マツモは水草の中でも育てやすいといわれていますが、環境によっては枯れることがあります。いくら丈夫でも最低限の環境は整えてあげたいものです。
今回はマツモが枯れてしまう原因について探ってみましょう。
「枯れる」他にも溶けてしまう、黒ずむなど変色してしまうこともあります。それぞれ考えられる原因と対処法を紹介します。
またマツモをすくすくと育てるために、日照時間や水温などの育て方も確認しておきましょう。
マツモの増やし方の情報についても併せてお読みいただけます。
この方法で元気なマツモを育ててあげましょう。
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水草のマツモが枯れる原因を探ってみた
マツモは新しい水槽に入れて直ぐでも、その環境に順応して成長を始めるほど、環境適応能力の高い水草です。
そのため、初心者でも育てやすい水草と言われます。
しかし、だからといって全くトラブルが起きないわけではありません。
他の一般的な水草同様に、枯れてしまうこともあります。
マツモが枯れた状態とは
マツモの場合は茶色く変色して枯れると言うよりは、溶けるようにバラバラになっていくことが多いかもしれません。
マツモが枯れてしまったり溶けてしまう原因として考えられるのは、急激な水質の変化や光量不足、養分不足です。
水槽という限られた水量の空間では、自然界とは違いちょっとしたことで水質が急激に変化してしまいます。
環境適応能力が高いといわれるマツモですが、あまりに急激な変化では対応しきれないこともあるのです。
水質に問題がある場合には、定期的な掃除を心がけましょう。
水草のマツモが枯れる、対処法を紹介
マツモはライトやソイルがなくても育つことがほとんどです。
光量不足や養分不足よりも、水質の悪化が枯れる原因である場合が多い
水質改善の第一歩は、定期的な掃除です。
しかし、それだけでは水質が改善しないこともあります。
頻繁に掃除をしても水質が直ぐに悪化してしまう場合
フィルターが原因かもしれません。
水槽のサイズや飼育している個体数に対して、フィルターのろ過性能が低い場合は直ぐに水質が悪化してしまいます。
フィルターが原因の場合には、よりろ過性能の良いものに変更する必要が出てくるでしょう。
定期的な掃除とフィルターを見直してもマツモが元気にならないのであれば、ライトを検討したり、ソイルを交換してみましょう。
そこまで行えば、ほどんどの人はマツモを元気に育てられるはずです。
水草のマツモが枯れる?黒ずみの原因と対策
マツモが茶色くなってくると、「枯れる」と思う方が多いでしょう。
しかし、マツモが枯れる時には茶色くなって枯れるよりは、溶けるように葉が抜けていくことが多いです。
マツモの表面全体が茶色くなってきたなら、コケが付着している可能性が高い
水槽のガラス面やフィルター、そのパイプやアクセサリーなどに茶ゴケが付着していませんか?
茶ゴケは水中の養分が多いときや、長時間ライトを当てた場合などに発生しやすい
水槽のあらゆる場所に発生します。それは水草も例外ではありません。
茶ゴケはスポンジなどで擦ると直ぐに取れますが、水槽内の条件が変わらなければ、またすぐに生えてきます。
茶ゴケ対策
ライトの照射時間を6~8時間程度にしてみてください。
特にライトを使用していないという場合でも、室内灯などで長時間明るい状態が続いているなら、布などを被せるなどして昼と夜を明確にしてあげましょう。
これは飼育している生体にとっても悪いことではありません。
また、水中の養分が多くてもコケの原因になりますから、生体に餌をあげる場合には、量に注意しましょう。
必ず食べ切れる分だけ与えるようにします。
マツモの基本の育て方について
ここまではマツモの枯れる原因などについてご紹介しましたが、基本的なマツモの育て方についても、おさらいしましょう。
マツモははじめにご紹介した通り、環境適応能力に優れた水草です。
ですから、それほど神経質になる必要はありません。ある程度の光があれば、問題なく成長します。
マツモをより元気に育てたいなら、マツモが好む環境を整えてあげましょう。
マツモの最適な水温は15~27℃程度
比較的寒さにも強いと言われ越冬も可能と言われますが、屋内からいきなり屋外に移動するのは危険です。
さすがのマツモも急激な変化には対応しきれないこともあります。
もう一つマツモに必要なものは光合成を行うための光
弱い光でも育つことが出来ますが、スクスク育ってほしいのであれば、6~8時間程度は光に当てましょう。
日光の差し込む場所を選んでも良いですし、手軽なライトを使用するのもおすすめです。
マツモを入れることのメリット・デメリットを確認
マツモを育てている場合、金魚やメダカなどを飼育していることが多いのでは無いでしょうか?
金魚草とも呼ばれるくらいですから、相性は抜群です。
マツモは水槽に入れるとたくさんのメリットがあります。
マツモのメリット
- 価格が安価
- 成長が早い
- 環境適応能力が高く、育てやすい
- 水中の余計な養分を吸収してくれる
- 水質浄化能力が高い
- コケの発生や成長を抑制してくれる
- 浮草なので、底砂が無い水槽でも育てられる
- 増やしやすい
このようにマツモのメリットはたくさんあります。それ故に、マツモ神と呼ぶ人も居るほどです。
反対にデメリットは少なく、強いて挙げるならば以下のような点です。
マツモのデメリット
- 根がないので植えにくい
- 植え込んだ部分から傷んでくる
- 成長が早いのでトリミングが必要
植え込みにくいので、なかなか思い通りのレイアウトにならないことも多いのがデメリットでしょうか。
それでも、デメリットに比べてメリットがとても大きいので、とても優秀な水草と言えるでしょう。
マツモの増やし方の手順と肥料について
マツモのメリットで触れましたが、マツモは増やしやすい水草です。
マツモは根のない浮遊性の水草で漂ったまま成長・繁殖することができます。
成長すると他の水草と同じように脇芽を出しますから、その部分からカットするだけで、簡単に増やすことが出来ます。
また、新芽が出ていなくても、数節の長さでカットして浮かべて置くと新芽が出てきますよ。
カットしたマツモはおもりをつけて沈めても良いですし、そのまま浮かべて置いても良いです。
ただし、本来浮遊性なので、底砂に埋めたりおもりをつけたまま長時間経過すると、その部分に光が届かないので弱ったり葉が溶けることが多いです。
マツモは葉っぱの色で調子を知ることが出来ますから、よく観察してくださいね。
マツモの葉が赤くなった時
これは栄養不足のサインですから、園芸用の液肥などを与えましょう。
与え過ぎも良くないので、量は加減してください。
マツモは育てるのも増やすのも、他の水草に比べるととても難易度の低い水草です。
枯れてしまう場合の多くは水質が原因ですから、まずはそこから改善してみてくださいね。