苔盆栽の作り方をご紹介します。
苔はホームセンターや通信販売などで購入することもできますが、実は私達の身近にしっかりと存在しているのです。
道路と塀の境目などに縁取られている、あのミドリ。
そう、アレは『苔』なんです。
道端のコンクリートの隙間に発生している『苔』は自然発生しているものなので、誰かの所有物ではありませんが、道端にしゃがみこんで緑色のものをヘラですくっていると怪しいので、通報などされませんようにお気をつけくださいね!
それでは、苔盆栽の作り方についてご紹介させていただきます。
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苔で盆栽を作る!作り方について
少し前まではけっしてメジャーとは言えなかった「苔」ですが、テラリウムが流行したこともあり、知名度はぐっと上がりました。
苔は昔から使われている観葉植物です。
盆栽のグランドカバーとして、使わているのを見たことがありませんか?
最近ではテラリウムがとてもポピュラーな苔の使われ方となりましたが、ずっと苔は盆栽と共に存在していたのです。
最近では苔をメインにする、苔盆栽も人気を集めています。
苔盆栽は好みの器で育てることが出来ますし、少々地味にも見える佇まいが心を落ち着かせてくれます。
小さなスペースに置くことが出来るのも人気の理由でしょう。
苔盆栽を作る時に絶対に必要になるのが、苔です。
苔は買うことも出来ますが、採取する方法もあります。
苔の生えている場所
普段は気にかけていないので目に入らないかもしれませんが、意外とあちこちに苔は生えています。
コンクリートの壁や縁石と地面との境目などに、よく生えています。
苔は半日陰をこのみますから、午前中だけ日が当たる様な場所を探すのも良いでしょう。
苔の採取方法
苔を採取する時に役立つのが、ペーパーナイフです。
接地面にペーパーナイフをしっかりと押し当てて、水平に滑らせるようにして採取します。
苔だけではなく、土も一緒に削り取るイメージで行うと、苔をあまり痛めずに採取出来ますよ。
道路などに生えていた苔には、ゴミやホコリ、虫などもついている可能性があります。
ボウルなどに水をいれ、優しく洗います。
裏側は仮根が出てくるまで、土などを洗い流しましょう。
強くあらうとバラバラになってしまうので、注意してくださいね。
苔盆栽の作り方
必要なもの
・穴の空いていない容器(深さは無くても問題ないので、好みの器を用意します)
・赤玉土
・ケト土
・土作り用の容器(ボウルや洗面器など)
苔盆栽に仕立てる方法
- 土作り用の容器に赤玉土1:ケト土1に水を加えてしっかりと混ぜ合わせます。
- 植物の根などは取り除いておきます。
- 粘土のようになった2の土で形を作り、穴の空いていない容器にいれてから整えます。
- 土の表面に隙間なく苔を張り付けたら完成です。
植物や、石なども配置する場合には、苔を貼る前に行います。
浅い器をつかって、島のような苔盆栽を作るなら、鉢底ネットなどを土台にして島を作り、最後に器にのせると綺麗に仕上がりますよ。
器と苔の形で、様々な雰囲気を演出できるのも苔盆栽の魅力です。
苔盆栽の置き場所や水やりについて
苔には沢山の種類あって、それぞれ好みが異なりますが、半日陰を好む種類が多いです。
直射日光は避けて、明るい日陰で一日に数時間ほど光が当たる場所が良いでしょう。
苔はジメジメしているイメージがあるので、たっぷりの水が必要と思うかもしれませんが、それほど必要ではありません。
水やりは霧吹きを使って、土にしみる程度の水を吹きかけます。
水の与え過ぎは、苔にダメージを与えるので気をつけてくださいね。
特に夏場などは多すぎる水分が原因で蒸れてしまい、黒く変色することがあります。
風通しの良い場所で、蒸れを防ぐことも大切です。
苔に必要なのは、水と太陽です。
苔は光合成でエネルギーを生み出すので、肥料は必要ありません。
苔盆栽を自分で作ると、とても愛着が湧きますよね。
正しく管理して、長く楽しみましょう。
苔盆栽を楽しむなら、苔テラリウムを作ってみよう!苔テラリウムの作り方
冒頭ご紹介しましたが、苔の存在を一気にメジャーまで押し上げたのはテラリウムの存在だと思います。
ガラス容器を使って動植物を育てることをテラリウムといい、その中でも苔を使ったものを苔テラリウムといいます。
ガラス容器に土や苔、石や流木、様々なアクセサリーなど使って、自然の景色を再現したり、物語のワンシーンの様な風景を作ることが出来ます。
苔テラリウムには様々なサイズがありますが、初めてなら手のひらサイズがおすすめです。
苔テラリウムの作り方
必要なもの
- ガラス容器
- 土(砂利や赤玉土、観賞魚用のソイル、カラーソイルなど)
- 苔
- スプーン
- ピンセット
- 石や流木、フィギュアなどのアクセサリー類(お好みで)
作り方
- ガラス容器にスプーンを使って土を入れます。
- 石や流木などを配置して、苔を敷き詰めます。
- フィギュアなどは最後に配置しましょう。
- 霧吹きで苔を湿らせて完成です。
ガラス容器を使って、小さな自分の世界を表現してみませんか?
