ハーブの種類セージの育て方を最初から最後まで紹介。増やし方も

ハーブの種類はたくさんありますが、セージという種類は育てやすく様々な用途に使うことが出来るおすすめなハーブです。

ベランダや鉢植えで育ててみましょう。今回はハーブの種類・セージの育て方についてご紹介します。

最初のステップ、種まきや苗植えからご覧ください。また鉢植えの他に地植えも出来ます。

植物に必要な日光ですが、セージの日当たりや育ちやすい環境についても紹介します。
栽培のポイント、土、水、肥料、剪定や摘芯も必要です。

またセージは挿し木や取り木などで増やすことも出来ます。
収穫したセージでお茶を入れてみませんか?セージティーの作りもお届けします。

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ハーブ「セージ」の最初の育て方について

よく知られたハーブの一つ、セージ。
その育て方は、種からの場合と苗からの場合があり、植える場所も鉢植えやプランターに植える、または外に地植えするといった選択肢があります。

種の撒き方と苗までの育て方

  1. 種からセージを育てる場合は育苗ポットを使用します。
  2. バーミキュライトや赤玉土を入れたポット1つにつき、3~4個の種を少し離して撒きます。
  3. 種の上に少し土をかぶせたら霧吹きで土を湿らせてください。
  4. 発芽まで1~2週間、土が乾燥しないよう霧吹きで水を与えながら管理します。
  5. 目が出たら生育の良くないものを間引きし、苗が適度に成長したら植え付けます。
  • 苗植えの時期

植え付けは、春4~5月頃、もしくは秋10~11月頃で、鉢やプランター、地植えなら庭や畑に植え付けます。

植え付け

  • 鉢植え
  1. 苗から鉢に植え付けるときは5号鉢程度がいいでしょう。
  2. あらかじめ3分の1程度まで土を入れ、そこに育苗ポットから取り出した苗を植え付けます。
  3. この時、根の周りについた土を軽くほぐしておきましょう。
  4. 鉢に入れたら空いている部分にも土を入れて軽く抑え、たっぷり水を与えます。
  • 地植え
  1. 地植えの場合は、水はけの良い場所で風が通るところ、そして日の当たる場所に植えるようにしましょう。
  2. 植え付ける1週間前までには、畑の土に苦土石灰を混ぜ込んで、土壌を改良しておきます。苦土石灰を使った直後には植え付けないで下さい。
  3. 株同士は20~30cmほど間隔をあけて植えます。植え付ける深さは、深すぎると根腐れを起こす可能性があるので、苗が倒れない程度に浅めで苗の根元が周辺より少し高いくらいにしましょう。

ハーブの種類・セージの日当たりなどの育て方

植える場所、置く場所で注意したいのは日当たりの加減です。

特に移動できない地植えの場合は、場所の選び方が大切になります。

ハーブの一種であるセージは、日に当たることを好みますが強烈な直射日光や強い西日は苦手です。

暑い場所にあると、与えた水も温度が上がってしまい根を傷めてしまう結果に。

地植えの場合は、葉を刈り込んで風通しを良くし涼しい時期に生育を期待しましょう。

鉢植えなどでは天気に合わせて移動できますが、コンクリートのベランダは下からの熱もあるので、すのこなど足元に台を置くなどした方がいでしょう。

逆に日当たりの悪い場所に置いてしまうと、細く徒長した茎が伸び花もつきにくくなります。

元気なハーブを育てよう。セージの育て方・土や肥料のこと

ハーブであるセージを育てるための土は、初心者ならハーブ用に調整された専用培養土を使うといいでしょう。

水はけの良さと水もち、両方が適度に良く中性からアルカリ性の土壌にします。
自分で配合する場合は「小粒赤玉土5: 腐葉土:3 バーミキュライト:2」の割合が目安です。地植えの場合は苦土石灰をお忘れなく。

緩効性の元肥を入れ、4~6月頃は月に1回程度、9月頃にも固形や液体の肥料を与えます。

植物の栄養素として「窒素、リン酸、カリウム」という三つが重要で、その中でも葉や茎の成長を促すのはN「窒素(N)」ですので、セージに与える肥料は窒素の比率もポイントになります。

高温多湿が苦手なので、葉が混み合うようになったら剪定や摘心をして、風通しを良くすることが必要です。

セージの水やりのポイント。夏と冬の場合

夏の水やりとチェック

セージは乾燥には強いものの、多湿はとても苦手です。水を与えすぎないよう注意して、土の表面が乾燥してきたら与えるというペースが一番です。

注意したいのは夏に良く成長するので、水切れしやすくなります。根が乾燥しないよう気を付けて水やりをしてください。

毎日、朝と夕方の2回は土の状態を確認するようにしたいところです。

冬の水やり

セージにとって日本の寒さはちょっと辛いところです。土に水分が多いと寒さで冷やされて根を傷めてしまいます。

気温の低い冬場は生育も抑えられるので水やりは春~秋に比べて控え目にしてください。
土が乾いたら次の水やりをするのが鉄則です。

セージは増やすことができます。増やし方を紹介

セージは種や苗からだけでなく、挿し木や取り木でも増やすことができます。

セージは年数を経ると株が育って枝が木のようになります。こうなると生長もしづらくなりますので、挿し木をして増やすといいでしょう。

挿し木の方法

春から秋の間に若い枝を先から15cmほどのところで切り、切り口に近い部分にある葉を取り除いてから水に挿しておきます。

1時間程度したら用土を入れた鉢に挿し、直射日光の当たらない明るい日陰に置きます。
3週間ほどして根を張り始めたら親株同様に世話をしましょう。

取り木の方法

取り木の場合は、根が付いたままセージの枝を選んで土に寝かせ、一部に土を掛けて置きます。根が出てきたのが確認できたら1ヶ月程度はそのままにしておき、ある程度根が張ったら元の株から切り離します。

収穫したセージの使い方と効能について

セージは生長すると通年収穫が可能です。根元から10~15cmの葉があれば再び生えてくるため、収穫は剪定も兼ねて枝葉を切り採るといいでしょう。

保存方法

  • 生で保存
    生の状態で保存したい倍は、ペーパータオルなどを湿らせたもので包見、さらにビニール袋に入れて野菜室で保存します。(3~4日程度の保存が可能)
  • 冷凍保存
    長期保存がしたい場合には、洗って水気を除いたセージを冷凍保存用のジッパー袋に入れるなどして冷凍庫で保存しましょう。
  • 乾燥保存
    洗って水気を拭いたら、ペーパータオルを敷いたザルに広げた状態で風通しの良い場所に置き、完全に乾燥させてからガラス瓶などの保存容器に入れ冷暗所保存します。

セージティーの飲み方

温めたティーポットにセージの葉を数枚入れて沸かしたお湯を注ぎ、3分待ちましょう。
温めたカップに注いていただきます。

カップに葉を入れてお湯を注ぎ、後から葉を取り除く方法でも大丈夫です。

セージや殺菌や風邪予防にも良いと言われています。もちろんハーブティーに広く言われるリラックス効果も期待できるので、就寝前のホッとする時間にセージティーで一日の疲れをリフレッシュしてはいかがでしょうか。