自宅の庭に木を植える時の、庭木の植え方や土のことについて紹介したいと思います。
まずは庭木に適した土とはどんな土なのでしょう。
良い土の条件とは、空気や水が確保されるかどうかということ。
土には堆肥や腐葉土を使うと良いといいます。
早速植え方をみていきましょう。
土を掘って植えた後の水やりにもポイントがありました。また事前に準備しておくとよいものも紹介します。
また庭木を購入した場合はポットや根巻き布などに入っていますが、それぞれの場合についても紹介します。
木には落葉広葉樹や常緑広葉樹といった種類がありますが、最適な植える時期についても確認しておきましょう。
スポンサーリンク
関連のおすすめ記事
-
庭木の伐採と根を抜く必要性について。やり方や道具も紹介します
庭木が思いの他大きくなってしまった、リフォームする際に邪魔になってしまったなど色々な理由で庭木の伐採...
スポンサーリンク
庭木の植え方と最適な土について
自宅の庭は自分で作りたいと思う方も多いですよね。
しかし、初めて木を植える時には、何から手をつけるべきなのかすら迷ってしまうのでは無いでしょうか。
木に必要なものは、土、水、そして光です。
まずは土について考えてみましょう。
木は根から土の養分や水分を吸い上げていますよね。
ですから、土にはこの2つがあれば良いのだと、思われている方も多いことでしょう。
ですが、木が元気に育つためには酸素も必要なのです。
肥料は後から添加することも可能ですから、水と酸素が適正に確保されている土が、木にとって良い土となります。
これが確保されるためには、排水性、通気性、保水性が必要です。
また、保肥性もあると尚良いですよね。
排水性、通気性、保水性のためには、団粒構造の土が最も理想的と言われます。
一口に言うと、森林の土がそれにあたります。
落ち葉やミミズなどの小動物、そして微生物の連鎖によって作るられる土です。
庭に木を植える場合には、その理想の土を目指して、土壌改良する必要があります。
堆肥や腐葉土、パーライトなどを加えるのが一般的です。
しかし、雨の後に水たまりが出来るような場所なら、注意が必要です。
土の下の方に粘土層があると、それより上をどんなに良い土にしても水はけが悪くなってしまいます。
水はけが悪いと根腐れを起こしてしまうので、木に適した場所とは言えません。
その様な場合には、高植えにしたり配管を設けるなどの対処が必要になります。
庭木の植え方。土や準備する物も紹介
では、早速庭木の植え方です。
植える前には、植えるつける場所を決めましょう。
水はけの悪い場所は控えて、木が成長した時に困ることのないように、建物やフェンスなどまでの間隔にも注意してくださいね。
木を植える時に準備するもの
- シャベル
- ハンマー
- 1.5mの細い杭
- 軍手
- 腐葉土(もしくは堆肥)
- 化学肥料
- 杉皮
- 麻縄
植える前の準備
植える1時間ほど前から根鉢に何度も水をかけて、たっぷりと水を含ませませておきます。
水を含むととても重くなるので、植える場所の近くで行うのがおすすめです。
植え付け手順
- 植え付ける場所を決めて、根鉢の2倍位の大きさの植え穴を掘ります。
- 掘った土に2~3割程度の腐葉土(もしくは堆肥)を加え、しっかりと混ぜ合わせます。
- 出来た土を、植え穴の1/3位の高さまで入れます。
- 植え穴に木を入れます。
- 植え穴に土を満遍なく戻します。
- 木の根元より少し離れた場所にクルリと一周土を盛って、水鉢を作ります。
- 水鉢の中に貯まるまで水を注ぎます。
- 水が引くのを待ちます。
- 幹に杉皮をまいてから、支柱と幹を麻縄で巻いて固定します。
庭木の植え方の流れ。土でダムを作ってから水やりをしよう
木をお庭に植えるのは、それほど難しいことではありません。
お花などを植える時と最も違うのは、水鉢を作る点です。
水鉢はダムです。
お花などはそのまま水やりしても十分足りますが、木の場合にはそれでは下まで水が行き渡らず水不足になってしまいます。
そこで、ダムを作って下までしっかりと水が届くようにするのです。
先程、根元より少し離れた場所に土を一周盛って水鉢を作りましたよね。
水やりする時には、その中へお水を入れます。
初めてお水をあげる時には、どんどん吸い込まれてなかなか貯まらないかもしれませんが、水鉢にたっぷりと貯まるまで水を入れてください。
もし木が傾向いてしまったら、直してあげましょう。
庭木を植えているポットなどの入れ物について
木を購入すると、根の部分はポットに入っていますが、いろいろな素材が使われていますよね。
そのまま植えることの出来るものもありますが、外さなくてはいけないものもありますから、注意しましょう。
- 樹脂ポット
取り外してから植え付けます。
底穴から根が出て取り出せない場合には、はみ出ている根を剪定ハサミで切ってから引き抜きましょう。 - 不織布
ハサミなどで切れ目をいれて剥がしてから植えます。
根が不織布に絡んで剥がれない場合には、無理に全てを剥がさなくても大丈夫です。 - 麻布と麻紐
どちらも土に還りますから、そのまま植えるつけることが出来ます。
ただし、根が細い木の場合には、布を外した方が良い場合もあります。 - 麻布とPPコード
麻布は土に還りますがビニール紐は残ってしまいます。
ビニール紐はハサミで切って取り外してから植え付けますが、鉢の下に潜り込むなどして外れない場合は無理に取らない方が良いでしょう。
中には掘り上げた状態のまま販売されることもあります。
手抜きのように見えますが、この状態が最も根が張りやすく理想的といえます。
木の種類別で植える時期を紹介
植え方を知ると、すぐにチャンジしたくなりますよね。
しかし、木を植えるにも適期があります。
植え付け適期
- 落葉広葉樹
基本的には、厳冬期を除いて、落葉後から新芽が出るまで期間は可能ですが、ベストは2~3月頃です。
梅雨時期は絶対に控えましょう。 - 常緑広葉樹
新芽の出る前か、新芽が固まった梅雨頃が向いています。
このタイミングを逃してしまったなら、9月~10月頃に行いましょう。 - 針葉樹
新芽の出る前の春が適期と言われますが、種類によって異なるので注意が必要です。
上手に植えるためには、適期に行うのが最善です。
ただし、木の性質によって多少異なる場合もありますから、これから植える木について一度調べてみてください。
植え付け適期だけではなく、植え付けた後の管理方法についても知ることが出来るので、とてもおすすめです。