苔の人気が上昇中です。
室内で楽しむ苔玉や苔テラリウムなども注目を集めていますが、苔を存分に堪能したいという方では庭に苔を栽培する方も増えています。
ここでは庭で苔を育てる場合の育て方や、注意点をご紹介します。
苔庭の作り方には、種をまく方法、貼る方法などがありますがどちらの方法でも環境作りは大切です。
また苔は日当たり状況も関係します。そこにあった苔の種類も紹介します。
苔庭の日頃の水やりなどの管理方法もお届けします。
初心者におすすめなのは「貼り苔」ですがそのやり方やポイントも御覧ください。
この方法で見事な苔庭を完成させてください。
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庭で苔を育てるときの育て方での注意点は風。日当たりと苔の関係
苔名所と言われる場所の風景は、どこも美しい緑の絨毯で、木と苔と石が生み出す情緒あふれる光景は、日本人なら美しいと感じずにいられませんよね。
「そんな風景を自分の庭で再現したい!」そう思わる方も多いのではないでしょうか。
自宅の庭に美しい緑の絨毯を再現したいなら、まずは苔選びです。
庭にどれくらいの日が当たるかで、育てられる苔が変わってきます。
全日照ならスナゴケが向いています、半日陰ならハイゴケ、日陰ならカモジコケなどが向いています。
苔には沢山の種類があって、それぞれ得意とする環境が違うのです。
苔庭を作る時には、庭の光量に合わせて苔を選ぶ必要があります。
苔庭にはもう一つ大事なポイントがあります。
それは、「風」です。
苔の名所と言われる場所を思い出していただくとわかりますが、木々に覆われていている事が多いですよね?
そのため、風が入りにくくなっています。
苔は湿度のある場所を好むものが多く、乾燥で傷んでしまうことが多いのです。
そのため、苔庭を作る場合には、風の入りにくい環境を整える事が重要になります。
庭での苔の育て方や種から栽培する育て方について
庭で苔を育てる場合には、環境に合った苔を選ぶことが最も重要になります。
スナゴケなど、日当たりや乾燥に強い種類は、石やコンクリートといった無機質な環境でも育つことが出来ると言われますが、一般的な苔の場合には、湿度を好むものの方が多いです。
そのため、苔を貼る時には水分を蓄えておける下地材を使うのがおすすめです。
乾燥に弱い種類の苔を育てる場合には、さらに風を遮断する環境を整えることも大切です。
苔はジメジメとして日陰を好むイメージがあるかもしれませんが、光は光合成を行うためには必要不可欠です。
苔の種類に合わせた光量を確保できる場所に張るようにしましょう。
育てる苔が決まったら、早速育てたいですよね。
庭で種から苔を育てる育て方をご紹介します。
発芽してからの生長に影響するので、栽培する場所は、風や光などの対策してから行うのがおすすめです。
初めに砂を3~5cm程度の厚さで均し、散水します。
1平方メートルにつき5リットルの苔の種を目安に撒いて均し、水を含ませてから、木ごてを使って押し付けるようにして整えます。
発芽するまでは乾燥しないようして、必要であれば一日に何度も水やりします。
発芽したら、2cm以上になるまでは毎日水やりしましょう。
苔庭の日常の育て方や管理とは
一般的な植物は、根から水分や栄養を吸収しますが、苔は葉っぱから空気中の水分を取り込み、光合成によってエネルギーを生み出します。
そのため、肥料などは必要がなく、適切な水と光があれば育つことができますから、これらに焦点をあわせて育てるようにしましょう。
苔庭の管理についてまとめたので、日々のお世話の参考にしてくださいね。
- 乾燥
苔が成長するためには空気中の水分量が重要になります。
植え付けたばかりの時には、毎日水やりを行います。
環境に馴染んで来た頃を見計らって、水やり回数を減らし、最中的には雨だけでも生長できるようにしていきましょう。 - 日照
木漏れ日程度の光量を好む苔が多いですが、中には日当たりを好む種類もあります。
苔は種類によって最適な光量が違いますから、最適な場所に植える事がとても重要です。
強い西日が当たるような場所の場合などは、日よけを用意すると良いでしょう。 - 温度
種類によって異なりますが、極端な寒暖差でなければ大抵の場合は大丈夫です。
しかし、夏場などの高い気温によっておこる蒸れにはとても弱く、苔が枯れる原因となるので注意しましょう。
真夏日には水やりをしない方が良いでしょう。
苔の増やし方で簡単な方法とやり方
庭に苔を増やす時、もっとも手軽なのは「貼り苔」です。
マット状になった苔を専門店などから購入するのがもっとも手軽です。
手短なところにほしい苔が生えているなら、自分で採取するのも良いでしょう。
苔の貼り方
苔を張りたい場所に、用土を撒いて水を撒き、苔のマットを置きます。
用土に密着させて、目土を入れて固定しましょう。
岩や木などの場合には、テグスを使って固定すると良いでしょう。
貼る時のコツは、土壌と苔を密着させることです。
隙間があると、乾燥の原因となりますから注意しましょう。
苔は葉っぱから水分を吸収しますが、根が無いわけではありません。
仮根と呼ばれる、自分の体を固定するための根を持っているのです。
仮根が出てくれば、新しい場所にも馴染みと定着してくれますから、それまでは気長に待ちましょう。
貼り苔はその名の通り、苔のマットを貼るだけです。
一度に広範囲を覆うことが出来ますから、手軽に苔庭を完成させることも可能です。
しかし、範囲によっては高額になってしまうデメリットもあります。
初心者におすすめなのは貼り苔。その時期とは
貼り苔の方法を簡単にご説明しましたが、苔庭を作る時には、もっとも手軽で初心者向きの方法と言えるでしょう。
貼り苔は一年中行うことが出来ますが、生長が盛んになる3~5月がもっともおすすめです。
なぜなら、生長期は活動が活発になって、貯めていたエネルギーを一気に放出して成長する時期なのです。
この時期に貼り苔を行うと、生長の勢いがあるので定着率が上がります。
気温が暖かくなってきて、最低気温が10℃くらいに安定してきた頃が良いでしょう。
春先のタイミングを逃してしまったらなら、9~10月あたりが良いでしょう。
この時期はまだ生長期なので、仮根の生長が期待できます。
夏と冬は苔にとっては一年の中でも厳しい季節です。
また、水やりのタイミングなども難しいので、貼り苔は避けたほうが良いでしょう。
苔庭を作る時には、まず庭の環境を苔に優しい環境に変える必要があります。
そして、庭の環境にあった苔を選ぶようにしましょう。
不安な場合には1種ではなく2~3種混ぜて植えてみる方法もあります。
何種か植えると、環境に適合した種類は元気に成長するはずです。
ピッタリの苔を見つけて、素敵な苔庭を作り上げてくださいね。