極端な例ではありますが、ありえないことではありません。
夏は夕方以降の涼しい時間帯、冬は日中に水やりするのが最良です。

愛くるしい多肉植物がトラブル無く育つためには、小さな気遣いも大切です。

多肉植物の水やりの頻度は成長状態にあわせましょう

多肉植物には沢山の種類がありますが、乾燥地帯で育っているものがほとんどです。
そのため、雨が降る時期には沢山の水分を取り込んで成長し、雨が降らない時期には休眠するような生長サイクルになったのでしょう。

ですから水やりする時には、成長期にはたっぷりと水を与え、休眠期に入ったらあまり与えないようにします。
休眠期にも沢山のお水を与えると、多肉植物はほとんど水分を吸収しないので、土の中に水分が残り根腐れの原因となります。
また、土がなかなか乾かないので蒸れの原因にもなり、病害虫を引き寄せることにも繋がるでしょう。

長く多肉植物を楽しむためには、この成長期と休眠期を知る必要があります。

多肉植物は成長期によって、大きく3つの生長タイプに分類されています。
次はこの生長タイプについて詳しくお話します。

多肉植物には「夏型」「冬型」「春秋型」のタイプがあります

多肉植物は本来乾燥地帯に自生していたものが殆どで、そのため種類によって生長サイクルが違います。
生長タイプによって水やり方法が変わりますから、育てている多肉植物がどの生長タイプなのかを知ることはとても重要です。

春秋型の多肉植物

適温が10~25℃で、春と秋が成長期です。
この時期にはたっぷりのお水をあげましょう。
夏と冬には休眠しますから、お水はほとんど必要ありません。

代表的な種類…エケベリア、オロスタキス、クラッスラ(紅葉しないタイプ)コチレドン、セダム、センペルビウム、ハオルチア、パキフィツムなど

夏型の多肉植物

適温は20~30℃で、夏が成長期なので、春から秋にかけてはたっぷりのお水を与えます。
冬は休眠期になるので、ほとんどお水は必要ありません。

代表的な種類…アガベ、アロエ、カランコエ、クラッスラ、サンセベリア、テトラゴナ、ユーフォルビアなど

冬型の多肉植物

適温は5~20℃で冬が成長期ですが、極寒では弱る種類もいるので注意しましょう。
冬型は種類によって育て方が大きく異なるので、それぞれに合わせた管理が必要になります。
夏の休眠期には水を控えて、春から水やりを行うものが多いです。

代表的な種類…アエオニウム、アルギロデルマ、オトンナ、コノフィツム、プレイオスピロス、リトープスなど

育てている多肉植物の生長タイプによって、季節の水やり方法が変わってきます。
成長期にはぐんぐん根や葉っぱが生長しますが、休眠期にはほとんど変化がありません。
失敗せずに育てるためには、生長タイプを知ることがとても大切ですよ。