水草の植え方でポットは外した方が良いワケと植え方のコツ

水槽に入れる水草を購入した場合、 水草がポットに入っていると思います。
このポットのまま水槽に入れても大丈夫なのでしょうか?というのが水槽初心者の方に多い疑問です。

そこでポットのまま水槽に入れないほうが良いという理由を紹介します。

ポットの外し方や、外した水草の手入れの仕方について確認してください。
次に外した水草を植える場合の植え方の手順や注意点もご覧ください。

水草を植えるときには、出来上がりをイメージしてレイアウトも考えましょう。
前景・中景・後景などのレイアウトのコツも併せて紹介します。

水草の植え方や水槽のレイアウトの参考になればと思います。

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ポットに入った水草はそのまま植えない方が良いワケ

水草は通常、根をウールやスポンジなどの繊維で包み樹脂や陶器のポットに入れた状態で販売されています。水槽に入れる(植える)場合は、ポットはもちろん根の周囲のスポンジなどの繊維も取り除く必要があります。

品種によってはそのまま入れても、ある程度生育できるものもありますが、水槽で根を張ることを妨げてしまい生育できなくなります。

ロゼット型の水草

ランナーと呼ばれる這うような根を広げて増殖するため、根を繊維で包まれたままでは増えることができません。

ポットから出したあとは後述するような処理をしてから水槽内に植えるようにして下さい。

必要な処理をせずに植えてしまうと、結局根腐れしてダメになってしまいます。

水草の植え方。ポットから出した水草の下準備

  1. ポットから出ている根は清潔なハサミでカットしましょう。
  2. ポットが樹脂の場合、ハサミで縦半分に切って水草を取り出します。
  3. 根を包んでいるウールやスポンジを根を傷めないように取り除きます。グラスウールが使われていることがあるため、手を切らないよう注意してください。 水の中で行うと外しやすくなります。ピンセットなどの道具を使用してもいいですね。
  4. この時、傷んだ根や葉は根元から取り除いてください。
  5. 伸びすぎた根や生育の悪い根はハサミなどで切り落とします。根は少しスッキリさせて置くのがポイントです。そうした方が、新たな根が育ちやすくなります。

まれに購入した水草の根の近くに子株ができていることがあります。この場合は、別に採っておいて水槽の手前(前景)として利用すると便利です。

ポットから出した色々な水草の植え方

植え方のポイント

有茎草

下から3~5センチは葉を取って茎だけの状態にします。葉が生えていた部分から根が生えるので、葉を採った節が水槽の底床に隠れるように植えてください。

この時、垂直に挿すのではなく斜めに植え付けるようにすると抜けにくくなります。

隣り合わせた水草と葉が重ならない間隔に植え付けましょう。葉が良く茂るタイプは間を開けるようしてください。

エキノドルス・アマゾンソード

外側の葉が枯れたり弱ったりしている場合は、根元から取り除きましょう。根は植え替え後に一度ダメになるので、思い切って切ります。

エキノドルス・アマゾンソードはよく根を張る水草なので底床は5センチ程度の厚みのあるものにし、一度植えたらその後は移動などをさせずに育てると大きく育ちます。

植える時はピンセットで根をはさみ、ピンセットで挟んで植えるようにするとやりやすいと思います。

クリプトコリネ

エキノドルス・アマゾンソードと同じく、外側の傷んだ葉は捨てます。根をカットする場合は、根元の「根茎」を傷つけないよう注意が必要です。

こちらも移動させずに育てることをおすすめします。

水草のレイアウト、植え方のコツを紹介

水草を水槽内に配置する場合、草の特徴に合わせて位置を考える必要があります。

水草の組み合わせやレイアウトで水槽の見え方がグッと変わる

前景草

水槽を見た時、一番手前に来る位置には後(中景・後景)を隠してしまわないよう背の低めで小型の水草を植えましょう。
(例…ヘアーグラスショート、クローバー、ロベリア、クラススラなど)

中景草

前景草よりも少し大きい水草で、前景草・後景草ともバランスの良いものを配置します。流木に活着させた水草を使うこともあります。
(例…ブリクサショートリーフ、パールグラス、アヌビアス・ナナなど)

後景草

背丈が大きな水草が基本で、中には水面に達する背丈のものもあります。有茎草は、この後景草として使われることが多いです。
(例…マツモ、アナカリス、アマゾンソード、グリーンロタラなど)

水草の色々な種類の区分けについて

水草には多くの種類がありますが、それらを区分する場合、その形状での分類と生息形の違いでの分類があります。

水草の形態による区分けの違い

有茎水草

葉が根元から出ていてカボンバやアンブリアなどがあります。成長の早い品種や数を増やしやすいものがあります。

根生水草

ロゼット型の水草も根生水草で、成長が遅くランナーという根を伸ばして増えるため、水槽のあちこちに子株が現れます。水槽にレイアウトすると落ち着いた雰囲気を作ることができます。

着生水草

石や流木と組み合わせて使われることが多く、ウィローモス、ミクロソリウムなどは流木と組み合わせると、本当に自然の風景のような演出ができます。

浮漂水草

水面に浮かんで成長する水草でアマゾンフロッグやバナナプラントといったものがあります。浮漂を組み合わせて水槽のアクセントにしましょう。

おわりに
アクアリウムを思い通りに作り上げるには、水草をよく知らなければなりませんね。それぞれの形状や環境の特性を正しく知らなければ、せっかく植え付けた水草が溶けてしまいかねません。

性質や形状、増え方などにも注意しましょう。どんな種類の水草があるのか、よく下調べをするとアクアリウムを作るのが、より楽しみになるのではないでしょうか。