水草とメダカのビオトープを作ろう。おすすめな水草と注意点

ビオトープという言葉を見たり聞いたりしたことはあるでしょうが、詳しく説明できるでしょうか。
生き物たちの自然界を再現したビオトープが癒やされると注目を集めています。

まずはそんなビオトープにはどんな魅力があるのかをみていきましょう。
そんな水草とメダカのビオトープを作ってみたいですよね。

おすすめな水草の種類とその特徴を紹介していきます。
アナカリスやマツモやそのほかの水草についてもご覧ください。

また買ったばかりの水草はすぐに入れてはいけないといいます。そのやり方を確認しておきましょう。

完成した水草とメダカのビオトープに癒やされること間違いなしです。

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水草とメダカのビオトープの素晴らしい魅力を紹介

「ビオトープ」という言葉を耳にしたことがあっても、何のことかよくわからないと言う方もいらっしゃますよね?

ビオトープとは、もともとギリシャ語の「bio(生物)」と「top(住む場所)」から出来た言葉で、生物の住む場所という意味です。
ですから、森や川などの自然全てがビオトープということになります。

しかし、日本では本来の意味合いからは少しずれて、人工的に池や川などを作り、そこに水生植物を植えて自然界を再現した物をビオトープと呼ぶようになりました。

さらには、鉢に水を貯めて池を作り、浮草などを浮かべてメダカを飼育するといった、簡易的なものもビオトープやミニビオトープと呼ぶようになりました。

この小さなビオトープは、自然から遠のいてしまった現代の私達にとっては、心の癒やしとなる存在です。
小さなメダカがゆらゆらと泳ぐ姿や、水草の緑、水の音、どれも癒やしにつながる要素ですよね。

また、この小さなビオトープは維持費が安価という点も、魅力の一つです。
屋外で自然の力を利用するなら、水質が安定してしまえば、メダカの餌や植物への追肥程度の出費と、とても経済的に楽しむことが出来ます。

水草とメダカ。ビオトープと水槽の違いは?メリットやデメリット

さて、ここまでの話を聞いていて「ん?」と思わた方もいらっしゃるかもしれませんね。
その「ん?」はきっと、「メダカのビオトープと、水槽でメダカを飼育するアクアリウムと、何が違うの?」という疑問ではありませんか?

この2つの決定的な違いは、水鉢を使って屋外で飼育するか、水槽を使って室内で飼育するかという点です。

ビオトープは生物の住む場所を再現したものです。
ですから、水草の成長とメダカの成長を、天候が変わり虫などの生物がいる自然な状況下で楽しむのが基本です。
生態系が出来上がれば、ほぼ手を加える必要はないのも特徴の一つですね。
自然な環境で育てますから、メダカの鑑賞は上から除く事になり、冬にはメダカも植物は休眠期になるのがデメリットです。

対して水槽は、ろ過フィルターをつけた人工的な環境でメダカや水草を育てます。
設置場所によってはライトなども必要となり、育てられる植物が限られてしまいます。
しかし、温かい室内では冬でもメダカは冬眠しないので、一年中泳ぐメダカをじっくりと鑑賞することができます。

それぞれにメリット、デメリットがありますから、どちらが良いとは言い切れません。
良いとこ取りをしたいなら、春~夏の間はビオトープを楽しみ、寒い季節には屋内水槽で育てるのがおすすめです。

メダカのビオトープにおすすめな水草

メダカのビオトープを楽しむ時に必ず必要になるのが、水草です。
ビオトープは自然な環境下で楽しむ飼育方法ですから、水草に求められるのは日本の気候に対応できることです。

耐寒性の強い水草なら、冬場に枯れても翌年の春には新しい芽を出してくれますよ。

メダカビオトープにおすすめな水草

アナカリス

アクアリウムでも良く耳にする水草ですから、知っている人も多いことでしょう。
熱帯魚を取り扱うショップではほとんどの場所で目にすることが出来るほど、メジャーな水草です。
凍結しなければ、冬でも枯れない強靭な水草です。
白い花を咲かせることもあるので、楽しみがさらに増えますね。

ウォーターバコパ

ビオトープのアクセントとしてとてもおすすめです。
丸みのある厚い葉っぱが特徴的で、茎も太いので真っ直ぐに水面に向かって伸びて来ます。
水上に顔を出したら、花を咲かせる事がありますよ。

ナガバオモダカ

要注意外来種とも言われるだけあり、繁殖力が強く丈夫で、日本の気候にも適応し、水中での越冬も可能です。
白い花を咲かせるので、前景に花がない場合ものおすすめです。

アサザ

越冬も出来る前景なら、アサザがおすすめです。
黄色いお花が特徴的で、日本に冬くから自生していたので適応力も問題ありません。
葉と花は水上にありますが、根は地中におろします。
育てやすいので初心者にもおすすめです。

探すといろいろな植物を見つけることができますから、自分の好みに合ったものを選びましょう。
レイアウトを意識して、前景、後景に分けて数種選ぶと、素敵なビオトープになりますよ。

ビオトープに水草を入れるときの注意点

ビオトープに入れる水草は、お店で購入してきますよね。
入手したら直ぐに植え付けたくなると思いますが、それは危険です。
水草も生きていますから、環境が急激に変わると対応しきれずに弱ってしまう事があります。

水草を購入すると、袋に水と一緒に入れてくれますよね。
まずは、バケツなどを用意して、袋の水ごと水草を入れて様子をみましょう。
2~3日後から水を少しずつ足して、環境になれさせます。

また、ビオトープにいれるのはしっかりと洗ってからにしましょう。
巻き貝の卵などがついている場合があるのです。

巻き貝は繁殖力が強く、あっという間に景観を損なうほど増えてしまうことも多いので要注意です。
ただし、メダカを襲うことは無いので、その点は安心してくださいね。

こういった作業は少し手間に感じますが、上手にビオトープを作るためには必要な手順です。

ビオトープにおすすめな水草は他にもある

ビオトープに使える水草はたくさんあります。
その中でも、個人的におすすめのものをいくつかご紹介しましょう。

  • ホテイアオイ
    越冬はできないので夏場だけの活躍となりますが、前景にとてもおすすめです。
    ビオトープではとてもポピュラーな水草ですよ。
    メダカの産卵床となりますし、水質浄化能力も高い水草です。
    浮草なので、夏の水温上昇も抑えれくるれる効果あります。
  • ヒメスイレン
    睡蓮の中でも葉っぱが小柄な品種なので、小さめの鉢でもおすすめです。
    愛らしい花がビオトープに彩りを添えてくれますよ。
  • ウォーターポピー
    小さな蓮のような葉っぱを水面に出して、丸みのある優しいお花を咲かせます。
    葉っぱにメダカが隠れられるため、メダカも喜びそうですね。

お花を咲かせるタイプの水草は、ビオトープの彩りにもなるし、お花が咲く楽しみを増えるので、個人的にはとてもおすすめです。
ビオトープは癒やされたいけど、自然に触れに行くのはなかなか難しいという人にぴったりですよ。
可愛らしく見え隠れするメダカや、スクスクと育つ植物にとても癒やされます。