オリーブのルッカは実を付けやすく、大きく育てばシンボルツリーとしても存在感のある木です。大きくなってくると、見た目だけでなく、病害虫の予防のためにも剪定が必要になります。初めて剪定をするという場合には、どの枝を切れば良いかわからないという方も多いのではないでしょうか?
そこで、オリーブルッカの剪定に適した時期や、剪定の方法をご紹介します。また、剪定した枝を使って、挿し木として増やすこともできます。
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オリーブルッカの剪定に適した時期
見た目だけでなくスペースや風通しなども考えて、定期的な剪定が必要になる観葉植物です。
オリーブルッカの剪定に適しているのは、成長期前の3~4月です。
この時期に大きさを整えたり、古い枝や余計な枝をカットします。
それからしばらくするとぐんぐん成長して、枝も好き勝手に伸び始めますから、見た目を整えるための剪定を行います。
これは5~10月の成長期の期間に行います。
また、剪定は植え替えの時にも必要になります。
ただし、根をいじらなければ必要ありません。
植え替えの時に根を切ったら、その分枝や葉も減らしてバランスを取る作業が必要になります。
オリーブルッカの剪定の手順とコツ
オリーブルッカの剪定で必要になるものは、剪定鋏です。
剪定鋏は清潔なものを用意しましょう。
これは切り口からの病気感染を防ぐためのもので、ペースト状の癒合剤を切り口に塗って使います。
園芸店やホームセンターなどで売られていますよ。
オリーブルッカを剪定する時に重要なのは、カット後の姿をイメージしてから作業することです。
一般的には縦長の楕円形に整えるのがベストと言われています。
イメージにあわせて、カットする枝を選びましょう。
また、下に向かって伸びている枝や、内側へ向かっていたりクロスしていて風通しを悪くしている枝もカットしましょう。
全体的なフォルムを確認しながら、イメージに合わせてカットしていきましょう。カットが終わったら切り口に癒合剤を塗って、剪定作業は終了です。
オリーブルッカを剪定した枝を使った挿し木の方法
それを捨ててしまうのは、なんだか勿体なく思いませんか?
剪定で出た枝を使って、オリーブルッカを増やすこともできますよ。
上の方の葉を数枚残して、残りの葉は落とします。
これをコップなどに水挿しにして2時間程度水を吸わせてから、鉢に挿し木用の土を用意して挿します。
元気な枝の方が成功率が高くなりますよ。
切り口を斜めにするのは、水を吸い上げやすくするためです。
水を切らさないようにして、風通しの良い日陰で育てましょう。
しっかりと根が張ってきたら観葉植物用の土へ植え替えて育てます。
オリーブを大きく育てたいなら地植えがおすすめ
オリーブルッカは生長が早いので定期的な剪定が必要になる観葉植物です。
剪定する理由は、風通しなどもありますが、一番大きな理由はサイズを整えるためですよね。
室内で育てている場合は、置き場所は限られてしまいます。
もしも大きく育てたいと考えているなら、地植えにするのがおすすめです。
地植えにすると10メートルほどにも生長すると言われます。
卵型の葉と横に伸びる枝ぶりが美しく、そして大きく育つのですから、シンボルツリーにふさわしい植物ですよね。
ただし、寒さには弱く寒冷地での地上は難しいでしょう。
大きく育てたら期待したくものと言えば果実ですよね。
近所に別な種類のオリーブがあれば、結実の可能性もありますよ。
もちろん、ご自分で別な種類のオリーブを用意してもOKです。
結実には相性があるといわれ、開花時期が同じであることがポイントになります。
オリーブルッカと一緒に育てるならマンザニロが良いでしょう。
慣れると太さや色で選別できますが、それまでは印をつけておくのがおすすめです。
春になって花が咲けば、実も付きます。
オリーブで注意したい病害虫予防
オリーブルッカを育てる時には、日当たりや水やり、肥料などに気をつけて育てると思いますが、もう一つ注意したいのが病害虫です。
病害虫は発見次第すぐに対処することが重要です。
必要な場合は薬剤も考慮に入れましょう。
ですが、オリーブは他の植物に比べると被害の少ない植物と言われていますし、予防することもできるので、それほど心配することはありません。
オリーブも人間と同じで元気な状態であれば、病害虫被害にあいにくくなるものです。
ですから、風通しや日当たりに気をつけて、健やかに育ててあげましょう。
根元に雑草がたくさん茂っている状態では、虫を呼び寄せているようなもの。
普段からきれいにお手入れをすることで、病害虫を防ぐことに繋がります。