メダカを水槽で飼育する場合には水槽の中に、水草を入れてあげましょう。
水草を入れることで水質の浄化作用効果があったり、メダカの生育状態に関係します。
ここでは水槽に水草を植える時のポイントや植え方について詳しく紹介していきます。
まずは水草の不要な部分は取るなどの最初の作業を確認しておきましょう。
水草の準備が出来たらいよいよ植えていきますが、その手順もご紹介します。
また綺麗にレイアウトを作るコツも参考にしてみてください。
メダカは水草を食べることもありますので食害を防ぎたい場合は、餌はしっかりとあげてください。
他に水草には貝がつくこともあります。その場合の対処法もご覧ください。
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メダカの水槽の水草の植え方と植える前の準備について
メダカは日本では古くから親しまれている魚で、種類が多く育てやすいのが魅力的な観賞魚ですよね。
観賞魚を初めて育てる場合、水槽や底砂、ろ過フィルターなどには気を使いますが、水草は忘れられがちです。
しかし、メダカを元気に育てるために、ぜひ水草も一緒に育ててほしいと思います。
水草には水質を浄化する作用があります。
また、ゆらゆらと揺れる水草を縫うように泳ぐメダカの姿はとても美しいので、見栄え的にもとてもおすすめです。
ここでは水草の植え方や、管理などについてご紹介したいと思います。
さて、早速水草を購入してくると、すぐに植え付けたくなると思います。
しかし、水槽に入れる前に行うべき作業がありますから、まずはそこからご紹介しましょう。
水草を植える前の準備
鉛のおもりを外す
購入したての水草には、鉛の重りがついていることがあります。
このまま使うことも出来なくはありませんが、巻かれている部分が傷んだり、後々魚にとって有害な成分が溶け出しそうで怖いので、個人的には取り外すことをおすすめします。
綺麗な水ですすぐ
優しく洗いながら、水草の状態を確認しましょう。
巻貝や苔などの付着は入念にチェックします。
この作業を怠ると、後で巻貝や苔などが大量発生してしまうこともあります。
サイズの調整
購入してきた水草を水槽に入れる場合には、まずはレイアウトを考えましょう。
水槽のサイズによっては大きさの調整が必要になります。
特にアナカリスなど背丈のある水草の場合には、水面を超えないように調整が必要です。
しかし、短すぎると上手く生育できないこともあるので、元気な葉っぱが複数枚ついている状態にします。
不要な部分を取り除く
底材に埋める部分の葉っぱは取り除きます。
そのままにして埋めると枯れて腐ってしまい、水草全体が痛む原因にもなります。
また、病気になっていたり、枯れている部分も取り除きましょう。
必要に応じておもりをつける
根がない水草の場合、細い茎一本だけで底材に固定するのはとても難しいです。
その様な場合には、おもりを付けたり、数本まとめるなどして植えやすくしましょう。
メダカの水槽に入れる水草の植え方の手順
水草の準備が整ったら、水槽に植え付けていきましょう。
- 底材の準備をします。
床材を敷いて、床材より数ミリ高い位置まで飼育水を入れます。 - レイアウトを決めます。
レイアウトは背丈の高くなる水草は後景に、背丈が低い水草は前景に植えます。
水草の成長を考慮して、空間を確保しながら配置を決めましょう。 - 水草を植え込みます。
植える場所の床材を少し掘り、そこに水草を置いて、堀った分の床材で水草の周りを埋めます。
ピンセットを使うと上手に行うことが出来ます。 - 飼育水を入れます。
出来るだけ水流が怒らないように、優しく飼育水を注ぎ入れます。
水流が強いと植えた水草が抜けてしまうので、手や牛乳パックなどをクッションにして、丁寧にそーっと流し入れてください。
飼育水を入れてから植え付けると、浮力があるので底材から抜けやすくとても大変です。
これから水槽を立ち上げるなら、飼育水を入れる前に行うのがおすすめです。
メダカの水槽の水草が枯れてしまう植え方
メダカの水槽で水草を育てていると、はじめは美しい姿でも次第に枯れてしまうことがあります。
水草が枯れてしまう原因はいくつかありますが、植え方が原因になる場合もあります。
茎一本では固定しにくい場合など、数本まとめると植え込みやすくなります。
しかし、一箇所に密集させてしまうと、内側の水草に光が当たらなくなる場合があるのです。
また、水槽に対して水草が多すぎる場合も、光の当たらない部分が出てきてしまいます。
水草も陸地に生える草花同様に、光合成を行うことで成長しています。
光が得られず、光合成を行うことが出来ないと次第に枯れてしまいます。
また、水槽という限られた空間の水中で育てるので、水槽に対して水草の数が多い場合には、二酸化炭素や養分不足にもなる可能性もあります。
アクアテラリウムの場合には二酸化炭素や養分を添加して、水草を育てることもありますが、メダカ飼育がメインの場合には、水草を減らしバランスを取る方が良いでしょう。
水草がたくさんあることはメダカにとっては良い環境と言えますが、枯れてしまっては水質汚染の原因となり、逆効果となってしまいます。
メダカは水草も食べる?貝が増えてしまったら
メダカはとても愛らしい容姿をしていますが、食の好みは雑食性とたくましい魚です。
そのため、餌が不足している時には水草を食べてしまうことがあります。
特にマツモやカボンバなどの葉っぱが細い水草を好みます。
水草を枯らすほど食べつくす事はありませんが、気になるようならメダカの口に入らないサイズの葉っぱを持つ水草にすると良いでしょう。
メダカが水草を食べると食害が気になるかもしれませんが、長期間不在にするような場合にはこの雑食性を活かし、餌不足にならないように水草を入れるというのも、一つの手です。
水草を入れるとプランクトンも発生するので、それらもメダカの餌となります。
メダカの水槽で水草を育てる場合、食害以外にも気をつけ無くてはいけない点があります。
それは貝です。
水槽に入れる前の水草にくっついていた貝が、水槽内で繁殖してしまうことがあります。
繁殖してしまうと、完全に駆除するのは難しく、とても厄介です。
そのため、水草を水槽に入れる前の処置がとても重要になります。
残留農薬や貝などを除去してくる商品も販売されているので、気になる方は検討するのも良いでしょう。
メダカの水槽に水草を入れることのメリット
メダカの水槽に水草を入れる事は、メダカにとってメリットが多いです。
最も代表的な効果としては水質の浄化作用でしょう。
メダカの排泄物などが分解されたときに出る有害な成分を、水草が吸収してくれます。
水槽内を自然な環境に近づけてくれるのもメリットの一つです。
それに、水草は弱いメダカの逃げ場所にもなります。
受精卵が孵化するまでの間の隠れ家にもなりますから、孵化した稚魚の生存率も上がります。
なにより、水草が水槽にあるだけで、パッと華やぎますよね。
ゆらゆらと揺れる水草自体にも癒やされます。
その間を縫うように泳ぐメダカの姿はとても愛らしく、さらに癒やされることでしょう。
水槽は限られた空間ですから、多すぎる水草は問題を発生させますが、バランスよく配置された水草はメダカにとっても、鑑賞する側にとってもメリットがあり、とてもおすすめです。