小さめの容器なら、ちょっとしたスペースに飾ることが出来ますし、沢山のテラリウムを並べるのも素敵なのでおすすめです。
苔テラリウムの楽しみ方。癒やし空間の作り方
苔テラリウムをたっぷりと楽しんで、自分好みの癒やしの空間を作りましょう。
苔テラリウムを楽しむポイント
ガラス容器の形にこだわる
テラリウムは基本ガラス容器ですが、形状の指定はありません。
キャンデーを入れる様なガラス容器でも、試験管のようなガラス容器でも、急須のようなガラス容器でもいいのです。
最近では100円ショップでも可愛いガラス容器がたくさん売られているので、気軽にチャレンジ出来ますね。
土にこだわる
苔テラリウムはガラス容器なので、360℃楽しめるのも魅力の一つです。
普段は排水性などの特性だけを気にかける土ですが、テラリウムの場合は見た目にもこだわると、素敵な苔テラリウムになりますよ。
苔は仮根と呼ばれる根を持っていますが、水分や養分を吸い上げるためのものではありません。
体を支えるためのものです。
ですから、必要なければ、土を使わなくても苔テラリウムを作ることは出来ます。
ただし、石などに貼り付けるためのケト土などは必要になります。
苔の種類にこだわる
苔は沢山の種類がありますから、何種類かを使うことでより表現の幅が広がります。
ただし、おなじ入れ物の中で栽培するので、できるだけ育て方の似ているもの同士を組みわせるのがおすすめです。
アクセサリー類にこだわる
石や流木などの自然のものを使えば、自然の風景を切り取った様な苔テラリウムが出来ます。
そこに小さなフィギュアやジオラマ模型などを取り入れれば、メルヘンな世界も表現すること出来ますよ。
アクセサリーにこだわることで、独創的な世界を表現できますね。
苔についての基礎知識
苔を使って苔盆栽や苔テラリウムを作る作業はとても楽しいのですが、作った後には管理が必要になります。
適切に管理出来ないと、変色してしまったり枯れてしまったりと、せっかく作った作品が残念な姿に変貌してしまうことでしょう。
苔を管理するためには、苔を知る必要があります。
先程も少しご紹介しましたが、苔には仮根がありますが、水や養分吸い上げるためのものではなく、体を支えるためのものです。
「では、どうやって生きているの?」と、不思議になりますよね?
苔は空気中の水分を吸い取って、光合成を行い、エネルギーを生み出しています。
苔が生きていくためにはとても大切な水ですが、一般的な植物への水やり方法では苔が傷んでしまうこともあります。
苔が必要とするのは空気中の水分なのです。
湿度を保つ事が重要になりますから、霧吹きを使って水やりしましょう。
水の与え過ぎは蒸れの原因になりますから、苔が少し乾燥して縮れたり白っぽくなってから与えます。
特に夏場は注意が必要で、午前中に行うとどんどん温度が上がるにつれて蒸れを起こしてしまいます。
朝方の早い時間帯もしくは、夕方以降の涼しい時間帯が向いているでしょう。
苔を知ると、育て方も想像しやすいですよね。
苔は沢山の種類があり、それぞれ好みも違いますら、育てる前にはどんな環境を好むのか調べるのがおすすめです。