ハーブ・レモングラスの基本の育て方。寒い地域での注意点

レモングラスは見た目の通り、イネ科に属しています。背丈は1メートルを超えることもあります。
また名前の通りレモンの香りも特徴的ですね。

ハーブなので色々な場面で大活躍。そんなレモングラスを育てみましょう。では育て方を紹介していきます。

レモングラスは鉢植えでも地植えでも栽培出来、一般的な方法は苗を植えるやり方です。苗の入手方法の確認後は、植え付けのポイントをご覧ください。

土作り、水やり、肥料などの基本の情報を紹介します。

レモングラスは寒さに弱いハーブです。地域によっては鉢上げしたほうが良いでしょう。鉢上げのやり方も紹介します。

収穫したレモングラスの活用法も参考にしてみてください。

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ハーブ・レモングラスの苗からの育て方や植え付けのポイント

ハーブでお馴染みのレモングラス。レモングラスの苗は、通常5月頃に見かけるようになります。早い場合は4月から入手できる場合もありますが、寒さが苦手な植物なので植え付けるのは5月以降にするのがいいでしょう。

もともと熱帯地方原産なので寒さには注意が必要です。5℃以上でなければ冬を越せません。

冬越しのためには地表に出ている葉を全て刈り込むか、本来多年草であるレモングラスを1年草だと思って毎年植え付けるかのどちらかでしょう。

もしくは鉢植えも可能なので、室内で育てることもおすすめです。

レモングラスを植えるなら種よりも苗が一般的

地植えの場合は、極端に雨が少ないなどの場合を除き根付きさえすればほとんど放置でOK。

乾燥がひどい場合は水をやる場合もあります。

鉢植えの場合は、特に水の与えすぎに注意してください。

ハーブのレモングラスの基本的な育て方

ハーブのレモングラスを植える時は、「赤玉土7:腐葉土2:川砂1」または「赤玉土7:ピートモス:3」の割合で。またはハーブ用に調整された混合培養土を使用しましょう。

レモングラスは酸性の土壌を嫌う

地植えする場合には植え付けの1~2週間前に苦土石灰を畑の土に混ぜ込み中和しておきましょう。水はけの良い土にしてください。

地植えでは、植え付け後しっかり根を張ってしまえば、ほとんど水やりの必要はありません。根付くまでの間は土が乾いたらたっぷりの水をあげてください。

鉢植えやプランターでもレモングラスの水やりは「乾いたらたっぷりと」が基本

水はけの良い土を好みますが、乾燥しすぎないようにしましょう。

植え付け時に元肥として緩効性の肥料や堆肥を混ぜ込み、春から秋にかけては月に1回の液体肥料を与えて下さい。

ハーブ・レモングラスの育て方で注意したい日当たりや環境

レモングラスはもともと熱帯性の植物で、日当たりを欲するハーブですが葉が混みやすく熱くなりすぎると蒸れやすいという厄介な面もあります。

日光への対策や育て方

日当たりの良い場所で育てるのはもちろんですが、成長に合わせて剪定が必要になります。

葉を剪定して風通しを良くすれば、真夏の強い日差しにもある程度耐えられるようになります。

もちろん、強い日差しに当て続けることはあまり良くありませんので、室内で育てている場合はレース越しにしたり、地植えのものには編みを掛けるといった日光対策も必要です。

レモングラスは寒さに注意

熱帯性の植物であるレモングラスは、寒さには弱いため冬は室内で日の当たる場所に置きましょう。

地植えのものは温暖で越冬できる地域を除き「鉢上げ」をする必要があります。鉢上げについては次の項で説明します。

鉢上げが難しい場合には、レモングラスの一部を取って根を付けておき、春になってから新たに植え付ける方がいいかもしれません。

レモングラスは寒さに弱い。鉢上げの方法について

冬でも温暖な気候の地域では地植えのまま越冬できますが、霜が降りるほど寒くなる地域ではレモングラスがそのまま冬を越すことはできません。

根ごと掘り返して鉢に移す「鉢上げ」の作業が必要になります。

レモングラス鉢上げの方法

  1. 秋、寒くなりきる前にレモングラスの葉を根元から10~15cmほどでバッサリと剪定してしまいます。
  2. 根元をぐるりと円状にスコップを入れて根を掘り出します。細かい根は切れてもかまいません。
  3. 用意した鉢に土を入れ、掘り出したレモングラスを置きます。この時大きすぎる場合は株分けをしてもいいでしょう。

更に土を入れたらたっぷりと水を与えて終了です。

寒冷地では室内で。最低気温がマイナスにならない地域なら風の当たらない軒先などでも越冬できます。

地植えでの越冬

そのままでは越冬できるかギリギリの地域では、剪定後発泡スチロールでカバーをしたり、そば殻をかぶせて越冬させることがあります。

レモングラスの収穫と活用方法を紹介

ハーブの多くにいえることは丈夫で虫も付きにくいということ。

レモングラスも外注がつくことはほとんどなく、目立った病気もありません。ただ、気温が高い時期や風通しの悪さによる蒸れは大敵なので、葉が茂ってきたら適度に剪定して風通しを良くすることが大切です。

レモングラスはいつでも収穫できるので、使う時に必要な分を収穫します。剪定のついでにたくさん刈り取って束ね、乾燥させて於けばドライハーブとして保存もできます。

殺菌効果があることでも知られているレモングラス

お茶や料理に入れて楽しむ以外に次のような利用法があります。

  • ドアリースに編み込んで防虫効果
  • 防虫剤としてクローゼットに
  • 容器にお湯を張り、ざく切りのレモンハーブを入れて15分程度太陽に当てた後、そのお湯に足を浸して水虫に効果あり

天然素材なので薬品を使わず安心ですよね。

定番のハーブティーとして楽しむと脂肪の分解促進効果も期待できるんです。

お茶にしたり防虫作用があったりと日常でも役に立つ場面があるレモングラス。ハーブは育て方も簡単なものが多いですから家庭菜園を楽しみたい方には一石二鳥。

上手にレモングラスを育ててみて下さい。